AUDIXマイク塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたAUDIX OM11ボーカルマイクの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はガンメタ(クリアー塗装し)に塗られていたマイクを、

二重のファイアーパターン柄にし、

シルバー~ブルーへのグラデーションを施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

こちらは自然光で撮影した画像となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

同じような画像が多いのですが、それぞれ向きを変えたりして撮影しています。

シルバーはSTANDOXの原色としては一番粗いMIX598を使い、

キャンディーブルーは、ハウスオブカラーのKK-13=バープルを使用しています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

AUDIXマイク ファイアーパターン 本塗り

先日本塗りを終えていたAUDIX OM11ボーカルマイクです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしてから全体を#800→#1500で研摩して段差を均しておきました。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

最初の本塗り後、磨き処理(ポリッシュ)を行うだけでも良かったのかも知れませんが、他の作業(ご依頼品)と一緒に行えばさほど手間では無く、またリスクも減らせるので二度塗りを行っています。

今回塗っているのはクリアーだけで、ただそれでも単体で行うと採算が合わない所もありますので、タイミングを合わせて他のご依頼品と一緒に塗らせて頂く事でその辺も調整出来ています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

AUDIXマイク ファイアーパターン 本塗り

先日お預かりしておりましたAUDIXのボーカルマイクOM11(右)と、SM58をベースに以前当店で作成しておいた色見本用のマイク(左)です。

左のSM58のマイクに比べると、今回ご依頼頂いた右側のOM11の方が長い為、これに合わせてファイアーパターンのデータを修正しました。

右が既存のSM58用で、それの縦幅を15mm伸ばしたのが左側のパターンです。横幅はそのままとしています。

それを利用してマスキングシートをカットしました。

が、PP(ポリプロピレン)製のこのシートはコシが強いので、今回のマイクだと途中にある段差でマスキングが浮いてしまいますから、

今回は2パターン共、通常の和紙タイプのマスキングシート(テープ)を利用する事にしました。カットにはレーザー加工機を使っています。

ただ以前のデータでカットすると台紙も一緒に切ってしまったので、出力を調整します。気温で変わるのでその辺もしっかりデータに残しておかないと駄目そうですね。

微調整をして上のマスキングテープだけをカット出来ました。

それぞれ二枚作りました。

マイク本体は#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で研磨し、グリルボールはナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行っています。

まずは下色となる粗目のシルバーを塗布します。

グリルボールは黒のベタ塗りだったのですが、勢い余ってそちらもシルバーに塗ってしまいまして、ただこの後黒に塗り直しますのでごご安心下さいませ。

そしてファイアーパターンのマスキングです。予めカットしておいたマスキングシートに、転写用のフィルムを貼り付け、

それをマイク本体に貼り付けます。まずは一つ目です。

この段差部分が鬼門で、コシのあるPP製のマスキングシートだとここで浮いてしまいますから、今回は2パターン共和紙タイプのマスキングシート(テープ)で作成しました。

ただそれを二枚重ねると判り難いので、本来であればそれぞれを別けたかったのです。

「違う色のマスキングテープを使えば良いんじゃ?」と思うかも知れませんが、150mm幅のマスキングテープは特注で作って貰っている物なのでそうもいかないんですよね。

再び台にセットし、

ベースコートの黒を塗布します。グリルボールも黒に塗り直しておきました。

上に重ねたファイアーパターンを剥がし、

さらに薄っすら黒を塗り、もう一枚のファイアーパターンも剥がします。

今回はシルバーの部分を残しつつ、「青」のみのグラデーションで承っておりますので、左側のKK-13 BURPLEを使用します。

尚、こちらの透過性の青はHOUSE OF KOLOR社の顔料(または染料)で、これ単体では塗料として使えませんが、STANDOXのバインダー(樹脂分)に入れる事でキャンディーカラーとして使う事が出来ます(これとは違うUKシリーズは予め樹脂が入ってしまっているのでNGで、どうなるかと言うとクリアーだけが剥がれる層間剥離をお起こします)。

シルバーの部分を残しつつ、青をグラデーションさせます。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

ただし今回の塗装ではマスキングの段差が結構大きく出てしまていますので、完全硬化後にこれを研いで均し、もう一度クリアーを塗る事にします。

良く見ると肌が変な風に見えるのはこの塗り分けによる段差が出来ている為で、この後の磨き処理である程度均す事も出来なくはないのですが、下地が出てしまうとかなり面倒な事になる事、他のご依頼品と一緒に塗ればそんなに手間では無いのでそうしようと思います。

グリルボールはこちらで完了ですので、熱を入れた後は本体が終わるまで保管しておくようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

AUDIXマイク ファイアーパターン塗装承ってます

先日到着しておりましたAUDIXのボーカルマイクOM11です。こちらのオーナー様は以前同型のマイクをキャンディーレッドの塗装でご依頼を頂いた方で、今回はこちらをブルーのファイアーパターン塗装でご依頼を承りました。この度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座います!

ファイアーパターンの柄についてはこの時と同じように2重にした仕様で、この時は色を「イエロー→オレンジ→レッド」としましたが、今回はこれをシルバー→ブルーのキャンディーカラーで、ヘッドは艶有り黒のベタ塗り、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

AUDIX OM6 Microphone

先日お預りしておりましたAUDIXのマイクです。

こちらは納期指定(短縮)のオプションでご依頼を受けておりまして、既に製品は完成となりましたので、施工例のページとして紹介をさせて頂きます。

 今回は色の見本として、こちらのヘアーアイロンのパーツを一緒に送って頂きました。

基本はピンクパールですが、その中にホログラム(レインボー)の顔料が入っています。

 通常ラメ(=極粗目メタリック)には対応しておりませんが(塗膜が厚いとマイクホルダーに挿した時にグニュっとなってしまう為)、当店で用意している同様の顔料であれば対応可能なので、今回こちらを使用する事にします。

以前テスト的に塗装した色見本用のマイクがあるのでそちらも紹介しますね。 こちらはベースを黒に塗装し、その上に先ほどのホログラム(レインボー)の顔料を重ねています。

画像だと判り難いのですが、光によって色が変化する顔料です。

一緒にお預りしたヘアーアイロンの部品を参考に色を作ります。

左からカラーベース、パールベース、ホログラム用顔料となります。

 今回のピンクは比較的落ち着いた色味で、淡い系の色としては珍しく黒も結構入りました。

カラーベースの上にパールベースを重ね、さらにホログラム顔料をコートしています。本塗り時はさらにクリアーも塗るので、今回は4コート塗装となります。

 マイク本体とグリルボールには艶消し黒が塗装されていて、元々あったAUDIXのロゴはアルミ素地を露出させて表現されている物なので、それを残すとその痕が出てしまいますから、しっかりと削って取り除いておきます。下の方(画像だと上部)にある文字は深いレーザー彫刻なので、こちらはそのまま残ります。

 ただしこのまま上塗りを行うと塗料は密着しませんので、

 プライマーを塗っておきます。

 そしてカラーベースを塗布します。この状態ではパールもホログラムも掛かっていない状態で、比較的落ち着いた感じのピンクなのが判ると思います。「令和」の慶祝カラーみたいな感じでしょうか。

 その上にパールピンク(実際にはほぼホワイトパール)、さらにホログラム顔料を重ねました。これらは塗り方によって色味が変わるので見本と見比べながら、またさらに確認の為、先に色見本(今回はベアブリック)を塗装しながら行っています。

概ね同じ様な色味に出来たと思います。

 そして最後にクリアーを塗りますが、

 ホログラム系の顔料は粒子が大きいので、どうしてもクリアーから突起してしまいます。

画像はまだ1コートしただけなので、この後さらに2コート塗り重ねます。

 クリアーは合計3コート行い、本塗り完了です。お待たせしました!

 ウェットの状態では、ホログラム顔料の突起も無く艶々の状態になっています。

 この後乾燥硬化する過程でホログラム顔料の粒子が突起または艶引けが起こる可能性があるので、その場合は磨き処理を行うか、もしくはもう一回表面を軽く研磨してクリアーコートをして対応します(今回はどちらもしなくて大丈夫でした)。

 画像だと判り難いのですが、ホログラム顔料は光の当たり方によって色味が変わります。

 最初に紹介した時のようにマクロレンズを使えばもっと判り易く写せるのですが、本塗り直後は埃が着くので近よれません。

ですので見本を使って、さらに判り易いようトリミングをしてみました。光に当たった背中がキラキラしているのが判るかと思います。

 その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

 心配していたホログラム顔料の突出は問題ありませんでした。画像は磨き処理無しの塗りっ放しの状態です。

 トリミングをしたベアブリックの画像以外は全て縮小サイズのみで未加工・未編集となります。

 ホログラム顔料をもっと塗り重ねればその分派手になりますが、マイクの場合はホルダーに挿す事を想定すると、塗膜の厚塗りはお勧め出来ません。

 こちらはストロボを使った撮影となります。

後日、オーナー様からご感想を頂きましたので以下に紹介をさせて頂きます。


今日ライブで使用しました!色もキラキラ感も想像どおりで本当に嬉しかったです。ライブ中もいつもより楽しく出来て本当に感謝しております!
短納期にも関わらず快く引き受けてくださって本当にありがとうございました!また機会がありましたらよろしくお願い致します。


ライブの日程が決まっているなどの場合には、別途「納期指定」のオプション(有料)をご指定頂ければ短縮も可能です。ただし期間が短い程費用も大きくなりますので、出来るだけ余裕を持ってご依頼を頂ければと思います。