GIOSカーボンフレーム デカール除去~塗装 完成

gios16 こちらもお待たせしました!GIOSのカーボンフォーク×2本、既存のデカールを剥がして黒のグラデーション、クリアー塗装で完成となります。何だか良く判らないので最初の画像を紹介しますね。

gios元々はほぼ新品の状態で、クリアーの下にこの白いデカールが貼ってあったのですが、今回はそれを削り落としで最初から何も無かったような状態にしています。ただデカールだけを綺麗に削り落とすと言う事は(多分)物理的に不可能で、その下に塗ったあった黒も一緒に削ってしまっているのでそこも元のように塗りなおしています。

gios17気をつけた点としては黒い部分の範囲が大きくならない事と違和感の無いグラデーションが出来るように、ですね。ちなみに黒は普通の顔料だと粒子が肉眼で見えてしまうのでボカシ部分はいつものスモーク塗装で行っています。

gios1画像だとわかり難いのですが元の塗装はデロデロとした汚い肌で、今回は下地処理の段階で全体に当て板を使って平滑に研いでから塗りなおしています。肌の悪い上にさらに悪い肌を乗せるとそうなるんですよね。

gios18下地を平滑に整えておいたので肌目の無いガラスのような質感に見えると思います。まあこれは高品位なアクリルポリウレタンクリアーのお陰でもあるんですけどね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

GIOSカーボンフォーク 本塗り

gios5こちらもお待たせしました!GIOSのカーボンフォーク、本塗り完了しております。

画像はフォーク上部の当たり面のマスキングをしているところで、通常のマスキングテープだと綺麗な円が描けないので径を計ってカッティングプロッターでマスキングシートを作製しました。一応判り易いように最初の状態も紹介しますね。

gios元々はこんな感じで、クリアーの下にメーカーのデカールが貼ってあり、今回はこれを剥がして(削って)カーボン地だけの状態にするのが御依頼内容となります。

gios9ホイールが付く部分は一本はマスキングされていて、もう一本の方はベタ塗りされていたので同じ仕様にしています。

ちなみにフォークの所々に小さく艶があるように見える部分がありますが、そこは表面のクリアーが削れたエッジの部分です。通常下地に足付け処理がされていればこういったようには見えないのですが、市販のカーボン製品は何故か塗り重ねる時に足付け処理をしていないようなので下からは艶のある塗膜が出て来ます。当然ですが密着性も弱いので、いつも大丈夫なのかと不安なのですが・・・(かといって対処方法は総剥離しかありませんので、それも現実的ではありませんし)。

gios10先端の方に塗膜が削れ落ちた箇所があったので、平らに削ってプライマーを塗っておきます。

gios11そして本塗り完了です。デカールを削り落とした際に下地に塗ってあった黒も削っているので、最初に隠蔽させる為の通常の黒を、その後グラデーションが綺麗になるようにスモーク塗装(黒とは違います)を行っています。

gios12元々塗られていたクリアーの肌は結構凸凹していましたが、一旦それも平滑に研いでいるので元の状態よりも綺麗に見えると思います。勿論これは材料のお陰でもあるんですけどね。

gios14クリアーは耐擦り傷性や耐候性の高いクリスタルクリアーで、また耐タレ性能が良くレベリングも良好ですから塗りっぱなしでも美しい仕上がりが可能です。ただ表面の乾燥もそれだけ遅いので、常にクリーンなエアーが供給される環境じゃないとゴミだらけになってしまうと言う諸刃の剣的な所もありますけどね。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。もう少々御待ち下さいませ!

GIOSカーボンフォーク×2 下準備

gios2 先日お預かりしていたGIOSのカーボンフォークです。本塗りはまだ先になりますが、もしかしたら何か問題が起きてしまうのではと思って先に削っておく事にしました。いざ削ってみたら実はデカールがカーボン繊維と一体式だった!なんて事もあるかも知れませんからね(いやそんな訳は無いのですが、それが預かってから一ヵ月後の報告だとしたらその間何やってたんだって話になりますので・・・)。

最初は#320→#400で空研ぎを行い、クリアー下に貼ってあったデカールは全部削り落とします。

gios3 その後は#600→#800の水研ぎでペーパー目を消し、最後はさらに#1200で均します。

gios4水で濡らした状態にしてデカールの跡が無ければOKです。ただしクリアーの下の層にあるボカシで黒く塗られたところまでで削っているので、本塗りの時は同じ様に黒(濃いスモーク)をグラデーションさせて塗ってからクリアーを塗装します。

ちなみに元々塗られていたクリアーは、肌が悪いまま重ねりをした典型的なデロデロ状態だったのでこれも#600の研ぎで均しておきました。普通は肌調整してから塗るのが基本なのですが、製品の場合はコストを上げられないと言う事情があるので仕方ないのでしょうね。

来週は半ばから夏季休業日となりますので、本塗りは連休が明けてからとなる予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

GIOSカーボンフォーク塗装承ってます

gios 先日到着しておりました20インチホイール用のGIOSカーボンフォーク×2本です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としては、現状クリアーの下に貼ってあるGIOSのロゴシールを削り落とし、再度クリアーを塗装して「カーボン素地のロゴが無い状態」で承っています。

gios1ただフォークの上部と下部には下地を隠す為に黒がボカシで塗られていて、シールを削った際にはこの黒も削り落としてしまうので、クリアーを塗る前に今と同じ様に黒をグラデーションのように塗装してからクリアーを塗ります。工程としては以前SCOTTのカーボンフォークと同じ様な感じですかね。尚クリアーは「クリスタルクリアー」への変更で承っています。素材がカーボンですから耐UV性のあるクリアーが良いですよね(私の自転車もそうしたいのですが・・・)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!