ROVER MINI メーターパネル塗装 完成

mini9 大変お待たせしました!ROVER MINIの純正メーターパネル部のリング3点、艶消しのオレンジで本日完成となります。

mini10 元の色は艶消しの黒で、ウッドパネルに空いた穴にこのリングが差し込まれるような形となります。リングの中にはガラス越しにメーターが見える筈です。

ちなみにこの画像だと中央のメーターについていた透過性のプレート三枚が付いていませんが、この後忘れていた事に気付いて装着しておりますので御安心下さい。

mini11今回難しかったのが「白い文字については艶有りで」と言う事で、これの対応方法としては一旦艶消しクリアーで仕上げた上に、文字の箇所だけを部分的に艶有りのクリアーで塗っています。筆とかで塗るのもアリなのかも知れませんが、このオーナー様に限らず当店に御依頼頂く方々が求めているのはそういったレベルでは無い気がしますので(恐)、結局こういった方法での対応になるんですよね。当然費用もある程度大きくなってしまいますが・・・。

mini12と言う感じで完結させようと思いましたが、一応プレートがあった方がそれらしいと思ったのでもう一枚撮っておきました。付けたのは「ハイビーム」と「電圧低下」と「オイル不足」の警告ランプのプレート3枚です。グっとそれらしくなりましたよね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度も当店を御利用頂き有難う御座いました!

ROVER MINIのメーターパネル 文字部クリアー塗装

mini5 先日艶消しクリアーまで仕上げてあったミニのメーターパネルです。それぞれの白い文字部分は「艶有り」で御依頼頂いておりますので最後にそこだけ艶有りクリアーを塗る事にします。

mini6 白く入れた文字より若干大きくカットしてあります。と言っても殆ど感じられないくらいですけどね。「そこに意味はあるのか」と言うことでもやっておくと一応安心が出来るのです。

ちなみ今回はかなり位置をピタリと決めなければならないので、転写方法としてはいつものマスキングテープではなくちゃんとしたクリアー転写シートを使っています。

mini7 水貼りでは無いので何度か失敗しましたが(想定して予備も何個かカットしてあります)、無事白い文字部分だけを露出するようにマスキングが出来ました。

mini8そしてクリアーを塗ったら直ぐにマスキングを剥がして輪郭を馴染ませます。ここでモタモタしてしまうとマスキング際の見切りラインが毛羽立ってしまうようになるので、クリアーが流動している内に処理するのがバツ切りマスキングの肝なのです。多少リスクはありますけどね(勿論失敗する事もありますので・・・)。

ちなみに先日、とあるお客様から

「プロフィット日記」には驚きました。詳細に、しかもオープンな日記を書かれている
プロの方はめずらしいと思います。とても勉強になりました。

といったお言葉を頂戴しました。これを読んで私もああなるほどと思うことがありまして、私的には「プロ」といった感じが実は余り好きでは無いところがあるのです。店名についているのにどうなんだって話なんですけどね(苦笑)。 当然お金を頂戴してやっている事なのでその辺の意識は勿論していますが、無用な隔たりみたいなところはむしろ無い方が良いと思っていたりします。仕事と言うよりは「活動」みたいな形態でありたいと思うところがあったんですよね。

この辺は最近流行のオープンソースみたいなところが憧れであったりもして、出来れば色々な事を周りの関わりある方々と共有したいという事もあり、ただちょっと特異な内容でもありますからそれは難しいのでだったらせめて作業内容だけでもオープンに出来れば、と言う事もあります。

ただ当然営業的な側面もありまして(苦笑)、当店の場合は敏腕営業マンもフロント専門の方も居ませんからこうやって仕事を集めるしか能が無いという所でもあるのです。完全下請け的な仕事も勿論アリだと思いますが、動ける内はまだ色々な事をやっておきたいと思うのです。

しかし上の画像、クリアーを塗ったというのに艶が出たのが全く判りませんね・・・。他にも何枚か撮りましたが全く表現出来ていません(謝)。

完成時の画像では艶が判りやすいように撮りたいと思います。どうyぞもう少々お待ち下さいませ!

 

ROVER MINIのメーターパネル 本塗り

mini3 こちらもお待たせしました!ローバーミニの純正メーターパネルも無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。と言ってもまだ次の作業があるのでこれで完成と言う訳では無くもう少し続きますが・・・。

上の画像は本塗り前の状態で、純正の塗装は艶消し黒に塗られていますからそちらを足付け処理して塗り易い様にセッティングしてあります。

mini9ちょっと作業の順番は違いますが紹介いていなかったのでここで割り込みしますね。こちらは色を作成しているところです。

前回同様、色見本として一緒に送って頂いた缶スプレーを色板に吹き付け、それを元に色を作成します。基本通り赤とオレンジと白と黒の四色ですかね。

mini4 そしてベースコートのオレンジを塗布し終えた状態です。ここで一旦台から外して元々プリントしてあった文字を塗装で入れなおします。

時々頂くお問い合わせで「文字はマスキングで残せますか?」といった事を聞かれますが、このロゴをマスキングで綺麗に残すのは至難の技と言うか恐らく無理かと思いますが・・・。ガタガタになっても構わないという事であれば何とか出来ない事も無いと思いますが、酷い仕上がりなのに費用は高くなるといった事では余り意味が無いですよね。なので一旦塗り潰してから入れ直すという事が一般的な作業になります。

mini5 文字の形と大きさは最初の時点でデータ化してあるので、後はちょっとアナログ的ですがプリント位置を示した台紙を嵌めてその位置にマスキングシートを貼っていきます。

結構地味な作業ですが私的にはこういった付帯作業が意外と好きなのかも知れません。と言うかピンセットを使う作業がどうも楽しいみたいです(病)。

mini6 そして文字の周りをマスキングします。この辺は技術云々では無く単にネチネチとした作業の繰り返しですかね。ただし少しでも貼り残しがあると全てが台無しになるので見直しは何度も行います。

mini7 そして文字入れ完了です。この後台に戻したらいよいよクリアーです。

mini8塗ったクリアーは「艶消しクリアー」で、ただ上の状態は塗装直後なのでここから徐々に艶が消えていきます。艶消しもきちんとウェットに塗らないと綺麗に見えないのでしっかりと塗りこみます。

ちなみに今回は文字の部分を「艶有り白」でご依頼承っておりますので、艶消しクリアーが完全硬化後、再度文字の部分をマスキングしてクリアー(艶有り)を塗ります。その場合に使うマスキングシートは今回作った物よりも若干大きいサイズにしてあります。

色々方法はあるのですが、私的にはこういった文字はシャープ感が大切だと考えているので今回は「ベースコートはベースコートに馴染み易い」と言う性質(って言う程の事ではありませんが)を使って先に文字を入れて全体に艶消しクリアーをコートしてしまいました。全てのケースでこれを行う訳ではありませんが、一辺倒な事しか出来ないよりも色々な方法を知っている方が同じ時間(費用)でも良い仕上がりに出来るんですよね。この辺が塗装の面白いところです。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

MINIのメーターパネル 塗装承ってます

mini 最近ではちょっと珍しい車種になりましたかね。こちらはROVER MINIのメーターパネルの部品で、元々は画像のような艶消し黒ですがこちらを「艶消しの赤」でご依頼頂きました。

「これを赤?!」と思われそうですが、実はこちらのオーナー様はPRO_Fitが小物塗装になった初期の頃からのお客様で、この赤についても実は定番の色だったりします。

mini2今までご依頼頂いたのはブレーキキャリパーやら内装パーツだったりで、上の画像は同じMINIオーナーなら良くご存知の内装部品です。グリーンはMINI純正色のアーモンドグリーンで(カラーコードは確かHAKだったかと)、そしてそれと組み合わせているレッド(と言うか朱色)はこのオーナー様のイメージカラーのような物で、最初に紹介した画像に写っている缶スプレーがその赤の色見本となります。3年前のご依頼でしょうか。

mini1 今回のご依頼での難関としてはこのメーターパネルにある文字部分で、単に塗装で行うだけであれば特に問題は無いのですが、今回は「ベースの赤を艶消しに、文字の白は艶有りに」と言う事です。一見すると簡単そうに思えますが、塗装屋さんなら判ると思いますがちょっとこれは難しいですよね。白を塗ってそのままクリアーを塗ってマスキングを剥がせば文字の形は相当汚く仕上がってしまいます。スプレー塗装で行うロゴ入れはそう言う物なのです(恐らく乾燥が早過ぎてしまうのではと思います)。

という事で綺麗に仕上げる方法としては、まずはいつもの通りにロゴ入れは普通に行い一旦全部を艶消しクリアーで仕上げます。で、今度は文字の部分だけを同じようにマスキングでトレースして「艶有りクリアー」を塗ります。文字部分のベースカラー(白)とクリアーを別々に塗る事でシャープで美しい文字を再現しよう、という事ですかね。文章だと全く上手く伝えられませんので(力足りなく申し訳御座いません・・・)、こちらは改めて作業内容判るように画像で紹介していきたいと思います。技術的には難しい事では無いのですがちょっといつもより手間を掛けてあげる、といった感じになるかと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度もご贔屓頂き有難う御座います!