NDロードスター リヤフラップ塗装 完成

 大変お待たせしました!NDロードスター用のFRP製社外品リヤフラップの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は未塗装の白ゲルコート仕上げで、これを「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で素地を整えてから上塗りを行っています。

 色はマツダスピードなどの外装パーツで使用されている「ブリリアントブラック」(カラーコード)「A3F」で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 形状は全体に盛り上がっているように見えますが、中央は反り返った逆アールのラインとなっています。

 ちなみにFRP製品はその殆どがマスター型からの手作りの為、左右で微妙に(と言うか結構)形が違う事は良くあります。

 今回も実際に触れてみた感じでは結構左右で形が違っているようで、ただ言われなければ気が付かない(と言うか着けば一緒に並べれ見れない)ので、特に気になるレベルでは無いかと存じます。と言うかそろそろこういった部品も3Dプリンターで出力された物が出回っても良い気がしないでも無いのですが・・・(それなら左右対称のマスター型が出来る筈なので私的には気分がスッキリするのですが)。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!

NDロードスター リヤフラップ 本塗り

 先日サフェーサーを塗っておいたNDロードスター用のFRP製リヤフラップです。

その後熱を入れてサフェを完全硬化させ、ガイドコートとして全体に黒をパラっと塗ってあります。

 空研ぎの#320→#400でラインを出しをした後、#600→#800の水研ぎで細かいラインとペーパー目を均します。最後は布状の足付け用副資材(画像中の黄色い物=アシレックスレモン)でさらにペーパー目を均一にします。

水研ぎ用ペーパーはメーカーによって研磨粒子の特性や紙の質(硬さなど)が違い、同じ#800でも傷の入り方(残り方)が違います。

なので以前は使い古しの#800や、さらにメーカー毎に#1000~#1500のペーパーを使い分けていたりしましたが、この布状のタイプが出てからはそういった手間も大分なくなりました。特に磨き作業で使う#1500~#2000は使い古しのペーパーを常備するのが必須でしたが、同じようなフィルム状の研磨材(バフレックス)の登場でそういった必要も無くなりました。細かい箇所の足付けに使う、シュレッターに掛けた後のようなペーパーなんかもありましたよね(判りませんか。笑)。

 部品の裏面はバンパーに固定する際に両面テープで見えなくなる為、そこにガムテープを貼って台に固定します。

 色はソリッドの黒ですが、「マツダスピードなどの外装パーツで使用されているブリリアントブラック」との事で承っていますので、カラーコード「A3F」の配合データから作成した色を使っています。いつもの黒とは違う原色の黒と青と白の3色で構成されていました。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で承っています。

オーバーハング気味になった側面は見えるのでそこは表面同様に仕上げています。どうぞご安心下さいませ。

この後一日寝かしてから60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、必要に応じて磨き処理をしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NDロードスター リヤフラップ&ボールペン胴軸 サフェ入れ

 大変お待たせしておりました。NDロードスター用の社外品FRP製のリヤフラップです。

表面には白ゲルコートの層があるので、それを#180と当て板でライン出しを行い、最後に#240でペーパー目を均しておきます。

部品の裏側は車体(バンパー)に両面テープで貼り付けられる為、そこを利用して台に固定します。具体的には細い芯状に丸めたガムテープを貼付け、台となるボール紙の棒にもガムテ―プを貼り付け合体させるような感じです。

尚ガムテープは熱を掛けると粘着力が落ちますが、固定個所を部品の中心にしておけば大丈夫です。

ポリエステル系樹脂を使ったFRP部品にはプライマーの塗装は必要無い為、直接サフェーサーを塗布します。

コート毎にフラッシュオフタイムを5分程設け、合計5~6コート程塗っておきました。

 そしてこちらもお待たせしております、ボールペンの同軸部分です。

金属素地への足付け処理方法としては、ペーパーは一方向だけでは無く縦横斜め全方向無尽蔵に傷を入れるとプライマーの食い付きがよくなります。それを機械で行えるのがこのダブルアクションサンダーで、円回転の芯をずらす事で(偏芯)傷を多方向に付ける事が出来ます。

少し前に頂いたお問い合わせで、金属製のキーホルダーにメタルプライマー(?)を塗っても簡単に色が剥がれてしまうといったご相談を受けましたが、多分プライマー云々では無く素地調整(足付け処理)の問題かと思います。

ペーパーを一方向に入れるだけだとシングルアクションサンダーと変わりは無く、それではプライマーもパテも食い付きません(エポキシなら大丈夫ですが)。平面であればダブルアクションサンダーやオービタルサンダーなどを、サンダーが入らないようなイビツな形ならリン酸などの化成処理かサンドブラスト処理、また最近であれば火炎処理などを行うといった方法となります。とにかく被塗面には何かをしてあげないと塗装は密着しません。尚、密着剤はもはや論外です。

 良く脱脂処理をして台にセットし、さらに脱脂をしてエアーブローを行い、

 

 プライマーを塗布します。

また今回は(今回も)小傷があったりしましたので、念の為全体にサフェーサーも塗っておきました。

尚、テニスラケットもサフェーサーの塗布まで完了しておりまして、そちらはちょっと長くなるので後程改めて紹介させて頂きます。

いずれもお待たせしておりますがどうぞもう少々お待ちくださいませ!

NDロードスター リヤフラップ塗装承ってます

 先日到着しておりました、マツダNDロードスター用の社外品FRP製リアフラップです。こちらのオーナー様は以前より同車のサイドマーカーやフューエルキャップなどもご依頼頂いている方で、今回はこちらの部品を「マツダスピードなどの外装パーツで使用されているブリリアントブラック」での塗装でご依頼頂きました。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

以前ご依頼頂いた時の記事も紹介させて頂きますね。

NDロードスターサイドマーカー レッド&オレンジキャンディー塗装 完成

マツダガソリン用フューエルキャップ塗装 完成

 今回ご依頼頂いたパーツはFRP製の白ゲルコート仕上げで、やはりと言うか素地の状態は余り良くありませんので、まずは「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業で下地を整えてからの塗装となります。

車体への装着は両面テープでバンパーに固定されるとの事で、裏面に関しては塗装しないようにします。ピンクの部分がそうですね。フチとその裏側までは塗るように致します。

と言うか、塗装する際には固定する個所が必要な為、そこは塗らないでも大丈夫なのかを確認する必要がありまして(こういった部品はどう使うのかが判りませんでして…)、水抜き穴に無理やりタッピングビスをねじ込むと言う方法も無い訳では無いのですが、表面が突き出たリ割れたりしたらそこで終了ですので…。

ちなみにこういったパーツは表と裏をそれぞれ違う型で作成し、最期にそれを合体!と言う方法で作る為、必ず継ぎ目が存在します。勿論ある程度の処理はされていますが、どうしても巣穴はありますので、これを埋める為にもサフェーサーの塗装は必要です。

色についてはカラーコードは不明でしたが、「マツダ」「ブリリアントブラック」から検索したところ「A3F」が見つかり、またオーナー様からは「メーカーによってはPZと表示しているものもあるようで」と言う事ですのでこちらから検索してみた所、「A3F」と同じ配合である事が判った為、これで問題無いと思います。基本的にはソリッドの黒で、通常の黒よりも青黒い感じとなります。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。あとこちらのオーナー様からは装着後の画像とコメントも頂いておりましたので、後日レビュー&画像投稿用ページでも紹介させて頂きたく存じます。この度もご贔屓頂き有難う御座います!