NDロードスターヘッドカバー結晶塗装 本塗り

先日お預かりしておりましたマツダNDロードスターの純正ヘッドカバーです。

最初の状態だとヘッドカバー全体に得体の知れない(溶剤を弾くような)クリアーが塗ってある為、それをシンナーで洗い流し、リン酸処理を行いました。新品なのに大分お疲れのような状態に見えますが、こうする事でようやく塗料が密着するようになります。

 全体にプライマーを塗布し、

 プラグホール回りを黒のベースコートで塗装します。

乾燥したらマスキングを行い、

 本塗り完了です。お待たせしました!

 結晶塗装は1液メラミン樹脂塗料となるので、本塗り後は120°~170°くらいの熱を掛けて塗膜を硬化させます。今回は業者様からのご依頼品もあったので、時間差で並行して本塗りを行っています。

熱を掛けて結晶目が出た状態です。色は「鮮やかな赤」になります。

 この後、恒温器(乾燥炉)を使って二度焼きを行います。

左にあるハコスカS20のヘッドカバーは「日産のドス黒い赤」となります。それぞれ単品で見ると判りにくいのですが、こうやって並べてみると色の違いが判るかと思います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NDロードスターヘッドカバー結晶塗装 完成

 こちらも大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたマツダNDロードスターのヘッドカバー、結晶塗装の赤で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はアルミ素地に何かしらのクリアーが塗られていた状態で、シンナーでそれを洗い流した後にリン酸処理を行ってからプライマーを塗っています。

 色は鮮やかな赤の結晶塗装となります(他に日産系のドス黒い赤などがあります)。

 プラグホール周りはキャップが外れたりしないよう結晶塗装は塗らず、艶消しの黒で仕上げています。

 それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

NDロードスターヘッドカバー 本塗り

先日お預りしておりましたマツダNDロードスターのヘッドカバーです。

既存のヘッドカバーと違う点としては、表面に何か嫌な感じのクリアーがコーティングされている事で(塗料を弾きます)、そのまま上塗りをすると恐らく塗料の密着性が悪くなりますから、まずはシンナーを使ってそれを取り除きます。ゴムが着いているので浸けるような事はせず、スプレーで洗い流しては拭き取る、といった作業となります。

 その後リン酸処理を行うと、上の画像のようにひどく劣化したような姿になりますが、こうならないと塗料(プライマー)は密着しませんので、塗装を行うのであればむしろこうする事が必用です(もしくはサンドブラスト処理でもOKです)。アルマイト仕上げされたアルミ素地と同じく、塗装は下地が綺麗なまま塗っても剥がれてしまいます。

 プラグホールはマスキングでも良かったのですが、他にも塗る物があったので、まずは一旦全体にプライマーを塗ってしまい、

 膜厚をつけたくない(結晶塗装をしたくない)プラグホール回りを艶消し黒で塗ります。こちらは普通のSTANDOXのベースコートです。

 その後プラグホール部をマスキングし、全体に結晶塗装の赤を塗装し、140℃程の熱を30分くらい掛けると、画像の様に結晶目が現れます。そのまま冷えるとマスキングテープが非常に剥がし難い為、温かい内に剥がしています。

 この後は他の物と一緒に、次は恒温器(乾燥炉)でもう一度140℃30程の熱を掛けて焼き付けます。

今回のヘッドカバーは凸文字が無いのでこの後の研磨作業は必要なく、オイルキャップが付く周りだけペーパーを掛けてガタガタなのを綺麗に仕上げておくようにします。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

NDロードスターヘッドカバー結晶塗装承ってます

 先日到着しておりましたマツダNDヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は結晶塗装の赤(鮮やかな赤)で、ご指定頂いた以前の施工例画像がありますのでそちらも紹介をさせて頂きますね。

こちらは施工例のページにあるNBロードスターのヘッドカバーで、ぱっと見はいつもの赤よりも濃く見えますが、フェラーリのヘッドカバーに使っている「鮮やかな赤」となります。

撮影している時期や環境によって画像の色が違って見えますので、もう一つの「ドス黒い赤」との比較画像も紹介をさせて頂きますね。

左のバイク用のパーツが「ドス黒い赤」で、右が「鮮やかな赤」となります。

今の工場に引っ越してから撮影している場所だと赤が白っぽく(彩度が低く)写ってしまうのですが、いつも塗っている赤と同じ色です。

こちらは、ハコスカのヘッドカバーの方がドス黒い赤で、右下にあるスイッチパネルが「鮮やかな赤」になります。

これらの完成画像はどれも以前知人の工場に間借りしていた時に撮影した物で、この時の場所の方が色が濃く写る傾向にあります。

今回お預りしているヘッドカバーは新品で、いつものようにオイルシール部(黒いゴム)はマスキングで対応します。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

NDロードスターヘッドカバー結晶塗装 完成

road125 大変お待たせしました!NDロードスターのヘッドカバー、青の結晶塗装で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

road75元々は新品で、ただ少々油っぽい感じがしたので最初にアルカリ洗浄液に浸け置きし、その後はいつも通りリン酸処理を行いましたが、どうも表面に何かしらのコーティングが施されているらしく、一度シンナーで洗い流してからもう一度リン酸処理を行っています。

road126 こちらのヘッドカバーは一部に圧入されたオイルシール(ゴムパッキン)があって、そちらは当店では外せませんのでマスキングでの対応となっております。新品であればそのままで大丈夫ですが、中古品の場合は交換が望ましいと思いますので、予めディーラーなどで取り外しておいて頂ければと思います。ちなみに通常のオイルシールとは違うので当店では取り外す事も取り付ける事も出来ません。

road127 今回の青はスタンダードな青で、以前ビートのヘッドカバーなどにも採用している色です。

road128遠目で見るとザラザラとした艶消しに見えますが、実際は結構艶があって表面はスベスベしているので、タオルで拭いたりしても繊維が引っかかったりはしません。メンテナンスとしては、濡らしたタオルで普通に拭き取って頂ければ砂埃などは簡単に落とせます。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!