R34スカイラインテールランプ等一式塗装 完成

 大変お待たせしました!日産スカイラインR34のテールランプ等レンズ類一式のスモーク塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

元々はこのような状態で、部品自体は日産純正品なのですが、内部をLEDに改造されているとの事です。

 今回はこれらに「極薄目と薄目の中間」の濃度でスモーク塗装を施しました。

 言われないと塗装したとは判らない程の濃度ですが、派手さが抑えられ、全体的に渋く落ち着いた感じになっているのが判るかと思います。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となっています。

改めて、こちらは塗装前の画像です。

 こうやって見比べるとかなり雰囲気が変わったのが判るかと思います。

ウィンカーのオレンジレンズは元々それぞれの色味(濃さ)が違っていたので、今回のスモークで同じ様になるよう微調整をしています。

 スモークによる見た目もそうですが、高品位なアクリルポリウレタンクリアーの高級な質感も感じられるかと思います。

 ハイマウントランプはウェザストリップ(ゴム)が外れたので、溝から内側のみの塗装にしています。ゴムが嵌る部分の塗装は控えめにしておいたので取り付けは問題ありませんでした。

 バックランプは正面から見ると余りスモークの濃さを感じませんが、装着した状態で見るとしっかり黒さが判るのでご安心下さいませ(後に画像を紹介しています)。

 立てた状態にして撮影しました。

  それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

R34スカイラインテールランプ等一式 本塗り

 先日より準備を始めていたR34スカイラインの日産純正(内部LED改)のテールランプ一式です。大変長らくお待たせいたしました!

 それぞれの部品は手で持って塗れるよう、着脱式にして台にセットしてあります。

車を塗っていた頃にはこういった小物は「車体のついで」のような位置づけだった為、(作業時間や専有面積の関係上)大抵は台に置いたまま塗るようなスタイルでしたが、手で持ちながら塗ると照明の写り込み良く見えて明らかに綺麗に塗れるので、小物をメインとした今では持って塗るのが基本となりました。

 最終脱脂をしてエアーブロー何週かしたら、プラスチックプライマーを塗って本塗り開始です。

スモークの濃さは「極薄目と薄目の中間」で、先日完成してお納めした「デリカのテールランプ」を参考に微調整をしていきます。

 スモーク塗装には大きく別けて2通りの塗装方法があり、トップコートのクリアーに直接スモークを入れる1コートソリッド的な塗り方と、当店で行っている「ベースコート」と「クリアー」を分ける2コートソリッド的な塗り方があります。

前者は主にコストが非常に優れていて、テールランプ一式が(私なら)1時間で終らせる事が出来ます。

が、この方法だとスモーク濃度の微調整が出来ない為(私には出来ません)、当店の場合は濃度の調整と美観をそれぞれ分けて行う2コート塗装にしています。

上の画像はどちらもオレンジ色のウィンカーで、スモークを1コート塗った状態ですが、それぞれ濃さが違うのが判ると思います。このまま同じように塗り進めるとそのまま濃さが違った仕上りになってしまう為、

 塗り加減を変えながら濃度が合うように調整していきます。

ちなみに濃度はスプレーガンのテクニック(!)では無く、塗料中の含有量を変える事と、コート数の回数で調整します。薄くしたいからといってドライコートにしたりする事はありません(ムラ・ダマ・艶引けの原因です)。

 スモーク塗装に限る事では無いのですが、作業をしていると自分の感覚が麻痺してくる事があるので、そういった場合は新しいマスキングテープを貼ったりして、今どれくらいスモークが黒くなっているのかなどを確認します。

これと同じく、自分が見ている色(色相)は、はたして他の人が見ている色と一緒なのかは絶対に判らない事ですので、色を見る時はそれ単体ではなく、他の色と合わせ見る「比色」が大切です。

 参考に使う画像も「絶対にそれに合わせる」と言う訳では無く、全体的に色(濃度)を決める一つの基準として考えるような感じで行っています。今見ているモニターがiPadと同じな訳が無いですからね。

 濃度が決まったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。大変お待たせ致しました!

 テールランプの置き方の向きを交互にしてしまったので判り難いのですが、先ほどの画像で手前にあった方が右側(運転席側)で、こちらの上の画像が左側(助手席側)となります。

 こちらは左側(助手席側)で、

 こちらは運転席側ですね。突起の側面をしっかり塗りつつ隣に飛んだミストが馴染むよう往復したりして結構大変でした。

 少々おめでたい感じだったフロントウィンカーですが、コントラストが効いて落ち着いた雰囲気のオレンジになったと思います。

 高品位なアクリルポリウレタンのクリアー(クリスタルクリアー)で、ガラスのような質感を感じられるかと思います。

バックランプは反射板が強いので正面から見ると明るく見えますが、

装着されるのは目線より下になりますので、暗すぎず、しっとりと落ち着いた色味に見えるかと思います。

ハイマウントランプは周りの溝にピッタリゴムが嵌っていたので、キツクならないよう正面以外は薄目に塗るようにしました。

この後一晩は常温(と言っても現在は30℃以上ですが・・・)で自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、磨き処理を行った後にさらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンズ系 透過性塗装 下準備

 先日枠の部分を「C」字型にレッド&スモークに塗装しておいたポルシェ968ボクスターの純正テールランプです。その後3回程熱を掛けておきました(チヂレ防止の為です)。

 塗装は成型されたアクリル樹脂とは違い「塗り肌」がある為、全体を#800耐水ペーパーで水研ぎをしておきます。ちなみにいつもの布状研磨副資材(アシレックス)だと肌目は落とせませんのでこういった場合にはNGです。

 その後はアシレックス(#800相当のレモン)でペーパー目を均し、フチを足付け処理しておきます。

 RX-7 FD3Sのフロント&リヤのサイドマーカーも次のターンで一緒に塗るので下準備をしておきます。

 社外品のレンズはランナー(湯道)から切り離した個所のバリがそのままだったりするので、#120→#180→#240→#320→#400→#500(アシレックススカイ中目)→#800(レモン)→#1300(オレンジ)の順番で均しておきます。

 フチやネジ穴周りはしっかり足を着けたいので#800相当のアシレックスレモンで、正面は#1300相当のアシレックスオレンジで足付け処理を行っておきます。また社外品の新品部品はワックスが塗られていたりするので、研磨作業前の脱脂は必須です(油分を帯びた粉塵がコンプレッサ―に吸い込まれるとハジキの原因になりますし、工場全体に被害が広がります)。

R34スカイラインのレンズ類は先日マスキング~足足付け処理までを行っておいたので、直ぐにセット出来るようボール紙の芯棒を固定しておきます。

早ければ今週末辺りに、遅くても来週早々~半ばには本塗りを行う予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンズ系 透過性塗装 下準備

 こちらは次の次のターンで塗装予定だったスカイラインとフィットのレンズ系パーツで、ただ次のターンでフィットのテールランプを入れられそうだったので、下地処理の作業を進行をさせておきました。

 R34スカイラインのハイマウントランプについていたゴムですが、かなりしっかり嵌っていたのでてっきり接着剤が着いていたのかと思いきや、引っ張ったら外れてくれました。これは助かりました。

 サイドマーカーのゴムは接着剤で点付けされていたので、隙間を開けられるよう軽く捲った状態でマスキングテープで固定しておきます。

 まずはレンズ以外の土台部分をマスキングします。

車体に装着されれば枠(土台)は見えなくなると思いますが、気持ちが悪いのでレンズ以外の個所はマスキングしておきます。

 左が作業前で、右が足付け処理を行った状態となります。

 手が入らない隙間はヘラなどを使ってしっかり足を付けておきます。

R34スカイラインのレンズ類は全部で9点あるので、こちらはまとめて次の次のターンで本塗りを、フィットのテールランプは次のターンに入れさせて頂こうと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

R34スカイラインテールランプ等一式 塗装承ってます

 先日到着しておりましたR34スカイラインのテールランプ、フロントウィンカー、サイドマーカー、バックランプ&リヤフォグ、ハイマウントランプの合計9点です。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

 テールランプは純正の新品で、内部を加工されているとの事です。

 フロント・サイドのウィンカーは前期型のオレンジレンズの物との事です。

 バックランプ&リヤフォグも加工された物との事で、クリアーレンズに変更されているとの事です。

 ハイマウントランプとサイドマーカーに着いているウェザストリップ(ゴム)は接着剤が着いているようなので、こちらはフチが捲れるようにしてマスキングで対応したいと思います。

スモーク濃度については「極薄目と薄目の中間」で、先日完成してお納めした「デリカのテールランプくらい」とのご希望も頂いておりますのでそちらを参考にしようと思います。完成時の記事を紹介させて頂きますね。

デリカテールランプスモーク塗装 完成

スモークはべた塗りで、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で承っております。

今回のように型の違う製品を同じ様な濃度のスモーク塗装にする場合は、それぞれの塗り方を変えるようにして濃度を合わせます。

例えば上の画像のフロントウィンカーとサイドマーカーとでは元々の濃さ(黒さ)が違う為、同じようにスモークを塗ってしまうと仕上りも濃さがバラバラになってしまいます。

濃さの調整はコート数や塗料中のスモーク含有量で行い、またそれは事前には計りようが無い為、塗りながら調整しなければなりません。スモークの見え方はテールランプの構造(反射板や壁、レンズとの距離など)に依存する為、事前に作製した色板などでは意味が無いのです。

同様に、テールランプだけを塗る場合でも、クリアーレンズ部だけが明るい(眩し過ぎる)場合にはそこだけスモークを多めに塗ったりして調整しています。「長年の経験で」とか「職人の勘」みたいな事は曖昧過ぎて私的に好きではありませんが、この辺は実際に作業しながらでしか対応が出来ない事でもあります。単に黒くするだけなら簡単なのですが、実際は色々と考えて行っているのでかなり疲れる塗装でもあります。

こちらは以前ご依頼を頂いたF50ブレーキキャリパーで、仕様変更に伴って現在は取り外して保管されているとの事ですが、「装着時の雰囲気やバランスは現在のものより気に入っておりました。」とのお言葉も頂戴しました。わざわざ画像の送付有難う御座いました!

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。次のレンズ系塗装のターンは既に埋まってしまっておりますが、この量ですのでこちらは単体で本塗りを行うかも知れません。どうぞ作業着手まで今しばらくお待ちくださいませ。

改めましてこの度もご贔屓頂き有難う御座います!