SHUREワイヤレスマイク マーブルレッド 本塗り②

 先日マーブルレッドで本塗りを終えていたSHUREのワイヤレスマイクBLX2/BETA58Aです。その後60℃40分程の熱を二回程掛け、塗膜を硬化させておきました。

クリアーを塗った直後は比較的平滑でしたが、ベースコートはラップを貼って凸凹になっている為、完全硬化後はクリアーの表面も凸凹として、余り美しくない状態になっています。

ボタンとインジケーターランプ部のマスキングを貼り直し、全体を研磨してこれを平滑にします。

 再び細部まで足付け処理を行い、台にセットします。

 下塗りの黒から始めて、今回で3回目の塗装となります。

 クリアーは通常通り2コート塗り、ボタン部分のマスキングはフチの仕上りが悪くならないよう、二回目のクリアー塗布後直ぐに剥がしておきます。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

この後は再び60℃40分程の熱を掛けていよいよ完成となります。

それではどうぞもう少々お待ち下さいませ!

SHUREワイヤレスマイク マーブルレッド 本塗り

 先日黒で一旦下塗りとしていたSHUREのワイヤレスマイクBLX2/BETA58Aです。その後60℃40分程の熱を二回程掛け、しっかり完全硬化させておきました。

ボタン部分とインジケーターランプ部のマスキングは貼り直し、マイク自体も一旦芯棒から取り外します。

 全体を足付け処理後、組み付けた状態にして再び芯棒に固定します。

 今回はラップを使ったマーブル塗装となりますので、内容としては予想出来ない事が想定される為、予め練習用の色板も準備しました。マイク本体と同じように黒を塗ってクリアーを塗った物を足付け処理してあります。

 ラップはシルバーを塗った直後に貼り付ける必要がある為、万が一の事を考えて3セット用意しておきました。

 実際に手を動かしてイメージトレーニングを行い、

 まずは色板で試し、「もう少し縦目も増やした方が良さそう」と考えながら、

 本番完了です。

 回り込んだ部分にも模様が繋がるようにしています。

 シルバーは中目のMIX811と粗目のNIX598を50%ずつ混ぜています。

この後はキャンディーレッドを塗っていきます。クリアーでは無くベースコートです。

 グリルボールは形状的にラップするのが難しい為、以前施工した時と同様「黒&キャンディーレッド」のみの仕様となります。

 こちらもキャンディーレッドを塗り重ね、

 再び分解して芯棒にセットし直したら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 ボタン部分のマスキングがクリアーと固着しないよう、こちらは直ぐに剥がしておきます。

 尚、このままでは段差が残った状態となる為、この後熱を掛けて硬化させた後、もう一度足付け処理を行ってクリアーを塗ります。なので完成まではもう少しですね。

 クリアーは3コート程塗っているので磨き倒して完成させる事も出来るのですが、それを考えると他のご依頼品と一緒にクリアーだけ塗らて貰った方が楽ですし、間違いは無いかと思います。

グリルボールはいつも通りなのでこれで完成ですね。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

SHUREワイヤレスマイク塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたSHUREのワイヤレスマイクSVX24/PG58の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

筐体はプラスチック製で、艶消し黒の塗装が施されていました。

 色は紫系のメタリックで、

 ブルーパールも入っています。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 また今回のマイクは下側のプラスチックパーツも外せた為、そちらも同色に塗装しています。

 「SHURE」のロゴは白のデカールで再現しています。

 こちらは自然光下で撮影した画像です。

 掲載している画像はサイズの縮小以外は全て未加工となります。

 グリルボールのメッシュ(網)部分は黒の塗装で塗り分けています。

 ストロボを使った撮影も行いました。

 「SHURE」のロゴは裏表に二カ所入っています。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

SHURE BLX2/BETA58Aワイヤレスマイク 下塗り

 先日お預りしておりましたSHUREのワイヤレスマイクBLX2/BETA58Aです。

今回こちらは「マーブルレッド」の塗装で承っておりますので、まずは黒の塗装で下地を作ります。

 グリルボールはいつものようにウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)とナイロンブラシで足付け処理を行い、スペーサーリングは黒アルマイトでは無く「艶消しの黒」の塗装だったので、マイク本体と同じく#800相当の空研ぎで足付け処理を行っています。

 ゴムのボタン部分とインジケーターランプはカッティングプロッターでカットしたテープでマスキングをしておきます。

 各パーツの断面などは塗装がされていなく、プラスチック素地が露出していると思われる為、そういった個所にプラスチックプライマーを塗ってから全体へベースコート(黒)を塗布します。

ちなみに前回行った方法ではコストを落とす必要があった為に「このままシルバーを塗ってラップ」と言う方法を行いましたが、やはりと言うか思ったのとはちょっと違った模様になってしまった為、今回は最初に行っていた通りの確実な方法(コスト高な作業)で行う事にしました。

 ベースコートの黒を塗った後にはいつも通りクリアーを塗って下塗り完了です。「下塗り」とはなっていますが、「艶ありの黒」のご依頼であればそれと変わり無い内容となります。

 ただしスイッチ部や全体的にも塗膜を余計につけたくない為、クリアーの塗り方はいつもより60%~70%くらいと遠慮気味に行っています(塗り過ぎると塗膜の強度が落ちたりフチに溜まったりする為)。

 特にスイッチ周りはこの後の本塗りもあるので綺麗に仕上げたいですから、この周りのクリアーは1コート程に留め、またボタン部分のマスキングは塗装直後に剥がしてフチの仕上りが悪くならないようにしています。

 こちらもいつもより控えめに塗っているので少し肌は荒れ目です(この後研磨するので問題ありません)。

この後はいつも通り60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらにチヂレ防止の為にもう一回程熱を入れてから本塗りに挑む予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせてますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

SHUREワイヤレスマイク 本塗り

 先日お預りしておりましたSHUREのワイヤレスマイクSVX24/PG58です。

マイク本体の黒い部品(カバーパネル)は元々艶消し黒が塗装だれているので、#800相当の研磨副資材(アシレックスレモン)で空研ぎの足付け処理を行います。

 グリルボールはスチール(鉄)にシルバーの塗装が施されていて、これにペーパーやスコッチを使っても網目の奥まで届きませんから、この場合はウォッシュコンパウンドとナイロンブラシを使って足付け処理を行います。

尚、メッキタイプのグリルボールもありますが、その場合はサンドブラスト処理を行った後にプライマーを塗ってからの上塗りとなります。SHUREやゼンハイザーでは余り見ませんが、audio-technicaやLINE6では良く見受けられます。

 マイク下側の部品は樹脂素地の未塗装状態なので、念の為ガスプライマーで火炎処理を行った後にプラスチックプライマーを塗布しておきます。

 色はこちらのページで紹介している紫メタリックをご指定頂いておりますので、その時の画像を参考に色を作ります。

使った原色は、左から「バイオレット」「スカーレット」「ブリリアントレッド」、極粗目のシルバー、中粗目のシルバー、粗目のブルーパールとなります。

 細かいシルバーを入れると色がくすんでしまう(濁ってしまう)為、透明感の高いバイオレット系の原色をベースに、粗目のメタリックと、アクセントとしてブルーパールを入れています。黒や白などの無機顔料を入れていないので隠蔽力はかなり低くなります(ちなみに車のボディカラーはそういった事も想定して大抵は白か黒が入ります)。

 隠蔽力が弱いのでそのまま黒の上に塗っても透けてしまいますから、まずは染まり易い(隠蔽し易い)似たような色を1コート程下色として塗り、その上に先ほどの塗料を3コート程塗り重ねています。

 グリルボールは2トーンカラーでご指定を頂いておりますので、先に塗った紫メタリックが乾燥したらマスキングを行います。

 本来であれば先に黒を塗ってメッシュ(網)部をマスキングをした方が作業的には楽なのですが、隠蔽性の事を考えて今回は逆にしています。ボディと同じように下色を塗ると言う事も考えたのですが、膜厚は1コートでも少ない方が良いですからね(塗膜が厚くなるとその分耐久性が低くなります)。

 マスキングを剥がし、ベースコートの完了です。

 そして次にマイク本体のロゴ入れ作業となります。

 オリジナルロゴの場合はIllustratorのデータを入稿して頂くか、もしくはこちらで作る必要がありますが(別途費用が掛かります)、SHUREのようなメジャーなロゴは既存のデータがあるので、その場合の費用は必要ありません(ただしサイズの変更等には調整費が必要となります)。

SHUREのロゴはまとめてデカールで作製していて、今回は裏と表に白で承っています。

デカールの作製については以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照下さい。

1/43ポルシェミニカー用 デカール作成

 デカール接着後、十分に乾燥させたら、

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 塗ったばかりの時は余り目立たないのですが、強制乾燥硬化後にはデカールの段差が目立つので、#1500→#2000→#3000とペーパーを掛けて段差を均し、ポリッシュをして磨きます。

 この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!