SHURE SUPER55ガイコツマイク塗装 完成

先日本塗りを終えていたSHURE SUPER55SH Series IIガイコツマイクです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

ウィンドスクリーンは接着剤での貼り付けで、しかも一度にはできませんから(ずれたらその接着剤が隙間から見えてしまうので)、数日に分けて組付け作業を行っていました。一日一か所で三日間といった感じですね。

それぞれの接着剤が乾いたら各パーツを組み付けていきます。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこのような金属素地の状態だった物に、

マゼンタキャンディーカラーで塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

キャンディーカラーは下地のメタリックを透過させる事で色の彩度を高くし、またコントラストを強調する事で通常の2コート塗装では出来ない色味を表現しています。

ただし塗り方によって色味が変わってしまうので、各パーツでそれが生じないよう注意して塗装を行う事が必要となります。

自然光でも撮影しました。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

SHURE SUPER55ガイコツマイク 本塗り

先日サンドブラストとプライマーを塗布しておいたSHURE SUPER55SH Series IIガイコツマイクです。その後よく乾燥させ、全体を軽くサンディングしています。

今回ご指定頂いているのは3コートキャンディーカラーのマゼンタで、まずは下色として隠ぺい力の高いシルバーを塗布します。

原色のシルバーをそのまま使っても良いのですが、スプレーする為にはシンナーで希釈する必用があり、残った物を戻す事は出来ないので(計量調色の際に数値が狂ってしまうので)、比較的汎用性の高いVW社のリフレックスシルバー(LA9W)を作り置きにして使っています。予め濃い目に作っておけば希釈した塗料を戻せるので廃棄物を少なく出来ます。

その後STANDOX原色の中で最も粒子が粗い原色=MIX598を塗布します。こちらは原色そのままですが、よく使うメタリックなので希釈した物でも戻せるよう専用のボトルを作っています。

粗いシルバーは輝きが強いのですが隠ぺい力が弱いので、それぞれを使い分けて一層目のメタリックを形成します。この後、透過性の塗色=キャンディーカラーを塗り重ねていきます。

途中の状態を取り忘れてしまったのですが、キャンディーカラーは塗り方によって色味が変わってしまうので、一旦裏と表のカバーを仮組みした状態にして塗装しています。別々の状態で塗ると組み合わせた時にそれぞれの色が違って見えてしまう為、それを防止する為ですね。

キャンディーカラーが終わったら再び単体の状態に戻します。あのままだとフチや裏側にクリアーが塗れない為ですね。

仮組みした状態で塗れていなかったフチの部分を部分的にスプレーして修正しておきます。

キャンディーコートを早く終わらせようとして塗料中の色の含有量を高くすると場所によって濃淡=ムラが生じてしまう為、敢えて色を薄くしてコート数を増やして塗り重ねるようにします。

ここまでがベースコートです。

 そして最後にトップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

3コートキャンディー塗装では、通常の2コートメタリックやパールでは表現が出来ない色に出来ます。

ただその分手間と時間が掛かるので割増費用が必用となります。

現在はメーカー様からも数十台のマイクが入っていて、通常納期は四ヵ月~六か月くらいと長めになっています。人を雇ってもっと効率よくやれば売り上げも上がるのですが、そもそも営業の規模を縮小する為に車の塗装を辞めて今の小物塗装屋になったので、今のスタイルを変えるつもりはないですかね。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。組付け作業もあるので少し多めに寝かす予定です。

それでは完成次第改めてご連絡を差し上げます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SUPER55ガイコツマイク 下準備

先日お預かりしておりましたSHURE SUPER55SH Series IIガイコツマイクです。

素材はアルミと思われ、ピカピカとしたこのままの状態だと塗料が密着しませんから、素地調整としてサンドブラスト処理を行います。

この型で不思議なのは裏側の部分が異様に輝いている事で、てっきりアルミの無垢かと思っていましたが、もしかしたらメッキが施されているのかもしれません。

どちらにしてもそのままでは塗れないので、サンドブラストを行って被塗面を荒らし、この後に塗るプライマーの密着性を高めます。

固定するボルトとナットも行います。

裏側もしっかり当てておきました。

その後良く洗浄し、

脱脂清掃を行ったら台にセットします。

サンドブラスト処理をした表面はザラザラとしていて、ウェス等で拭くと毛埃が絡みついてしまうので、シンナーで上から下に洗い流すようにして脱脂処理を行っています。

プライマーを塗布します。

プライマーは防錆効果と密着の為の物で、これの種類によって金属や樹脂(プラスチック)等に色を塗る=上塗りを行う事が出来るようになります。

ちなみに「密着剤」というスプレー糊のような物もあって(ミッチャク□ン等)、それの謳い文句をそのまま信じるとどの様な物でもそれを使えばそのまま塗れるようになる訳ですが、少なくても塗装のプロ=自動車補修塗装業でそれを信じてそのまま使っている人はまず居ません。誰だって下地処理(足付け処理)の手間を省ければ良いと思っていますが、実際のところ時間が掛かっても必ずそれはやっていますよね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SUPER55ガイコツマイク塗装承ってます

先日到着しておりましたSHURE SUPER55SH Series IIガイコツマイクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容は「マゼンターキャンディーカラー」への塗装で承っています。

マイクの型は違いますが、以前そちらの色で施工した時の画像を紹介します。

こちらはSHURE SM58Sで、シルバーメタリックの上に透過性のマゼンタを重ねてこちらの色を表現しています。

尚、今回のマイクはアルミ素地なのでそのまま上塗りは出来ませんから(物理的に出来ないという訳では無く塗っても剥がれてしまう為)、別途サンドブラスト処理とプライマー塗装を行うようにします。

またウインドスクリーンは接着剤で着いている為、塗装の際にこれを剥がすと再利用は出来ませんから、こちらも新し物を用意して頂きました。

以前施工した同型のマイクも紹介します。

今回のマイクとちょっと型が違うのですが、塗装範囲としてはこの時と同じような感じとなります。

サンドブラスト等の下地処理についてはこちらの記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。ワイヤレスマイクもそうですが、通常の有線マイクに比べてとても手間と時間が掛かる為、この型のマイクの塗装費用はどうしても割高になってしまいます(しかしながら他で同じような事をやっている所が無いので、恐らくはこれでも採算は合っていないのかも知れません…)。

今まで何度かやった物に関しては最初に分解マニュアル的な物を作成してたのですが、今回の物は中身が大分違った為、先に分解をしておく事にしました。やはりと言うか内部の構造は結構違っていました。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHURE SUPER55ガイコツマイク塗装 完成

先日本塗りを終えていたSHURE SUPER55ガイコツマイクです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしておきました。

元々着いていた青いウィンドスクリーンは再利用が出来ませんので、新たにご用意して頂いた黒いタイプの物を貼り付けます。他に赤等のカラーバリエーションがあるようです。

一度に塗ると位置決めが難しいので、まず最初に中央部分に接着剤を塗り、ウィンドスクリーンを貼って位置を合わせてある程度乾くのを待ち、その後周りを固定していきます。

その後は一日寝かします。

接着剤が乾いたら内部の組付けを行います。

分解前のメモを参考に、各部品を元の通りに戻します。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々は未塗装のアルミ無垢だった物を、

プジョー「PERSEPOLIS GOLD」(カラーコード:C3)の艶消し仕上げに塗装を施しました。

派手ではない、シックなゴールド色となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

塗膜の強度については、自動車ボディの塗装と同様の物と考えて頂いて大丈夫です。

こちらは自然光で撮影した画像となります。

固定部のワッシャーについてはプラスチック製の物も作成したのですが、使っている時に首がガタンと落ちたら問題かと思いましたので、元の通り金属製の歯付きワッシャーを取り付けておきました。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!