S-WORKSカーボンフレーム&フォーク 白ロゴ イメージイラスト

sworks11先日紹介したイメージイラストはロゴが黒でしたが、今回はそれを白に変えています。また色味も少し彩度を上げてみました。

実際の色については今後テストピースを作成しますので、今回はあくまでもロゴを白にした場合の際立ち方のイメージとしてご確認頂ければと思います。

またはロゴが「黒だとちょっとクド過ぎる気が…」と言う事でしたら少しメタリックが入ったガンメタ(ブラックメタリック)なども良いかも知れません。シルバーだとちょっとボディカラーに埋もれてしまうかもですね。

どうぞご確認の程ご検討を宜しくお願い致します!

S-WORKS カーボンフレーム&フォーク 下準備

sworks3 こちらもお待たせしました!SPECIALIZED S-WORKS VENGEのカーボンフレーム&フォークも下準備始まっておりますのでご安心下さいませ。

ご依頼内容としては、ベースカラーを「キャンディーグリーン」に、ロゴを白または黒で元の通りに塗装で入れ直す仕様で承っております。

sworks4各々のロゴに関しては以前使用したデータがありますのでそちらを使い、今回はトップチューブ上にある「VENGE」のロゴのみを作成します。

工程としては、まずロゴをカメラで撮影し、それをPCに読み込んでソフトを使って輪郭をトレース、その後実物と同じサイズにします。

sworks5 上のロゴがカメラで撮影したjpeg画像で、下が今回作成したベクトルデータのロゴとなります。

jpeg画像は拡大すれば画質が荒れますが、下のベクトル画像は幾ら巨大化しても輪郭はシャープなままなのが特徴です。

sworks9 各ロゴに関しては実際にサイズと位置を計測し、それぞれの数値をプリントアウトした用紙に書き込んでおきます。

sworks6その後前回仕様したロゴデータを今回のサイズに合わせます。

sworks7 こちらも以前作成したイラストを再利用し、今回の仕様に合わせて変更します。

sworks8ロゴの位置は厳密な場所に配置している訳ではなくあくまでもイメージです。

sworks10参考までに色を付けてみましたが、私のレベルではちょっと難しかったです・・・。

ロゴの色が白の物は後日改めて作成しますので、取り敢えずはイメージとしてご確認頂ければと思います。

引き続きもう少々お待ちくださいませ!

SPECIALIZED S-WORKSカーボンフレーム&フォーク塗装承ってます

sworks先日到着しておりましたスペシャライズドのS-WORKSマシン、VENGE VIASのカーボン製フレームとフォークです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

こちらと同じフレームは以前ゴールド(キャンディーカラー)に施工した例があって、今回のオーナー様もそちらをご確認になってお問合せを頂いた模様です。しかし今回はキャンディーグリーン(!)でのご指定となっております。

以前の施工例を紹介しますね。

sworks-9 この時はSPECIALIZED様から直接ご依頼頂いた案件で、KEIRINグランプリ関連の賞品としての物だった模様です。ですので今回はデザインもこちらとは異なります。

sworks-3 色はアンダーカラーにメタリック粒子が一番粗いSTANDOX MIX598を使用して、その上にイエローとオレンジのキャンディーカラーを(確か)5:1の配合で塗り重ねています。

sworks-4今回はこのキャンディーカラーをグリーン色へ変更する事で、一応そちらも施工例はありますので紹介させて頂きますね。

lotus99 通常は受け付けていませんが、レースの為だけにと言う事で剥がれる事を前提にロータスエリーゼのヘッドライトに透過性のグリーン(キャンディーカラー)を塗りました。

lotus98ちなみにこちらはグリーンの上に薄くスモークも塗っていますので、実際はもっと鮮やかな緑味になる予定です。作業が進行しましたら色板も作成しますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ。

sworks1 それにしてもこのフレーム、艶々の白の上にそのままつや消しの黒を塗っているみたいですが、これで本当に大丈夫なのでしょうか・・・。

まあこれは通常の塗装でも同じような感じで、新車の塗膜は塗装を塗り重ねる際に足付け処理は余りされないようですから(新車以外での塗装でこれは無いと信じます)、密着剤や塗膜自体の性能が経年で劣化した時に剥がれて来てしまします。現在施工中のTIMEのカーボンフレームも、チェーンステーの傷防止のシールを剥がしたらクリアーが一緒に剥がれましたが、自動車補修の塗装で普通に作業をしていればそんなことはまずあり得ません。

sworks2諸々のロゴは前回使用した物があるのでそれを流用しますから特にデータ作成費は必要無く、ただ今回はこちらのトップチューブにある「VENGE」のロゴだけ作成~復元します。

まずは各ロゴの位置やサイズなどのデータ取りからで、一旦イメージイラストを作成してOKが出てから旧塗膜の剥離作業~といった流れとなります。

尚今回のこちらをもって、来年の2月までは自転車関連の受け付けは終了しました。お預かりは可能ですが2月までは作業は出来ませんのでどうかご了承下さいませ。自転車が多くなると経営が圧迫されてしまいますので、作業は1台毎、年に3台くらいが限界とお考え頂ければと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SPECIALIZED S-WORKS③ 完成

sworks そして完成です。工期の内訳としては、打ち合わせに二か月、作業自体は1ヶ月くらいだったと思います。

sworks-3 当初はこの「S」の輪郭のギザギザが塗装で再現出来るか判りませんでしたが、いつもの如く機械達がとても頑張ってくれたので意外に問題無く作業する事が出来ました。ただやはりと言うかセンターと垂直を出すのが難しかったです。

sworks-4 今回のコンセプトとしては「派手なゴールドカラーで」と言う事で承っておりまして、下色には粗めのメタリックシルバー(MIX598)を、その上にイエローキャンディー塗装の組み合わせで眩しいくらいのキャンディーイエロー(ゴールド)に仕上がったと思います。

sworks-5 こういった濃淡が激しい色はキャンディーカラー特有ですよね。

sworks-6 こちらはいつもの撮影場所で撮っています。

sworks-7 チェーンステー部は後方が細くなっているので、それに合わせてロゴも尻すぼみに変形~調整しています。勿論反対側は逆になっています。

sworks-8 こちらは室内で撮影する場所で、蛍光灯の位置を低くしているので自転車フレームを立てるとかなりギリギリですね。

sworks-9一見派手ではありますが、キャンディーカラー自体は自転車フレームの塗装としては珍しくは無いので、取り付けるパーツのを統一させればかなり格好良い仕様になるかと思います。セオリーはまあマットブラックブラックで、アルミパーツならゴールドアルマイト仕上げなんかも良さそうですね。

この度のご依頼、誠に有難うございました!

SPECIALIZED S-WORKS ②本塗りに戻る

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SPECIALIZED S-WORKS ②本塗り

sworks14一旦下塗りとして塗られたゴールドキャンディーカラーのフレームが完全硬化したら再度足付け処理を行い、各部をマスキングしていよいよ本塗りです。

sworks15 各ロゴの仕上がりを良くする方法の一つとして、先にベースクリアー(ベースコートクリアー)を塗っておくとマスキング際の仕上がりがガタガタ成り難い傾向にあります。これから塗るロゴの塗装が下地に良く馴染むからですね。

sworks16 ベースクリアーが十分に乾いたら指定の位置にマスキングシートを貼っていきます。ここで役に立つのが最初に作っておいた各ロゴの配置図で、これを使って一旦2次元に変換したデータを再び3次元に戻します。

sworks17 「S-WORKS」のロゴは左右が非対称ですが、「GP」のロゴはほぼ対象となるので、左右のロゴをフレーム上部から見た時に前後の位置が同じ様になるよう調整しています。上から見て★の位置がズレていたら格好悪いですからね。

sworks18 ロゴ入れなどの塗装を綺麗に仕上げるコツとしては「極力膜厚をつけない」と言う事で、塗装した箇所をライトで照らしながら完全隠蔽した事を確認して極力無駄な膜厚を付け無いように注意します。

sworks19 ただそれでもこんな感じでガタガタになってしまう箇所はあるので(Sの左上部分です)、こういった箇所は一つずつ修正していきます。車のボディのように大きい物だと気にならないかも知れませんが、小物だとこういった箇所が結構目立つんですよね。

sworks20 新たに用意したマスキングシートをカットして同じ位置に貼り、修整したい箇所をスポットで塗装します。

sworks21 こんな感じで綺麗なラインになりました。地味な作業ですが、こういう小さな事の積み重ねで完成度は少しずつ上がって行きます。この辺は技術云々と言うよりどこまで付き合うか、みたいな感じですかね。

sworks22 こんな感じで大体10箇所くらいを修正しました。

sworks23 2色目を塗装して失敗した場合、一度塗ったロゴを再度塗り潰してやり直すなんて事もあるのですが、キャンディーカラーのような塗装はそうはいきませんので、その場合は保険として一旦クリアーを塗っておくと安心です。これならロゴ入れを失敗しても全部シンナーで拭き取れば大丈夫ですからね。

sworks24 とにかく一度始まると後戻りが難しいのが塗装で、とにかくその為の情報をこれでもか!と言うくらい用意するようにしています。

sworks25 全てのロゴ入れ塗装が完了したらよくエアーブローをして、タッククロス(粘着物質が着いたホコリを取る為の専用の不織布)を掛けながら細部を点検し、問題なければ全体にクリアーを塗装します。

sworks26 キャンディーカラーは通常の塗色に比べると褪色し易いので、クリアーは耐侯性の高いタイプのクリアー(現在はクリスタルクリアー)を使っています。

sworks27この後熱を掛けて完全硬化させ、数日経ったら磨き作業をして完成となります。

SPECIALIZED S-WORKS③ 完成へ続く

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