内装シフトパネル塗装 完成

 大変お待たせしました!SUZUKI純正の自動車内装シフトパネル2点の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元は未塗装の樹脂素地状態で、

表面はザラザラとした梨地だった物を「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理で平滑に仕上げてから上塗りを行っています。尚画像の文字は削り落としています。

 今回はそれぞれ違う色で、青い方はトヨタの「ブルーマイカメタリック」(カラーコード:8Q1)に、

 外側の枠はマツダの「シルバーコントレイルメタリック」(カラーコード:25H)でご指定頂きました。クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

 イメージし易いよう仮組みをしてみました。

 内装部品の塗装と言うと「ピアノブラック」(艶あり黒)が多いですが、今回のよう爽やかな感じも凄く良いですね。

 元々ザラザラだったとは判らない仕上りに出来ていると思います。

 自然光下でも撮影してみました。

内装部品の塗装を御依頼された方曰く、車に乗る度にそれを見てニヤニヤするのが楽しいらしいです。自分が選んだ色と言うのがまた満足感が高いのでしょうね。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げます。この度は当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!

内装シフトパネル 本塗り

先日サフェーサーを塗っておいたスズキ純正部品の内装シフトパネルです。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、全体に黒をパラパラと塗ってガイドコートをしてあります。

 平面は当て板を使って#600で水研ぎをし、

 その後#800で全体を手研ぎ、最後に布状の研磨副資材(アシレックスレモン)でペーパー傷を均しておきます。

 良く清掃し、台にセットしたら最終脱脂処理を行い、本塗り準備完了です。

まずはプラスチック素地が露出している個所にプライマーを塗布します。

 ベースコートを塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

今回はそれぞれを別の色でご指定頂いておりまして、こちらの枠となる部品はマツダの「シルバーコントレイルメタリック」(カラーコード:25H)で、

 こちらの内側パネルはトヨタの「ブルーマイカメタリック」(カラーコード:8Q1)でご指定を頂いております。

クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

この後一晩は自然乾燥で塗膜中の溶剤をゆっくり抜かせ、後日60℃40分の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

内装シフトパネル 下地処理

 先日お預りしておりましたスズキ純正部品の内装シフトパネル2点です。

 内側に着くパネル(画面右)には「SHIFT」の凸文字がありましたが、それを残して表面のザラザラとした梨地を除去出来ないので、今回はそちらも一緒に削り落としています(ご了承頂いております)。

最初に#120のダブルアクションダンサーで全体を研磨し、その後は#180の手研ぎで削ります。

 さらにその後、ウォッシュコンパウンドとスコッチ(#320相当)を使い、全体の足付け処理を行います。

 ペーパーやスコッチが入り難い個所はナイロンブラシを多用します。

 良く乾燥させ、十分に脱脂清掃を行います。

 この穴には何かが入るかも知れないのでサフェーサーは入れない事にしました(穴の内側は梨地では無いのでサフェは塗らなくても問題ありません)。

 素材はPP(ポリプロピレン)で、足付け処理がし難い形状でもあると言う事で、プラスチックプライマーを塗る前に火炎処理も行っておきます。

火炎処理では専用のガスを使って樹脂の表面に親和力の大きい有機化合物を樹脂の表面にナノレベルで形成し、この後塗るプライマーの密着性を高めます。足付け処理は十分にしていますが、念の為といった任意保険のような感じですかね。

 プラスチックプライマー塗布後、サフェーサーを5~6コート程塗り込みます。

1コート毎に10分くらいのフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)を設けているので一個の部品だけでも1時間くらいは掛けて塗っています。

サフェーサーは一度に膜厚を着けると塗膜中に溶剤が籠ってしまい、表面だけが固まってしまうと溶剤が上手く抜けなくブリスターやピンホールが発生します。

自動車塗装の場合には熱を入れながらサフェを塗ったりもしますが、小物の場合は場所を取らないので、何個かをまとめて上手くローテーションしながら塗る事で、時間を掛けてゆっくり作業を出来るようにしています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

内装シフトパネル塗装承ってます

 先日到着しておりましたスズキの自動車内装部品、シフトパネル2点です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 現状は未塗装の梨地で、表面はザラザラしていますからこのまま塗っても綺麗な仕上りにはならなく、まずはこの下地を「研磨→プラスチックプライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑にしてからの上塗りとなります。

尚、SHIFT LOCKの凸文字については下地処理の段階で削り落としてしまう事になりまして、こちらはオーナー様にもご了承を頂いております。

 色は2色で承っておりまして、先に色見本帳をお貸出ししてご希望の色を選んで頂きました。

こちらの外枠の部品はマツダの「シルバーコントレイルメタリック」(カラーコード:25H)で、

内側のパネルはトヨタの「ブルーマイカメタリック」(カラーコード:8Q1)、どちらも艶ありで、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で承っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!