VW リモコンキーカバー塗装 完成

vw10 大変お待たせしまいた!フォルクスワーゲンのリモコンキーカバーの塗装、本日完成となります。

vw11 色はオーナー様ご指定のPANTONE2935に似せた色で、ロゴはオーナー様が作成したIllustratorデータを使ってVWのキャンディーホワイトに塗装しました。

vw12ロゴがもっと小さい場合はデカールでの対応になりますが、今回はカッティングプロッターでマスキングシートを作製出来ましたので塗装で対応しています。

元々ブラウン系のメタリックに塗られた市販品でしたが、これで世界に一つのオリジナルキーカバーの完成ですね。車に乗る度に楽しい気分になるのでは無いでしょうか。

そう言えば別件で、昨年中に「ヴィオラ・ダ・ガンバ」なる弦楽器のケースを塗装させて頂きましたが、先日そちらのオーナー様のブログでそれに関しての事が紹介されていました。一部を抜粋させて頂きますと、

「遂に、素晴らしい世界に一つだけのケースが出来上がりました。今度は、もったいなくて外に持っていけません、それこそキズでも付いたらどうしよう(笑)。本末転倒かもですが、今はキレイになったケースを入れるケースをどこかで探そうかと思い始めています(笑)」

との事です。確かに本末転倒ですが、そういって頂けると嬉しい限りです。オーナー様のブログはこちらから見る事が出来ますので宜しければどうぞ。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

VW リモコンキーカバー 本塗り

vw4 大変お待たせしました!フォルクスワーゲンのリモコンキーカバー、無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

vw5 ベースカラーは先日作製したPANTONEのブルーで、ベースコートが十分に乾いたら予め用意しておいたマスキングシートを貼ります。サイズは小さいのですが、むしろこういった方が少しでも中心をズレたり斜めになったりすると目立つので結構面倒です。今回も一度失敗しました(なのでマスキングのカットシートはいつも2個分用意してあります)。

vw6 周りも養生したらロゴを白で塗装します。今回の白は鮮やかな青に負けない白と言うことでVWのキャンディーホワイトを使いました。

vw8マスキングを剥がし、タッククロス(粘着物質の付いた不織布)で拭いてエアーブローをし、クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

vw7クリアーはクリスタルクリアーへの変更で承っています。

ちなみに今回ご依頼頂く前にオーナー様自ら自家塗装を試みておりまして、その失敗談内容を確認してみると、どうやら二回目のクリアーで何か問題が起きて、慌ててドライヤーで熱するもさらに状況は悪化→そのままシンナーにドブン(!)としてしまい、最初のキーカバーは駄目になってしまった模様です。私も同じ様な経験はありますから、まるで走馬灯のようにその光景が目に浮かびますよ(笑)。

ちなみにクリアーを塗った後にいきなり熱を入れるのはタブーで、塗って直ぐに焼く場合は必ず「余熱乾燥」と言うものが必要ですし、または塗った当日は熱は入れずに、例えば十分溶剤分が抜けきった翌日に熱を加えるなど、とにかく溶剤分が残ったまま熱を入れる事はかなりマズイのです(これはサフェも同じです)。

またこういった部品にはABS樹脂が使われている事が殆どで、プラモデルの材料などに使われるPS(ポリスチレン)に比べれば耐溶剤性があるので自動車用の溶剤塗料で塗る事が出来ますが、シンナーで拭いたりすれば簡単に表面は溶けるので、それをドボン(!)と浸けたりはさすがに厳しいのです。ただそういう状況だと頭は真っ白になりますからね。

vw9ちなみに今回は見本としたのがPANTONEの色見本帳と言う事もあり、当店用の色見本としていつもの樹脂製ダースベイダーも一緒に塗っておきました。後日土台を付けてコレクションの一員になる予定です。

それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

VWリモコンキーカバー 色作製

vw2 フォルクスワーゲンのキーカバーは本塗りはまだなのですが、ちょっと手が空いたので先に色を作っておく事にしました。

vw3見本として一緒にお預かりしたPANTONEの色見本はやはりと言うか塗料顔料では出ないような発色をしていて(と言うか紙の白が透けてます)、もっと明るくしたいと思って白を入れるとみるみる色が濁る!と言うドツボに嵌まります。塗装屋さんなら判りますよね。

ちなみにこうなるとどうにもならないのですが(キャンディーカラーを入れると言う力技もありますが弊害もあるので)、私的にこういった場合には最後の味付けにマイクロチタンホワイトをよく使います。STANDOXだとMIX810、DUPONTだとAM3ですね。

これは通常ソリッドカラーに入れてはいけない原色ですが、当時ROVER MINIの「ポールスミスブラック」なる色にはこれを使わないと色が出なくて、その時に「使ってもOK」とデモマンからお墨付きを貰ってます。あの「青白い黒」を出すには、青を入れるのでは無くこの白を入れて出すんですよね。

ただしその性質から入れ過ぎると「表面は黄色く透かしが青い」といったフリップフロップ性が強く出るので、そうった点には注意が必要です。ちなみに入れた後のイメージとしては「ちょっと透明感のある白」みたいな効果が得られるような気がします(笑。でもここぞと言う時に何度も救われました)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

VWリモコンキーカバー 下準備

vw 大変お待たせしております。昨年からお預かりしておりますフォルクスワーゲンのリモコンキーカバーも作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

キーカバーに入れるロゴは予めオーナー様がデータを作製~入稿して頂きましたので、こちらではそれをそのままカッティングプロッターでマスキングシートを作る事が出来ます。

尚、データが作れない場合でも、例えばメーカーロゴのようなメジャーな物であれば既存の物がありますので、それをそのまま使えればデータの作製費は必要ありません(サイズや位置を調整する場合は若干ですが別途調整費が必要となります)。もしかしたら御希望のロゴデータがあるかも知れませんので、お問い合わせの際にはとりあえずjpegか何かで構いませんのでご用意頂ければと思います(メーカーロゴは何種類もあったりして、その場合は文章だけでは見つける事が出来ませんので)。

vw1こんな感じでマスキングシートの準備はOKです。

カバー本体の色は、見本としてPANTONEの色見本を一緒にお預かりしていますので(全く素人じゃないじゃないですか・・・笑)、本塗りの前に作成する予定です。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

VWリモコンキーカバー塗装承ってます

vw28 先日到着しておりましたフォルクスワーゲンのリモコンキーカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はこちらのキーカバーを添付して頂いた色見本の青と同じような色で、そして同じくプリントされて添付されたロゴを白で承っています。尚ロゴデータはIllustratorで作製したベクトルデータを添付して頂きましたのでデータ作製費も必要ありません。

vw29ちなみにこのパントンの色はSTANDOXの配合データが存在します。が!以前それで何度か試みた事がありますが、残念ながら出来上がった色と見本帳の色とは全然違うのです。

そもそもPANTONEの色見本は塗装では無く「印刷」で、しかも下地の紙の白が透けて成り立っています。様はこの下の紙が黒だったらこの青も違うように見えてしまうという事です。

それに対して塗装の色見本は「完全隠蔽」が必須ですから、下地の色に関わらず色(色相・彩度・明度)が表現されるので、配合データ通りに作れば世界中どこでも同じ色が再現可能、と言う事です。

pantone31ただ今回のようにPANTONEカラーで色をご指定される方も多いので、もしこれが実際に人間の目で見た色で再現した色見本があれば!と言う事で、少し前から上の画像のような独自の色見本を作ろうと計画している訳です。お陰様で今回このPANTONE2935は仲間入り確定です(嬉)。

ちなみに今回のキーケースですが、実はオーナー様自ら自家塗装も試みたらしく、ただ結果としては芳しく無かったようで今回の御依頼に至った模様です。オーナー様のブログも拝見させて頂きましたので紹介させて頂きますね。VWゴルフ4型R32のオーナーズクラブの保存会代表との事です。

「Sunday Afternoon」

ちなみに自家塗装の作業についてはこちらで紹介されています。今回の御依頼に至った経緯が良く判るかも知れません(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!