ランドクルーザーテールランプ&ミラーウィンカー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたトヨタランドクルーザー用純正テールランプ&USテールの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこちらの純正テールランプ一式をお預かりしておりまして、ただウィンカーのオレンジ部もレッドテール化にされたいとの事で、

その後新たにこちらのトヨタ純正USテールランプも追加でご依頼頂きました。先ほどのテールランプではウィンカー部分がオレンジ色のレンズでしたが、こちらは赤いレンズとなっています。

スモークの濃さにつきましては、以前施工したメルセデスベンツCLSのテールランプを参考に調整しています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

こちらが日本仕様のテールランプです。

テールランプ上部がオレンジ色のレンズになっているのが判ると思います。

こちらがUS仕様です。

先ほどと同じ形でも、上部のレンズがオレンジでは無く赤いのが判るかと思います。

USテール、

日本仕様テールとなります。

日本仕様、

USテール、

日本仕様、

USテールです。

それぞれスモークの濃さは同じなので、用途によって変えても違和感なく使えるようになっています(別で塗った場合は改めて4個一式をご用意いただかないと濃さが変わってしまいますので)。

そしてミラーウィンカーです。

ミラーカバーは未塗装なので、恐らくこれから取り付けられるボディショップで塗られるのだと思います。

こちらのスモークの濃さもテールランプに合わせています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

レンズ関係透過性塗装 下準備

次回の透過性塗装のターンで本塗り予定のテールランプ等レンズパーツです。他のご依頼品と順番が変わっていますが(抜いてしまっていますが)、同じような内容の物は複数を並行して作業をするようにしておりますので、何卒ご理解を頂けますようお願い申し上げます。


NAロードスターテールランプ&フロントウィンカー塗装承ってます

R34スカイライン用メーターパネル塗装承ってます

ダッジマグナムテールランプ塗装承ってます


メーターカバーパネルはレンズ単体なので、塗りながらスモークの濃さが判るよう透明なシートを貼ってマスキングを行います。カッティングステッカー等を転写させる為のアプリケーションシートで、その中でも粘着力の強い物を採用しています(弱・中・強の三種類を使い分けています)。

ただアプリケーションシートはコシが強いので皺が寄る部分は浮いてしまいますから、端はマスキングテープで、さらにその重なり部分を透明なセロテープで抑えています。万が一にも塗料が入らないようにですね。

テールランプは電球ソケットが付いていないと穴が開いたままになるので、まずはそれらを塞ぎます。気にされて元々貼っている方もいらっしゃって、その場合はそれを最後までそのままにするか、または貼りなおしておいたりします。とにかくこれをやらない状態でエアーブローとかはしませんのでご安心くださいませ(人を雇ってやって貰うとそういう所が気になってしまうので結果一人で全部やる事にしました)。

その後被塗面以外の部分をマスキングします。ネジ等で突起している箇所は紙が破けるので二重にしたりマスキングテープやガムテープでその都度補強しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイク用ブレンボキャリパー凹み文字 本塗り

先日凹み文字部のみをサンドブラストしておいたバイク用のブレンボキャリパー2個です。その後よく脱脂清掃し、次はいよいよ塗装用のマスキングを行います。

ただそれぞれのキャリパーで微妙のロゴの形が違うのでかなり大変です…。

マスキングの仕方としては、サンドブラストの時よりも0.1~0.2mm程大きくしています。

それでもラインピッタリという訳ではなく、少し食み出るような感じでマスキングしています。色が入らないとマズイし、ピッタリだとバリが出来てガタガタになってしまうからですね。

尚、前回の記事でも紹介しましたが、今回のキャリパーは凹み文字部に元々あった被膜を剥がす為か、何かしら尖った物でその辺りを強く抉った痕が結構あり、こちらのキャリパーでは「r」の部分に特に深い傷がありました。

また他にも気になる箇所が結構あったので、今回は本塗りでは無く「下塗り」として二回に分けて塗る事にしました。通常であればサフェまたはパテを使うところですが、さすがにこの凹み文字の中でそれを行うのは現実的では無いのでこの方法としています。まずはプライマーを塗布します。

もちろんピンポイントをエポキシパテで埋めるという手もあったのですが(ラッカーやポリエステル系のパテはデメリットがあるので使えません)、塗らない箇所(黒アルマイトを残す部分)を傷つける訳にはいきませんから、リスクを抑えつつ仕上がりが良くなる方法としています。

続けてベースコートを塗布します。

色は前回と同様、VW社のキャンディホワイト(カラーコード:LB9A)を使用しています。

深い傷があった箇所は、同色の2Kエナメル=1コートソリッドを使って筆挿しします。クリアーに直接顔料が入ったような感じで、それ単体でも仕上げられる塗料です。トラック等商業車に使われるような塗装ですね。クリアーと同様、ハードナーを添加して使います。自動車ボディならこちらの配合データもあるので、ソリッドカラーなら全部これを使っても出来るのですが、早く出来る以外にメリットがあまり無いので殆ど使う事はありません。

そして最後にクリアーを塗って本塗り(下塗り)完了です。2コート目のクリアーを塗り終わったらすぐにマスキングを剥がします。

今回は先ほどの「r」 の部分以外にも抉った痕があって、

この時点だと埋まって見えないのですが、完全硬化後にそれが目立ったので、もう一度クリアーだけを塗るようにします。

60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、部分的に白を塗り、再度凹み文字部全体にクリアーを塗りました。

画像は既に二度目の熱入れも完了した状態です。丸い部分(bとoの内側)のマスキングも剥がし、それらにはベースカラー(白)が殆どついていないのが判るかと思います。

どうしても抉った部分、特にこちらのキャリパーの 「c」と「m」の上側が目立ちますが、

一度目の塗装の仕上がりより断然よくなったと思います。

念のためこの後もう一度60℃40分程の熱を掛けて硬化させておきます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アウディエンブレム&内装パーツ塗装承ってます

先日到着しておりましたアウディクワトロのエンブレムと、エアコン吹き出し口の「つまみ」部のパーツ2点です。こちらのオーナー様は14年前に当店をご利用頂いておりまして、この度もご贔屓頂きありがとうございます!

こちらのクワトロエンブレムは少し前にも同じものをご依頼頂いておりまして、ただその時とは少し仕様が変わります。

判りやすいよう以前施工した時の画像を紹介します。

この時は文字と枠を黒、内側平面部を赤でしたが、今回はこれとは逆で、


「縁とquttroの文字を赤、文字背景の平らな部分を黒」


で承っています。

色については見本でお預かりしている物を参考に簡易的な色の作成(非調色・5分程度の作業)、艶あり仕上げ、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

そしてこちらは内装エアコン吹き出し口のつまみ部分のパーツとなります。

現状は未塗装、黒の樹脂素地状態ですが、

これをこちらの見本と同じような配色にします。つまみ部分を艶ありの黒、レール部分を艶ありの赤ですね。

そのままの状態では塗装が出来ないので、まずは分解を行います。

樹脂素地は比較的柔軟性と粘りがあるので割れ難く、恐らくはPP=ポリプロピレン樹脂と思われ、その特性のお陰で各部割れずに分解出来ましABS樹脂だったら爪固定部分は全部割れていたと思います)。

分解すると一固定の為の金具と板バネがあるので、それぞれ無くならないように保管しておきます。

こちらが艶あり黒で、

こちらが艶あり赤となります。可動部(左右両端の突起部)はマスキングをして塗らないようにしておきます。

念のためそれぞれ元通りに出来るよう印をつけておきました。また組付け時に間違えないよう分解前の画像もかなりの数を撮影してあります。

参考までに以前ご依頼頂いた時の画像も紹介させていただきます。

この時は2010年頃で今の工場に引っ越す前、川崎にある知人の工場に間借りしていた時です。その時のメール等の記録は残っていないのですが、画像はありました!。ヘルメットに取り付けるデジタル速度計ですね。

今だったら音叉マークはデカールでやっていると思いますが、この時はまだドライプリンターを持っていなかったので(存在すら知らなかったので)、マスキングシートを作って塗装で対応していたようです。なんて恐ろしい…(笑)。

当時は固定経費が少なく済んでいたので比較的安価で対応出来ていましたが、今はその時に比べると2倍~3倍くらいの塗装費になっていると思います。それでも「あの時の塗装が非常に美しかったので今回また依頼させていただこうと思い問い合わさせていただきました。」との事で、有難い限りです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

IMPULアルミシフトノブ 本塗り

先日本塗りを終えていたIMPULのアルミシフトノブです。その後残った打痕部にクリアーを筆挿しし、60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

全体を#800→#1500で水研ぎして表面を均し、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行います。

再び台にセットして本塗り準備完了です。

色を塗る必要な箇所は無かったので、

そのままクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

深い傷や打痕も綺麗に払しょく出来ました。

この後は再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!