フェラーリキー用ステンレスパイプ フレアー加工

ferrari39車体と御そろいのストライプラインで塗装をご依頼頂いているフェラーリのリモコンキーですが、ようやく(本業では無い方)の作業が進行しましたので紹介させて頂きますね。

今回ご相談頂いたのはキーリングを通した箇所の穴の周りの傷で、折角綺麗に塗装をしてもまたここが傷つくのは避けたいと言う事で、今回これの対策を考えていました。

ferrari27 と言う訳でジャジャーンと!

外径5.1ミリのステンレスパイプの到着です。

ferrari40これを穴に通せばキーリングが直接塗膜当たる事は無い・・・のですが、これだけだと如何にも取って付けた感が強いので、今回はこれをさらに加工する事にしました。

ferrari29 と言う訳でジャジャーンと!なんとフレアツールです。

これはブレーキパイプや燃料パイプなどを作製する時に使う工具で、これを使えばカットした金属パイプの端を丸めたり広げたり加工する事が出来ます。エアコンを取り付ける際の配管の加工にも使うみたいですね。

ferrari30ただ通常は銅やアルミなど柔らかい素材に使う物なので、今回のステンレスパイプにはどうなのかが実際に使ってみないと判らなかったのです。かといって鍵のあそこに銅では色がアレですし、アルミパイプだと肉厚があるので恰好悪いですしね。

ferrari31 こんな感じでステンレスパイプをガッチリ固定し、先ほどの円錐状の先端をねじ込みます。

ferrari32 するとどうでしょう!パイプの口が綺麗に広がりました。これは良いじゃないですか…(惚)。

ferrari33切って付けただけの時に比べると全然良い感じになりました。

ただキーカバーには傾斜がついているのでこのままだとフィットしませんから、今回は必要な部位だけをカットしてそれを使う事にします。

ferrari34 ステンレスパイプに割り箸を挿して、バンドソーで切断します。割り箸を挿しているのは落下防止の為ですが、この後切った物は見事に穴の中に落ちていったと言う…。

ferrari35 カットした部位を穴に嵌めてみました。傷があった部分も見えなくなったので、これならカバーパネルのツラからパイプが飛び出さなくても大丈夫そうです。中々良い具合では無いでしょうか。

ちなみに固定方法としては、どの道再塗装以外でこれを外す必要は無いと思うので、最後に透明なエポキシ接着剤で固定してしまおうと考えています。

ferrari36 ちなみに今回の工具はフレアー加工以外の事も出来まして、

ferrari37 こんな感じで先端のアダプターを交換すると、

ferrari38こんな感じにフランジ加工も出来てしまいます。うーん、これは楽しそう・・・(惚)。

残念ながら今回のリモコンキーでこの機能は使えませんでしたが(当初は裏表からジョイントさせようかと思いましたが無理があり過ぎました)、今後色々な場面で活躍してくれそうな予感です。これがあれば自転車フレームのミニチュアのラグなんかも作れそうですね(全く作る気もありませんが)。

後日本番で裏表分を作成したら今度は日記の方で紹介しようと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

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