注型ミニカー 量産体制

car33 色見本用として作成している自家製の注型ミニカーですが、実用品としても使えるようにすれば需要もあるのでは・・・と思い、もう少し量産し易いようにと新たにシリコーン型を作成する事にしました。6倍速くを目指します。

key47ちなみにこちらが今まで使っていたシリコン型で、これだと一度に一個しか作れません。

car35 と言う訳ですが、実は今回初のシリコーン樹脂の真空脱泡のテストも兼ねています。

まずは硬化剤を入れない状態でシリコーン樹脂を予備脱泡します。容器は以前に紹介した自作デジケーターです。

car37ドライポンプを回して内部を負圧にさせるとみるみるシリコーン樹脂中の気泡が出て来てあっという間に溢れそうになってしまうので、バルブを開けて圧を逃がして安定させながら様子を見ます。

car38 「脱泡→常圧戻し(加圧」を3回繰り返して予備脱泡完了とし、この後硬化剤を3.5%入れてかき混ぜました(ちなみにカタログ上の指定値は4%です)。

car34 シリコンを注ぐ場合、いつもなら極力気泡を噛まないよう糸状に垂らして少しずつ入れていくのですが、今回はテストも兼ねているのでいきなりドボっと型に入れてみました。今までだと完全にアウトな感じです。

car36 蓋をしてドライポンプを回し、容器の中を負圧にしていきます。

ちなみに負圧計の目盛りは右下の「0」の位置からのスタートで、時計とは逆方向に回ります。画像の状態だとマイナス0.095MPaって所ですね。ここまでは10秒くらいで到達します。

car39内部が負圧になると同時にグツグツと煮立つようにシリコン樹脂中の空気が抜けていきます。

ちなみに気圧が下がると沸点が下がりますがこれは沸騰とは違います。

car40 その後容器から出した状態です。尚、樹脂中には前回失敗したシリコーン型を切り刻んで目方を増やしてます。

car41 その後一日置いてヒックリ返してみました。

さすがにあの注ぎ方ではちゃんと裏まで回り込んで無いだろう・・・と思っていましたが、さすが真空脱泡です。隅々までかなり入り込んでくれていました。

car42 カッターで口を広げてあげて中の注型ミニカーを取り出します。

car43両端の内部が艶々なのは、ここに使ったマスター型も艶々だったからで、真ん中はサフェーサーを#800で研いだ状態だったのでシリコーン型の方もつや消しになっています。

今までは単に樹脂を注いで色見本として使っていましたが、出来上がったそれの底にドリルで穴を開けて強力なネオジム磁石を埋め込めばペーパークリップになりますし、ヒートンをねじ込めばキーホルダーにもなる!と言う算段です(だからどうしたって感じでもないのですが…)。

まあ何とか色見本以外への用途を見つけ出してみたいと思います。

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