呑川の現状

nomigawa-1-1-55 いつもの徒歩用通勤路沿いに流れている呑川です。妙に静かだと思ったら、もう年末なんですね・・・。

ちなみにこの呑川、昔は「ドブ川」と呼ばれるくらい臭かったのですが、平成7年に東京都が行った「清流復活事業」として、新宿区の落合下水処理場の処理水を流す事で状況は大きく変わったとの事です。

nomigawa-1-1-56 それからコイやボラなどの魚が増え、それに伴ってそれらの魚を捕食するカワウやサギなどがやって来るようになったみたいですね。先日もカワウが小魚の群れを捕食する光景を見る事が出来ましたが、それはもう見事な食事風景でした。

画像に写っているのはいつものアオサギで、最初は市街地にこんな巨鳥が居たのか!とびっくりしましたが、もう毎日の事なので慣れました(笑)。

nomigawa-1-1-57ただ雨の日の呑川は水が白く濁り、さらにひどい悪臭を放つ事があるのですが、どうやらそれは汚水が直接川に流れているかららしい・・・と言う事を最近知りました。

呑川流域の下水道には雨水と下水を一緒の管で流す「合流式」が一部で使われていて、通常トイレや台所の排水が流れている下水に大量の雨水が入ると、それらが溢れてこの呑川に垂れ流しされると言う、なんとも痛ましい状況らしいのです。今時、しかも都内で・・・。

画像の船は水中に高濃度の酸素を送って微生物を活性化させる装置ですが、これだけでは根本的な所で解決には至って無いようで、しかもその汚水は大田区だけの物では無く、上流の目黒区や世田谷区からの物もあるので、どうやらそう単純な話では無いみたいですね。

nomigawa-1-1-58と言う事ですが、最近ようやく呑川の河口付近にあった大量の違法係留の船が撤去されたりと、一応ですが色々と状況は良い方向に向かっているようです。まあそれは鳥にはあまり関係ありませんか(笑)。

身近なところで色々な野鳥や魚が見れる呑川は私的にかなりお気に入りなので、これからさらに良い環境になってくれる事を願います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)