色見本用マイク ラップ塗装

 先日仕事で行った日産マーチのメッキ部品塗装と一緒に塗っていた色見本用のマイク×3個です。同じようにクリアーを塗って熱を掛け、完全硬化させておきました。

 今回行うのはこちらのサランラップを使って行う、カスタム塗装で良く用いられる「ラップ塗装」です。遊びでやった事は一度だけありますが、実際に試すのは今回が初めてです。まあ事故車を直すのに普通これは使いませんからね。

 先ほどの黒に足付け処理を行い、通常通りにシルバーを塗ってラップを被せたら後は剥がすだけです。

 キャンディーカラーの下色としてはいつもは粗めのメタリック(MIX598)を使いますが、その原色は激しく隠ぺい力が弱いため(クリアーかと思うくらいです)、今回はほどほど粒子が粗く且つ隠ぺい力も(スタンドックスとしては多少)あるMIX811を使いました。DUPONTを使っている方からすると何のことだか判らないかも知れませんが、STANDOXのシルバーはDUPONTのそれに比べて5分の1くらいしか隠ぺい力が無いと思って頂けると判り易いかと思います(なので冬場はベースコートをよく垂らします)。

 先ほどの上にキャンディーカラーを塗り重ね、クリアーもコートしています。

 当然表面は凸凹しているのでこれで終わりでは無く、この後熱を掛けてクリアーを完全硬化させた後、再び表面を研磨してもう一度クリアーを塗ります。またその際にはSHUREのロゴもデカールで入れる予定です。

 以前行っていた車の補修塗装では「元に戻す」「元に戻せる」といった作業が基本だった為、こういった偶発的な模様を生じさせる塗装は私的に余り好きでは無かったのですが、マイクの塗装の場合はその一本限り、再塗装する機会はまず無いと言う事で今回試してみようと思った次第です。ユーザーにとってはレパートリーは多い方が良いですしね。

グリルボールまで塗るとちょっとクドイかと思ったのですが、折角なのでリング部分だけ御揃いのキャンディーカラーにしておきました。

今回はクリアーの塗装&強制乾燥が3工程となりますが、次はもう少し工程を省けるような方法を試してみようと思います。

ちなみに仕事の方ではちょっと大きい案件を進行させていまして、日記では紹介していませんが実はかなり忙しい状況です。今日は土曜日だと言うのに、大田区の場末の工場では馬車馬のように働いていました・・・。

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