STANDOX MIX819試用

car18 先日マスター型から作成していた色本用のマスコットです。複製したこれらを元にさらにシリコン型を作成して量産体制に入る予定だったのですが、結局それどころでは無くなってしまいついつい使ってしまっています。

standox14こちらは先日新たに導入したスタンドックスの新色ベースコート、MIX819で、粒子がとても荒く(MIX598並み)、しかも透かしがさらに黒い!と言うのが特徴です。

car19 塗料のままだと普通のシルバーにしか見えなかったのですが、いざ塗ってみるとなるほど!と。これは中々凄いシルバーです。普通に撮影すると白飛びしまくってまったくちゃんと写せません(笑)。

car20同じ物を別角度からです。ちなみに全てクリアーはまだ塗っていません。

イメージとしては前回導入したMIX818のメタリック粒子を粗くした感じで、普通のベースコートなのに私の着ている黒いTシャツと、腕の肌色。頭に巻いたタオルの白全てが映り込む(!)と言うくらいの輝きっぷりです。

ちなみにこちらは下色は塗っていません。そして隠ぺい力もまずまずです(MIX598より隠ぺい性が良いです)。

car21 尚、こちらは試しに下にベースコートの黒(MIX571)を塗って、その上に続けて先ほどのMIX819を塗った物です。この方法だと普通は金属感が強くなるのですが、これに関しては全くダメでした・・・。

このまま塗り重ねて行くと普通に先ほどのシルバーと同じようになるので、完全に下の黒を隠ぺいせず一歩手前で止めています。もう少し金属っぽくなってくれると思ったんですけどねぇ。

car22 こちらはMIX819にスモークの黒を足した物で、画像だと普通のガンメタですが、一応は普通の色よりも金属感は残っています。

car23 こちらも先ほどのと同じ物で、暗い所で見ると透かしは真っ黒ですが光に当たった所が激しく強く輝くので一応は普通の色とは違う感じです。

ちなみにこれらは現在進行中のトヨタスマートキーカバーの塗装に使う色を模索しているところで、トヨタのエンブレム自体は今まで通りの方法でブラックメッキっぽい塗装で行うつもりですが、ボタン部分に入れるロゴは本当に細かい塗装になるので、そこはどうしても普通の2コート塗装で行いたく色々試しているところです。

car24ちなみにブラックメッキ超塗装の場合はこんな感じで一旦クリアーまで塗って完全硬化した下地とし、24時間以内に専用の塗料(MOTO CHROME)を薄く塗ったら、さらに専用の水性クリアー、そしてもう一度普通の2液ウレタンクリアーの塗装を必要とします。

試しに今回こちらもMIX819を使って塗ってみる事にしました。

car25うーん、全くダメです。

普通の高輝度メタリックであればここでかなり金属感の高い質感になる筈なのですが、今回のMIX819では全然それらしくなりません。

まあでもこれは使われている樹脂分がちゃんとした塗膜を構成する為の物なので、本来これがまともな結果ではあるんですけどね。

darth38こちらは以前作製した色見本です。先ほどのように一旦クリアーまで塗って艶々にした上に専用のシルバー=高輝度メタリックとなる元クロームを塗った物です。左側にあるダースベイダ―は角度的に金属感が余り感じられませんが、その右側にある平板も同じ塗装で、結構金属感が出ています。

ただこれらのメッキ調専用の塗料は、金属管は出ますが耐久性がかなり低いので仕事としてはお受付していません。この見本もセロハンテープを貼って剥がすと塗装が剥がれてしまう可能性が高く、恐らくコート間に入れる水性(っぽい)クリアー(MOTO CLEAR)が駄目な気がするのですが、それを塗らないと結局金属感が無くなってしまうんですよね。中々難しいところです。

と言う訳ですが、もう少し色々模索してみようと思います。

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