デカールプリントのコツ

alps1ちょっと前からアルプス電気のMD4000なるプリンターを使ってデカールを作成していて(画像がそれです)、これが中々使えそうな事が判ったのでさらにMD5000とMD1500なる機種を買いました。といってもどれも既に廃盤しているので製品は中古で購入し、未だに修理を受けてくれている二次的なメーカー(「象のロケット」)さんに御願いしてオーバーホールをして貰いました。結果的に新品を買うのと変わらないような金額になりましたが、本体と一緒に高価なインクリボンが大量に手に入ったので長く使い続ければ元は取れると思います。と言うか本体が壊れたらまた買うつもりですしね(笑)。

caution画像は先日仕事で使ったデカールの余り(と言うか予備)で、鏡に貼ると裏地(下地)が白になっているのが解ると思います。一般的には白い紙に印刷しているので気付きませんが、白以外の色の上にデカールを貼るとなると下地が透き通ってしまうので色は綺麗に発色してくれないのです。単純な事なのですがいざこれをやろうと思って手軽に出来るプリンターと言うのはアルプスのMDプリンター以外では存在せず、代替としては業務用のUVプリンターなる物がありますが、製品自体のお値段がとても高い事と年間の保守点検費用が数十万円掛かったりと(恐)、とてもじゃありませんが場末の塗装屋には手が出ませんでして・・・。それに対してこのMDプリンターのインクリボンは数年前の物でも問題なく使えますし紫外線にも強いですから塗装用の副資材として十分活用出来るのです。

色についてはCMY(シアン・マゼンタ・イエロー)を重ねて表現するといったちょっと特殊なやり方なので中々思う通りには行かないところがありますが(その代わり綺麗に印刷できます)、白や黒、シルバーやゴールドなどであればそれ単体で使えるのでそれだけでも十分に活用出来ます。

ちなみに上の画像のデカールは白濁りが強いですがこれはデカールシートに「足付け処理」が施されている為で、これと脱脂作業をするだけでインクの乗りはかなり違うと思います。どこで紹介されていた訳では無いのですが、重ねて刷っていると時々インクが擦れてしまうので何か対処方法は無いのか・・・と考えていたら、塗装の下地と同じでこれをやったらかなり改善されました。水研ぎペーパーだと傷が深く入り過ぎて切れ易くなる気がするのでアシレックスなど研磨粒子が均一な足付け専用の副資材が良いかも知れません。#800より細かければクリアーを塗れば綺麗に無くなるので下地の色が黒でも全く問題ありません。

時間に余裕が出来たら各色を重ねて刷った色見本を作ろうと思います。機械自体は古い物ですがやり方が一般的なプリンターに比べて全然違うのでこれが新鮮でとても面白いです。

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