LOOKカーボンフレーム 本塗り

look16 そして遂にお待たせしました。LOOKのカーボンフレーム無事本塗り完了です。結構画像があるので重かったらすいません。

look17 細かい点についてはオーナー様よりお任せ頂いているのでこちらで多少変更しています。

ダウンチューブのボトムブラケット側のラインは元々直線ラインにマーキングされていましたが、他の3箇所が曲線ラインだったのでここにも丸みを帯びさせて統一させる事にしました。

look18 青い帯ラインに塗る箇所の端はこんな感じで曲線的になっています。パイプ形状に合わせている訳ですね。

look19 そしてベースコートを塗布します。これも単に一辺倒に塗り潰す訳では無く、最後の最後まで文字のマスキング部分には色を飛ばさないようにしてマスキング際が過剰な塗膜厚にならないように注意します。ねちっこい方法ですがこれが相当効くんですよ。

look20 養生紙を剥がしました。ブルーが他に飛んでいないかチェックし、文字のマスキングシートを一つ一つ剥がしていきます。

look24最後にカーボン地部分の「LOOK」3箇所をシルバーで塗り、全体にクリアーを塗って本塗り完了です。途中の細かい作業を撮り忘れていましたが・・・。

look21 塗りたてなのでクリアーはまだペタペタしています。文字部分は輪郭がガタガタとせずシャープに仕上がっているのが判ると思います。ベースコート(水色)を適当に塗るとこうはなりませんので。

look22 文字部分はデータさえあればそんなに難しい事ではありません。一見して簡単そうな水色ラインの方が実は結構大変です。

look23 後ろ周りも綺麗に納まりました。チェーンステーは裏側のみをブルーに、シートステーは裏表をブルーとなっています。

という事で、今回のように同じフレーム内で色を塗り分ける作業は単色で塗り潰すのとは時間の掛かり方が違うのが判ると思います。今回は水色単色でしたが、これが2色、3色となると費用はさらに数倍へと膨らむのです。

同じカラーリングを100台とかなら台辺り単価は低く抑えられますが、これ一台だけとなると相当なコスト高ですかね。まあだからこそ世界に一台となる訳ですが。

フォークや小物などもありますのでそちらも紹介していきますね。ちょっと今日中は難しい気がしますが・・・。

レイバンのサングラスフレーム 下準備

rayban5こちらもお待たせしております。マットホワイトでご依頼頂いているレイバンのサングラスフレームですね。作業着手しておりますのでご安心下さい。

rayban4耳当ての部分にゴムが付いていましたが、これは貼り付けでは無く嵌め込んで固定されていました。中々面白い固定方法です。

rayban3  各パーツは表面を#800程度で研磨して足付け処理をし、よく脱脂清掃したらマスキング&塗装準備を行います。メガネフレームは固定方法が意外と難しく、特に今回は蝶番の構造がいつもと違うのでちょっと面倒です。

フロントフレームは鼻当てのゴム部分をプラモ塗装用の小型ワニグチクリップ×2でしっかり固定し、テンプルの部分はネジ穴にアルミワイヤーを通して同じくクリップで固定します。スチール製の針金ではなくアルミのワイヤーを使うのは被塗物(メガネフレーム)を破損させない為です。アルミのワイヤーはハサミで切れる程柔らかいので強くしめてもプラスチック素材に傷が付いたりしないのです。それだけに緩み易いという点はありますけどね。スプレー時に動かないようにする為の多少の工夫は必要です。

LOOKカーボンフレーム マスキング

look12下地の準備が整ったので各部をマスキングしていきます。これが今回の作業で最も大変な作業です。

look11イラストで見ると比較的単純な塗り分けに見えますが、実際のフレームにこれをやるとなるとちょっと厄介です。理由は全てをシンメトリー(左右対称)に仕上げていかないとならないからですね。ロゴはそんなにでも無いですが青い部分はそう簡単にはいきません。

look13 貼っては剥がしてを繰り返して良い位置を探します。貼っているより捨てている分の方が多いですかね・・・。

look14 マスキングには色々な物が必要なのでフレームの脇にに臨時作業台を造って挑みます。ゴタゴタですがいつもこんな感じです。どうも性格的に作業中には物が増えるだけで片付けが出来ません。なので一つの作業が終わったら一旦全てを片付けて仕切りなおす癖が付きましたかね。

look15ラインテープが二重に貼ってある箇所がありますが、実は殆どのラインは一度「2本」のラインテープを貼っています。ゴトー氏がこれを見て不思議がっていましたが、左右でラインを合わせる場合にはこのやり方が一番やり易いです。

一本目は大体の目安として貼り、それを基準にもう一本を隣に揃えて貼り、多分それはまだ変なので今度は最初の一本を修整し、また二本目の位置を変える、といった事を何度か繰り返していくと左右とその繋がりが違和感の無いラインに仕上がっていきます。計って出来る物でも無いから逆に厄介なんですよね。これだけ貼るのに丸一日掛かりましたので・・・。

ちなみにちょっと昔、とある映画の予告を見て大きな衝撃を受けました。「トロンレガシー」と言う映画です。内容はどうでも良かったのですが(笑)、暗い背景にレーザーのようなグリッド線が描かれる映像がまさに私のツボに嵌ってしまい実際に映画館まで見に行ってきました。まあ内容はノーコメントですが・・・(苦笑)。 日頃こういった作業をしているせいか、あの映画に出てきたような美しい直線と曲線の組み合わせには本当に目が無いのです。何か変な病気なんですかね・・・。

一応参考までに(笑)↓