こちらもお待たせしました!ロードスターのヘッドカバー二個、結晶塗装の黒で完成となります。
ちなみにこちらは凸部研磨は行わずそのままの仕上げで、その他一緒に塗っている結晶塗装関係の部品については後日その作業を行いますのでそちらはもう少々お待ちくださいませ。
いつもはプラグホール部分はマスキングで残していますが、今回はそこも一緒に塗ってしまうよう御指定頂いていますので、オイル注入口とパイプ差込口以外は全面ベタ塗りにしてあります(一部ビス穴はマスキングしています)。腐食の発生を極力避けたいと言う事かも知れませんね。
こちらは凸文字の方です。アルミ素地のままとは違って重厚感が全然違いますよね。
こんな形をしたヘッドカバーは中々他に無く、カマボコ状になった側面はちょっと癖があって塗り難いのですが(ノズルパターンを極細にして極力浅い角度から狙い打ちます)、数としてはこの型のヘッドカバーの御依頼が一番多いので比較的塗り慣れているとは思います。
ヘッドカバーの塗り方のコツとしてはいつもとはちょっと変わっていて、スプレー塗装の基本は「被塗面に直角」になるのですがヘッドカバーの結晶塗装は殆どの場合横方向に角度を付けて塗っています。スプレーガンの運行方向自体は通常通りですが、手首の角度を例えば30度にしたまま往復して塗っていたりします。かなり奇妙な塗り方なのですがそうしないとヘッドカバー上にある突起や凸文字・凹み文字に上手く塗料が入り込まないのです。それを縦横斜め全方向から多分合計8コート(!)繰り返して均一な膜厚に仕上げます。ちなみに言っている程簡単な事では無く(笑)、やはりトライ&エラーを繰り返して今日に至っています。
それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度も当店を御利用頂き有り難う御座いました!