フェラーリキーカバー 本塗り

ferrari38 先日サフェーサーを塗布しておいたフェラーリのリモコンキーカバーです。サフェを#800で研いで足付け処理をしたら本塗り開始です。

ferrari39 色はフェラーリ純正色のロッソコルサ(カラーコード:300)で、ベースコート+クリスタルクリアーの2コート仕上げです。古いフェラーリは1コートソリッドだったりしますがあえてそれに合わせる必要は無いですからね(塗膜の性能を落とす意味はありません)。

ferrari40ちなみにフェラーリの赤だからといって特別な色と言う訳では無く、各原色を配合データ通りに混ぜれば色は作れますので、明らかに工程が増える3コートパールやキャンディーカラーの場合は当然割り増しはありますが、基本的に色によって金額が変わったりする事はありません。または先ほど紹介した「1コートソリッド」であれば逆に工程が減るので費用は下がるのが一般的です。ただSTANDOXのような外資系の塗料だと1コートソリッド用の材料が高いのでその点でも余りメリットは大きく無いですかね。床が汚れますし(笑。まあこのサイズなら関係無いですが)。

以前も紹介しましたが「原色」について改めて紹介しますね。

standox_4結構前に撮影したので今とはちょっと変わりますが自動車補修用の塗料はこんな感じに「原色」が各色揃っていて、塗料メーカーから配布される配合データを元にこれらの原色を混ぜて色を作成します。

standox5ただ色は車体ごとに「ブレ」があるので、補修の際には配合データから作った色を今度は「目調色」で微調整してあげる必要があります。一応それを少しでも簡略化させようというのがこういった「色見本帳」で、同じ色でも数枚(数色)の見本がありますからそれを車体に当てて近い色を作るといった方法があります。ただ近年は専用のスキャナーみたいなのを使って直にボディ色を読み取り、PCに繋げるとそれに近い配合データが出てくるといったやり方になりつつあるようです。ただ実際それを使っている所を見たことはありませんが(笑。海外の塗装屋さんには徐々に普及されているようです)。

standox_3ちなみに塗料が無くなった場合はこんな感じで蓋だけを交換すれば済むようになっています。この蓋を「アジテーターカバー」と呼び、先ほど紹介した画像にある棚「ミキシングマシーン」にセットすると、モーターの力でこのカバーの上にあるギアーを回し、さらにその下についているプロペラーを回転させて塗料を攪拌してくれるのです。バーテンダーみたにわざわざシェイクしたりする必要はありません(当たり前過ぎて言うのも恥ずかしいですが普通の人はこんな構造だなんて知りませんからね)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。組み付けがあるので少し長めに寝かしますから完成は来週末辺りを予定しております。もう少々お待ちくださいませ!

ティッシュボックス蓋 本塗り

zojirushi9先ほど紹介したティッシュボックスの上に乗っかる部分です。裏表で分割する部品で、内側は塗らない予定でしたがステンレスマグのフチを塗らなくて済んだ分をこちらに回してベースカラーのみ塗装するようにして対応しました。

zojirushi10 内側はクリアーは塗らずベースコートのみで(所謂激安コース仕様)、これが乾燥したら改めてマスキングをします。足付け処理・プラスチックプライマーの塗布等基本的な事は勿論行っています(ので剥がれたりはしません)。

zojirushi11 こんな感じでフチで見切るようにマスキングをします。

zojirushi12 そして改めて本塗り開始です。

zojirushi17 先ほど紹介した土台部分と同じくベースカラーの白を塗ったら軟化剤を入れたクリアーを塗布しています。

zojirushi19こちらはポケットティッシュを入れるケースとの事で、前回ご依頼いただいたメモリアルスタンドと同様、部屋の中の物を全て白化させるホワイトニング仕様の一環の模様です。色は間逆ですが車の内装をピアノブラックにするのと似ていますよね。

それではステンレスマグのロゴ入れ塗装が進みましたらまた紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

ティッシュボックス&象印魔法瓶 本塗り

zojirushi14 大変お待たせしました!象印のステンレスマグ&ティッシュボックス一式本塗り完了しております。ただステンレスマグに関しては本体に入れるロゴは後日改めてと言う事で(入れ忘れた訳ではありませんので念のため)、とりあえずこちらはベースカラーのホワイトパールのみでクリアーまで入れて完結しております。どうぞもう少々お待ち下さいませ。

zojirushi15 こちらは本体底部に貼ってあったアルミシールのさらに下に貼ってあったプラスチック製のシールです。アルミシールは再利用不可ですがこちらは再利用出来るので本体と同じくホワイトパールで塗装した後に最後に貼り直しておきます。じゃないと水抜き用の穴?が見えてしまいますからね。

zojirushi13 こちらはティッシュボックスの土台部分で、これらはパールでは無くソリッドカラーのホワイト(ステンレスマグのグランドカラーと同色)のみで承っています。裏表をどうやって塗るか考えてこの形となりました。塗り方としてはウナギの蒲焼きをイメージして下さい。

zojirushi16こちらは先ほどの土台の上に装着されるパーツで、さらにこの上にボックスが置かれるのですが、画像がかなりの数になってしまうのでそちらは後ほど別に紹介致します。

zojirushi18 そして本塗り完了です。このパーツは元々白だったので変化が判り難いですが、御指定頂いた色に塗り替えてクリアーで仕上げてあります。

zojirushi21 その点こちらは判り易いですよね。素材はポリプロピレンで比較的塗料の密着が悪い部類になりますから、素地調整としてはしっかり足付けをして念のため火炎処理を行い(最近新たに導入した下地処理方法の一つです)、プラスチックプライマーを満遍なく塗って本塗りに挑んでいます。また素材は柔らかいですからクリアーには軟化剤を添加してフルフレキシブル仕様(要は軟化仕様)にしています。

zojirushi20判り難いかも知れませんがこちらの魔法瓶はホワイトの上にパールをコートしています。アンダーカラーの白さを損なわないようパールの原色は白味の強いMIX826のみにしています。出来ればパールのギラツキ感を強くするのにフリップコントロールとしてのMIX008も入れたかったのですがこの原色の特徴として透かしが黒くなるので控えておきました(専門的ですいませんがまた同じ色をご依頼頂いた時の為の備忘録的に)。

と言う事で今回の塗装が完全硬化後に改めて本体にはネームを黒で塗装し再度改めてもう一度クリアーで仕上げます。どうかもう少々お待ち下さいませ。

続けてティッシュボックスの蓋部分も紹介しますね。

インプレッサG4テールランプ スモーク塗装 完成

impg51 こちらもお待たせしました!インプレッサG4の純正テールランプもスモーク塗装で本日完成となります。

impg52 ご指定頂いたスモーク濃度は「薄目」で、クリアーはクリスタルクリアーでご指定承っています。

最初の状態も紹介しますね。

legacy117フチのメッキがギラギラと目立つのが特徴でしたが今回のスモーク塗装でそれも大分軽減されたと思います。

impg53鮮やか過ぎる赤も大分落ち着きましたよね。質感も元のレンズより大分良くなっていると思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

バイク用スクリーンパネルスモーク塗装 完成

screen22 こちらもお待たせしました!車種は不明ですがバイク用のスクリーンパネルもスモーク塗装で完成となります。

screen23 本塗りの時は裏側にも光があったので薄く見えたと思いますが、こんな風に光が無い所に直置きすると今度は逆に真っ黒に見えます。通常の色が光の反射で見ている物に対して、スモーク塗装のような光が透過する物は裏側の環境によって見え方は大きく変わるのです。

screen24 今度は下に当たった光が反射するようにと白い紙を敷いてみると薄く見えるのが判ると思います。自動車のテールランプのように土台と一式になっていればここまで極端に変わって見えないのですがレンズ単体だとやはり変化は大きいですね。恐らく車体に装着した状態で今回ご指定頂いた「標準濃度」に丁度良くなると思います。

screen18こちらが最初の状態です。当然ですが全然違いますね(笑)。

screen25グラデーションに見えるのは光の入り方(反射)が違う事による物で、実際は全体的に同じ濃度にしてありますのでご安心くださいませ。意識的にこうするのも面白いですけどね(以前そういった施工例はあります)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座います!