ドルフィンアンテナ 本塗り

antena47 こちらもお待たせしました!ビートソニック社のドルフィンアンテナは無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

パーツは未塗装のABS樹脂で、ただ全体的に塗装肌のような凸凹があったので空研ぎ#320→#400、水研ぎ#600→#800の素地調整を行っておきました。

antena48 ABS樹脂は比較的塗装と相性の良いプラスチックで、プラスチックプライマーの塗装無しでそのまま直接上塗り塗装を行っても大丈夫だったりするのですが(多分ですが昔のDUPONTのマニュアルにはABSはPPプライマー不要と書いてあったと思います)、それの理由としては「溶剤が適度に樹脂を溶かして密着する」と言う事だと思います(間違っていたらすいません。ちなみに現在はABSでもプライマーは必ず塗っています)。

ただそれだけに溶剤が素地を侵してしまい(溶かしてしまい)若干の艶引けを起こす場合があります。またパソコンの外装パーツに使われているABSは何故か耐溶剤性が低く、いつも通りに塗装をすると激しく素地が侵されてしまう事もあります。混合されている樹脂(アクリロニトリル・ブダジエン・スチレン)の比率が微妙に違うのかも知れませんね。

antena49 今回は【標準コース】でご依頼を頂いていますので塗装後には磨き処理をしますが、【お任せコース】の場合には塗ったそのままの仕上がりになりますので、その場合は出来れば「塗装済み品」を購入される事をお勧めします。ABS樹脂素地そのままに塗りっぱなしだと若干艶が引けた仕上がりになってしまう恐れがある為です。尚、実際には「引けた」訳ではなく素地が溶けて荒れている感じで、これが酷くなる場合はやはり一旦サフェーサーを塗って強固な下地にしたからの本塗りが必要になります。サフェーサーは素地を平滑にする役目もありますが、シール性(耐溶剤性)も担っているのです(ラッカーサフェでは多分無理ですが)。

それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!