先日到着しておりまいたゼンハイザーのボーカルマイクe945です。#800で足付け処理を行い、台にセットして本塗り開始です。
ちなみにグリルボールの網は普通にぺーパー(研磨紙もしくは研磨布)を掛けても細部まで足付け処理が出来ませんので、その場合はサンドブラスト処理(もしくはウェットブラスト)か、またはこのような感じでウォッシュコンパウンド(研磨粒子)とブラシを使って作業をします。
こういった場合は当店でも密着剤を併用しますが、それだけに頼ると塗装が数年後にペリペリと剥がれて来ますし、塗り上がったそれぞれを比較すると塗装の剥がれ方などは明らかに違います。売って終わりなら見えない部分の手間を抜いて金額を下げるのも良いと思いますが、オーナー様が付いた物に関してはその後のリピートも考えて手間を掛けておくと長くご利用頂けるのでは、と思っています。
ベースコートにキャンディーホワイト(VW社ニュービートルなどの純正色です)を塗り、十分に自然乾燥させてテープフリーな状態になったらSENNHEISERのロゴをカットしたマスキングシートを貼り付けます。
ロゴのシルバーは、今までは同じくVW社のリフレックスシルバー(確かLA7W)を使っていたのですが、今回は新しく導入したSTANDOX SPFシルバー「JLM-906」を使いました。
と言うか最初はその前に導入した同じくSTANDOXのMIX819を塗ったのですが、余りの隠ぺいの悪さにこのままでは見切りの仕上りが悪くなると考え直し、2コート目からJLM-906に切り替えています。こちらはすこぶる隠ぺい力も良いので1コート+2コート(計3コート)で済みました。
ちなみに現在ショッピングカートを整備中で、モデラーのような副業的な塗装屋さん向けにこういった塗料を小分けで販売出来るようにしようと思っています。目先の利益とかでは無く、30年後にはもう少し楽がしていたいなぁと思いまして(笑)。
マスキングを剥がし、クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
ロゴのシルバー色は、下地を透かした3コートSPFシルバー程の金属感は出ませんが、それでも蒸着アルミフレーク顔料特有の質感は良い感じになっていると思います。