SUZUKI GSX-R1100キャブトップカバー結晶塗装 完成

topcover13 大変お待たせしました!SUZUKI GSX-R1100のキャブレタートップカバーとステーの結晶塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

topcover素材はスチール製で、最初の状態では腐食も発生していましたが、それらはサンドブラストで削り落とし、新たにプライマーを塗って結晶塗装を施しています。

topcover14 結晶塗装の色は明るいブルーで、粉末のパールも使用しています。

topcover16 結晶塗装が普通の塗装と違って難しいのは「結晶目の並べ方」で、これは塗っている時には判らず、塗装後に熱を加えてようやく結果が判るので、塗装中はまるでロボットのようにガン距離・角度・運行速度を揃えて塗っています。

topcover17 形は円柱形ですが、塗装する場合は8角形と考え、土台部分・側面・天面とそれぞれを3面に別けて「8×3=24面」を塗るような感じで作業しています。

topcover19焼き物などであればそれぞれ違う仕上りを「味」として考えたり出来ますが、当店の作業はそれと真逆で、どれも人の手で行ったような跡を残さないようにしなければなりませんので、これが少々(と言うかかなり)大変です。

topcover15ちなみに結晶目は塗料の膜厚や熱を入れるタイミング(伝導率も)が関係しています。

topcover18 こういったちょっとした出っ張りもスプレー塗装時には結構厄介なので、やはり塗装時は8方向から均一にスプレーをしています。たかが5cmの部品でも意外と奥が深いのです。

topcover21結晶目を近くから見るとこんな感じです。コンパクトカメラでマクロ撮影しています。

topcover20裏側もサンドブラスト処理を行っていて、そのままだと錆びるのでやはりプライマーを塗布し、こちらはつや消しの黒(っぽいガンメタ)を塗っています。見えない部分なのでどうでも良いとは思いますが、やはり部品単体で受け取った時の印象は違いますよね。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!