ポルシェボクスターテールランプ塗装承ってます

 先日よりお預りしておりましたポルシェ968ボクスターの純正テールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼自体は結構前から頂いていたのですが、今回は車体を追突されたとの事でそちらの修理と、テールランプを本国から取り寄せていたとの事で少し時間が掛かっておりました。ポルシェ純正部品ですが、クリアーレンズ部には若干のスモークが入っています。

ご依頼内容はこのような感じで、縁を濃いレッド&スモークに、またクリアーレンズ部も範囲を小さくして全体的にデザインを変更します。少し前に完成したレガシィツーリングワゴンのテールランプの塗装内容に似ていますが、それをさらに複雑にした感じです。

 全ての塗り分けを一度の塗装で行うのは難しいので、今回は本塗りを2回に分けて行います。一応現時点で想定している工程を紹介しておきますね。

 まずはフチを「レッドキャンディー+スモーク」で「黒い赤」に塗装し、ここで一旦クリアーを塗って区切ります。

単にフチを塗るだけのようですが、クリアーレンズ部と既存の赤いレンズ部を同じ様に塗ってしまうとそれぞれ色味が合わないので、まず上のクリアーレンズ部のみフチをレッドに塗って、さらにその後下側も含め「C字型」全体を通してレッドに、続けてスモークを塗って赤を黒くし、最後にレンズ全体をクリアーで覆います。ここで一旦熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、再度足付け処理を行います。

 その後、クリアーレンズ部の一部(ウィンカーの横)をレッドに、さらにその下側の既存の赤いレンズ部も一緒に塗って色味(色相)を合わせ、

最後にレンズ全体に薄くスモークを塗り、二回目のクリアーを塗ります。

通常の塗色であれば色を塗り重ねればそれで終わりなのですが、テールランプなどで行う透過性の塗装は塗り方によって色が変わる為、色の調整が難しくなります。また失敗をすると元に戻せないので、慎重に成らざるを得ないのです。

それぞれのスモーク濃度については、以前施工した時の画像を参考にして紹介したいと思います。

フチは「縁取りとその外側は一段濃く」とご指定を頂いておりまして、仕上りのイメージとしては以前施工したこちらのフィアットテールランプのフチくらいを想定しています。単なる黒では無く「赤い黒」といった感じです。

その他の部位は、以前施工したインプレッサのテールランプに施した「レッドキャンディー&スモーク」をイメージしています(ただし今回のテールランプはこういっった透明レンズ+派手なメッキ反射板ではないのでこういった透明感は出せず、あくまでもイメージとなります)。

クリアーレンズ部は既に若干のスモークが掛かっているので、それに少しだけスモークを重ねて、画像にあるくらいの濃さに見えるような感じにしようと思います(現状で既に「極薄目」程のスモークがあるので、それを「極薄目と薄目の中間」にするような感じです)。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!