先日お預かりしておりました三菱ランサーエボリューションXの純正ブレンボキャリパー一式です。いつものブレーキ屋さんにてオーバーホールと下地作業(サンドブラスト・洗浄・マスキング)を行って貰い、戻って来ました。
そのままの状態でも塗れるのですが、塗り終わった後に艶が出るようダブルアクションサンダー#120~#180で平らな面を研摩し、#180~#240で手研ぎを行います。
その後シリコンオフで全体を洗い流すように脱脂清掃し、本塗り準備完了です。
まずは適当な色で下塗りを行います。具体的にはフェラーリのローズメタリック(カラーコード:311C)で、別件で使って余っていた物に同じく余っていた白などを混ぜています。頻繁に使う色は在庫するようにしていますが(例えばフェラーリロッソコルサなど)、今後使う予定の無い色でもそのまま捨てる事は無く、こうやって再利用するようにしています(これによる弊害は全くありませんのでご安心ください)。
そしてランサー純正の赤(近似色)を塗ります。先日紹介したランサーのブレンボに採用した赤に比べると比較的青黒い赤となります。
ロゴを白で塗ります。具体的にはVW社のキャンディホワイト(LB9A)となります。
ここまでがベースコートとなります。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
マスキングシートは二回目のクリアーが塗り終わった直後に剥がしています(そのまま固まると汚くなりますしエッジがケガするくらい尖ります)。
ブレーキ屋さんが言っていましたが、ピストンはチタン製だろうとの事です(ランサーXは標準なのでしょうか)。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!