スバル WRX S4エンジンカバー&エンブレム 本塗り

先日下準備を行っていたスバルWRX S4の樹脂製エンジンカバーと、それに装着されるエンブレムプレートです。その後よく脱脂清掃し、本塗り用のマスキングを行います。

エンブレムプレートは背面の黒い部分(樹脂素地)だけを塗るので、それ以外の部分を覆います。

よくエアーブローして埃を飛ばし、マスキングに毛埃が噛んでいない事をよく確認したらプラスチックプライマーを塗布します。

エンジンカバーはフチまでしっかり塗りたいので浮かした状態で台に固定してあります。

こちらもよく脱脂清掃し、まずは全体にプラスチックプライマーを塗布します。

最初に下塗りとして適当なピンクを塗ります。

 同じくエンブレムプレートにも塗ります。

エンジンカバーの方は普通のスプレーガン(IWATA W-50極みmini)を使いますが、エンブレムプレートの方は口径の小さいエアーブラシを使います。大きい面積を小さいガンで塗ろうとするとドライコートになって肌が荒れ密着性が落ちてしまいますし、また小さい面積を大きいガンで塗ろうとすると吐出される粒子が大きくなってこれも汚い仕上がりになるのでそれぞれにあった物を使います。

尚、いつもならエンジンカバーとエンブレムは別々に塗ったりするのですが、今回は同じトップコート=艶消しクリアーなので同時に塗る事にしました。

その後エンジンカバーをフェラーリロッソコルサ(カラーコード:300)に塗ります。中央は黒なので塗る必要は無いのですが、ミストが粉っぽくなって密着不良の原因になるので、途中1コートだけ一緒に塗っています。

ここでテープフリーな状態になるよう十分な乾燥時間を設けます(大抵はここで昼食=休憩としています)。

ベースコートが十分に乾いたらマスキングを行います。見切りの部分はカーブしているので普通に貼るとフチが浮いてしまいますから、1mm幅のマスキングテープを使ってマスキングします。

そして赤く塗った部分のマスキングが完了です。

 そしてベースコートの黒を塗ります。

ベースコートに艶が消える成分(具体的にはフリップコントローラー=シリカ顔料等)が入っていなければ、この様に若干艶のある仕上がりになります(艶消しと半艶の中間くらい)。

その後マスキングを剥がし、気になる細部を修正します。

そしてベースコートの塗装が完了です。

そしてエンブレムプレートです。

こちらはSTIチェリーレッド(STIピンク)となります。

 そして艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

艶消しクリアーの場合は艶あり程には塗り込まず、ただし同じように2コート塗っています(1コートだけだと艶は消え易いのですがムラが出てしまう為)。

エンブレムプレートも同じく艶消しクリアーで、ただしこちらはクリアーも口径の小さいエアーブラシを使います。

その後時間が経つと艶が消えていきます。

ベースコートだけの時よりも艶が消えてシットリと仕上がっているのが判るかと思います。

素地はザラザラとした梨地でしたが、艶消し仕上げだとそれも目立たなくなるのが特徴です(逆に梨地の上にそのまま艶あり仕上げにするとひどく気持ちの悪い仕上がりになります)。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ジムニーミラーウィンカー塗装承ってます

 先日到着しておりましたスズキ ジムニーシエラ(R2年式 JB74)用の社外品ミラーウィンカーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はスモーク塗装ベタ塗りで、見本として一緒にお預かりしたサイドウィンカーと同じくらいの濃さで、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様への変更で承っています。

レンズの周りに貼ってあるスポンジシートは剥がしてから塗装しますが、綺麗に剥がせそうも無かったので、似たような物(と言うか同じ物)を最後に貼っておくようにします。

ミラーウィンカーに多く採用されている厚さ3mmのエプトシーラーは細くカットされた物が売られていないので、シートで買った物を自分でカットして手作りしています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!