先日お預かりしておりましたトヨタTE47搭載予定の2TGエンジンヘッドカバーです。最初にアルカリ洗浄槽に浸け込んでオイル汚れを除去し、その後溶剤槽に浸け置きして旧塗膜を剥がしておきました。
ワイヤーブラシで塗膜を擦ってはまた浸けてを繰り返し、ゴミを出さず(剥離剤を使わず)綺麗に除去出来ました。
まずはプライマーを塗布します(画像撮り忘れておりました・・・)。
結晶目は塗膜の厚さによって変わり、こちらはウェットで6コートくらい塗り込んでいます。
その後140℃程の熱を掛けて塗膜を硬化(熱重合)させると、全体に結晶目が現れます。
当時のヘッドカバーは比較的粗目の結晶塗装が施されているのでそれをイメージしています。
ちなみに一回目の本塗りでは上手く結晶塗装が出せず(結晶目が細か過ぎました)、一旦溶剤槽に入れて全部洗い流してからやり直しています。
塗料メーカーのマニュアルとしてはこの状態で焼き付けは完了していますが、これだけだとどうも柔らかい感じがするので、後日今度は恒温機で120℃30分程の熱を掛けるようにします。その後凸部を研磨してアルミ地を光らせます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!