先日一回目の本塗り(下塗り)を行っておいた、ホンダK20Aヘッドカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。
今回はサーフェサー塗布~研磨の下地作業は行っていませんので、アルミ素地の粗がそのまま残っている状態です(ただし鋳造製品ではこれでもかなりマシな方となります)。
こういった複雑な形状の物を「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業を行うのは非常に大変ですので(私の身体的負担と、費用的にも)、今回はそれを省いての「2度塗り」の工法で対応するといった内容となります。
とは言っても単にそのまま塗れば良いという訳ではありませんので、改めて二度塗り目の下地処理を行います。まずは荒れた肌をある程度研磨します。
通常はここからペーパーやスコッチ、ナイロンブラシ等を使って足付け処理をしていますが、
今回は重曹を使ったウェットブラストを行いました。ウェットブラスト用の箱は小さいのでこのサイズは入らず、なので開放状態での作業となります。以前施工したスバルの樹脂製インマニと同じような内容で、「あっという間に足付け処理完了!」という訳にはいきませんが(準備と片付けを考えると時間的なメリットはほぼありません)、無用に下地を露出しなくて済むのが気に入ってます。当店の塗装ブースの排気は水洗式の浄化槽になっているので、これとの相性が良いのも気に入っています。
最初の下塗りでホースパイプとボルト取り付け部には事前にベースコートの黒を塗っておきましたが、こちらも改めて塗り直しておきました。
ベースコートを塗布します。色はホンダ「ミラノレッド」(カラーコード:R81)となります。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
ボルト固定部とホースパイプ取り付け部のマスキングは2回目のクリアーが塗り終わった直後に剥がしてブツ切りの段差を均しておきます。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
サフェで下地を整えた場合に比べるとどうしても粗は残りますが、2度塗りの仕様でも十分な艶具合を表現出来るかと思います。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!