先日到着しておりましたBang&OlufsenのBeoLab3スピーカーのアルミ製筐体です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!
素材はアルミで、表面にはゴム状の被膜=ラバーコートが施されています。フォルクスワーゲン等の欧州車の内装に多く採用されている塗装ですね。
それが経年の劣化によりベタベタになり、爪で軽く引っ掻くとグニュっと簡単に抉れます。10年程度で廃棄される消耗品的な物であればそれでも構わないのかも知れませんが、今回のように長く使われる事が想定される物に採用されるべきものでは無いですかね。
御依頼内容は「つや消し黒」の塗装で、このまま上塗りは出来ませんから、まずは溶剤槽に浸けてこれらの被膜を剥がし、リン酸処理とプライマーの塗装を行う予定です。
こちらのパーツは素材が樹脂製なので溶剤浸け置きは出来ませんから、素地を侵さない溶剤(アルコール系)を使ってネチネチと剥がすか、もしくは違う方法(通常行うのはこちら)で対応しようかと思います。
参考までに、艶消し黒で塗装した画像を紹介します。
こちらは元々白だったり装飾クロムメッキだったスバルフォレスターのパーツですね。ベースコートの黒+艶消しクリアーの2コート仕上げで、これであれば今回のような結果になる事はありません。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!