フェラーリリモコンキー 本塗り

先日サフェ研ぎとキーリングの取り付けを行っておいたフェラーリリモコンキーのカバーパネルです。

ワニクリップで固定し、手で持って塗れるようにセットしたら本塗り準備完了です。

よく脱脂清掃したらエアーブローを行い、プラスチック素地が露出した箇所にプラスチックプライマーを塗布します。

まずは白=フェラーリ純正色のBianco Avus(カラーコード:100)を塗布します。

ボタンが着くパネルにはストライプラインは入れませんが、ついでにこれを下色として(赤を少ないコート数で隠ぺいし易いようにする為)一緒に塗っておきます。

ストライプラインのマスキングデータは以前作成した物があるので、それを使ってカッティングプロッターでマスキングシートをカットします。

作業場所を工場二階に移し、マスキングを行います。

カッティングマットの線に合わせてカバーパネルを固定し、中心に合わせてマスキングシートを貼り付け→台紙を剥がします。

ラインのセンター部をマスキングし、次の色の赤=同じくフェラーリ純正悪露のROSSOCORSA(カラーコード:322)を塗布します。

ボタン側のカバーはこれでベースコートが完了です。

センター部に貼ったマスキングを剥がし、

次の色=同じくフェラーリ純正色の「Blu Nart MET」(カラーコード:523)を塗布します。

跳ね馬のエンブレムは窪みの奥に嵌るような感じで、凹んだ部分の側面は見えますから、そこにもしっかり色が入るようにします。

ただラインの塗り分けは丁度その窪みに嵌る為、どうしても色が食み出ます。

またフチの湾曲した箇所はどうしてもマスキングシートが浮いてしまうので、そこでも色が食み出ます。

ちょっと判り難いのですが、跳ね馬の前足の側面壁部分、白い箇所に青が食み出ているのが判るかと思います。

この後これらの箇所を一つ一つ修正していきます。

使うガンは口径が0.3mm~0.5mmのエアーブラシで、

他の部分に飛ばないよう、マスキングをして虱潰しに塗っていきます。

車のようにサイズが大きければ細かい箇所は気付きにくいのですが、今回のように被塗物自体が小さいとちょっとした事でも目立つので気を抜けないです。

各塗分けが綺麗に仕上がったら、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

通常使っているロッサコルサ(カラーコード:300)に比べると、今回の322は明るい色味となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

今回はステンレスリングの取り付けもあるので、少し長めに寝かしてから組付けようと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!