スバルエンブレム メッキ枠 下準備

次のターンで作業を行っているスバルエンブレムです。

まずはメッキが施された土台部分のパーツに上塗りが出来るよう(十分な密着性が得られるよう)下地を作ります。


スバルエンブレム(表スモーク/裏赤+枠艶黒)塗装承ってます

スバルエンブレム(表スモーク裏赤:枠艶黒)塗装承ってます

スバルエンブレム(93033AG043)塗装承ってます


 

素地調整を行った後、よく脱脂清掃してプライマーを塗布します。

当店で行うメッキへの塗装では、一般的に「密着剤」(スプレー糊のような物)と呼ばれる物は使っていません。理由としては密着剤だと「面」では抑えられても「点」ではくっつかない為、飛び石等で何かきっかけがあるとそこからペリペリと剥がれたり、経年劣化でその性能が落ちるとやはり自然とペリペリ剥がれてしまう為です。まともな塗膜は碁盤目状に切り込みを入れた所にテープを貼って剥がしても塗膜が一緒に剥がれるような事はなく(密着性能を測るクロスカット法)、当店はそれをガムテープでバシバシと何回やっても大丈夫な塗膜を目標としています。

ただここで使うプライマーは不透明な物となっている為、「メッキを活かしたスモークによるブラックメッキ風塗装」や「カラーメッキ風塗装」といった物が出来ません。

対応出来るのは一般的な塗色のみで、今回の場合は全て艶あり黒、他には少し前にご依頼頂いたピンクゴールド(3コートキャンディ塗装)といった感じとなります。

プライマーはメッキ素地を覆うように裏側も含め全体に塗布します。

その後規定時間乾燥させ、続けてサーフェサーを塗布します。

初期の頃は時間短縮の為にここで上塗り=ウェットオンウェットで仕上げていたのですが、

それだとやはりどうしても仕上がりが落ちてしまう為、一旦サフェを塗って完全硬化し、研ぎ作業を行ってから上塗りをするようにしています。1塗装工程増えているのでコスト=時間と費用が上がってしまっているのですが、納期を長く設定させて頂き、今回のようにタイミングを合わせて複数個を並行して作業する事で効率を良くしています。

こちらは大きいエンブレムと穴の開いていない土台の組み合わせ=現行スバルフォレスター(SK)後期型のエンブレムですね。

こちらは一個のみ、サイズが小さいのに穴の開いていない土台で、今回初めて施工するエンブレムです。アクリルプレートは六連星のメッキを剥がす内容で承っています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!