ボクスターブレンボキャリパー本塗り

先日お預かりしておりましたポルシェボクスター用ブレンボキャリパーです。その後ブレーキ屋さんにてサンドブラストとマスキングを行って貰い戻って来ました。

このままでも塗れる状態ですが、

ロゴが入る正面は#120→#180のダブルアクションサンダーで研磨し、全体を#180~#240で手研ぎします。

その後全体をシリコンオフで洗い流すようにして脱脂処理を行いました。

ちなみに一部研磨では取り切れなかった打痕はエポキシパテ(実際には3Mのパネルボンド=エポキシ接着剤)を充填して埋めておきました。

まずは全体にプライマーを塗布します。

続けて膜厚をつけたく無い箇所にベースコートの黒を塗布します。車体取り付け部やボルト固定部、パッドを固定するシャフトなどですね。

ベースコートの黒が乾いたらマスキングを行います。

まずは下色として白と赤を足した色(ピンク)を塗ります。鮮やかな赤(有彩色)は隠蔽力が低いので黒の上に直接塗ると多くのコート数が必要となり、塗膜の厚みが大きくなって強度が落ちてしまう為ですね。

続けてブレンボレッド(近似色)を塗布します。下色が2コート、こちらが3コートといった感じですね。

ベースコートの赤が乾いたらマスキングを行い、

bremboのロゴを白で塗装します。サイズはこの時と同じく横幅80mmとしています。

ここまでがベースコートとなります。

タッククロス=粘着物質が塗布された不織布とエアーブローで埃を飛ばします。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

2コート目のクリアーを塗り終わったら直ぐにマスキングを剥がしておきます。

パッドを固定するシャフト部は、バツ切り部のみ簡単に剥がせるようにしています。

ちなみに今回は日産Z33の純正ブレンボキャリパー(リヤ)も一緒に塗っています。

こちらも同じ色で、ロゴはボクスターの半分=横幅40mmとしています。マスキングシートによる塗装ではかなり厳しいサイズですが、手作業でのカットも併用して何とか対応しています。10年後は厳しいかもですね…。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!