インターフォンカバー塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたパナソニック社製のインターフォンの外装パーツ2点の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はシャンパンゴールドに塗装されていた物を、

つや消し黒に塗装しました。

 家の外装に合う既製品が無かったとの事で今回のご依頼に至っています。

ベースコートの黒の上に2液ウレタンのつや消しクリアーを塗った2コート仕上げなので、塗膜の強度は自動車車体の物と同等と考えて頂いて大丈夫です。

耐候性はもちろん、耐擦り傷性、耐薬品性に優れています。

こういった建築・インテリア関係のご依頼は業者様からも結構あって、換気扇やスイッチパネル、カーテンレールや手摺など色々塗っています。ただ自動車補修塗装がベースだとどうしてもコスト高になってしまうので、余程の高級志向に限られているところはあります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

インターフォンカバー 本塗り

先日お預かりしておりましたパナソニック社製のインターフォンの外装パーツ2点です。全体を#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理をし、台にセットして本塗り準備完了です。

自動車の部品と同じで、ABS樹脂にベースカラー(ホワイトゴールドメタリック)が塗られ、クリアーはコーティングしていない仕様となります。

ウェットで塗るとチヂレを起こす場合があるので、一応様子を見ながらベースコートを塗り重ねていきます。

大丈夫そうなので(むしろ自動車部品よりチヂレ難かったです)、その後はウェットでベースコートの黒を塗り込みました。

そして最後につや消しクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

画像はクリアーを塗って一時間くらい経っていて、既に艶が消えた状態となります。

耐久性は自動車のボディと同様と考えて頂いて大丈夫です。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

インターフォンカバー塗装承ってます

 先日到着しておりましたパナソニック社製のインターフォンの外装パーツ2点です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

現状は新品で、「なかなか木の外壁に合うインターフォンがなく」との事で、今回「艶消し黒」の塗装でご依頼を頂きました。また耐久性も考え、艶消しクリアーを塗った2コート仕上げで承っております。

それでは作業進行次第また紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

Plastic Box

業者様からご依頼を頂いた電子機器のプラスチック製ボックスケースです。

ケース全体に成型時の歪があって、白などの明るい色であればこれがそんなに目立たないのですが、今回は「漆のような黒で」とご依頼を頂いていますので、まずはこちらを処理します。

 当て板に砥石を使って全体を#800で砥ぎ付けます。

細部まで足付けをする為、スコッチの他にナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って処理します。

 右が処理前、左が下地処理後の状態となります。

 ベースコートの黒を塗布し、ドライレタリングを貼り付けます。

 イラストはご依頼主様からIllustratorのデータを入稿して頂き、それを専門の業者様にてドライレタリングを作製して貰いました。

ドライレタリングの使用は今回が初めてなので、事前にテストも行っています。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 質感としては塗装屋デカールよりも「箔」に近い仕上がりとなります。

 その後60℃40分程の熱を掛けて完全硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

 今回は中に電子機器が入る為に開閉できる事が必要で、可動部の溝や接触する箇所にはクリアーを塗らないようにしました。

 ご依頼者様からは「模様の細かい部分も本当に綺麗な仕上がりで見とれてしまいました」とのお言葉も頂戴しました。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

Handrail Bases & Screws

 先日よりお預かりしておりました手摺用の土台部分3個と、それらを固定する為のネジ18本です。艶ありの黒でご依頼を頂いておりました。

スクリュービスの方はネジ穴が多少舐めっていて、表面盛り上がった状態になっていた為、

 表面をダブルアクションサンダー#120で研磨して平滑にし、

 サンドブラスト処理を行いました。右側のビスは未使用品だったのでそのままの状態でブラスト処理を行います。

 ブラスト作業完了です。ちなみに表面だけであればサンダー等によるペーパー掛けで良いのですが、使用を考えるとドライバーを挿し込む+の穴の中まで足付け処理を行いたい為、サンドブラストを使用しています。

 その後良く脱脂清掃をし、

 プライマーを塗布します。こちらはこれで錆びる恐れが無い為、一旦埃の付かない場所に保管しておきます。

 手摺の土台部分はプラスチック製で、素材はPA(ポリアミド=ナイロン樹脂)、それに20%グラスファイバーが練り込まれています。

これを先ほどのネジと同じようにサンドブラスト処理してしまうと、表面が毛羽立って素地が荒れ過ぎてしまう為、こちらはペーパーとスコッチブライト、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。

 よく脱脂清掃後、まずはプラスチックプライマーを塗布し、

 続けてサフェーサーを塗布します(特に記述が無い限りサフェは2液ウレタン、STANDOXのシステムフィラーです)。

 その後60℃40分程の熱を掛けてサフェを完全硬化させ、全体にドライコートで黒を塗ります。これは研ぎ忘れを防止する為の「ガイドコート」です。

全体を#600→#800で水研ぎし、最後に当たりの優しい(研磨粒子が均一な)布製の研磨副資材(アシレックス)を使ってペーパー目を均します。

よく脱脂清掃し、素地が露出した個所には再度プラスチックプライマーをスポット的に塗布しておきます。

 ベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

 面積自体は小さいのですが、形がイビツだったり、塗装する面が多面に及ぶ場合にはその分塗装費用も上がる傾向にあります。

 ネジも同じようにして本塗り完了です。

 その後60℃40分程の熱を掛け、数日寝かしたら完成となります。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 側面は完全な平滑では無く、多少窪んだような形状になっています。裏側を見ると骨のある部分なので、マセラティのリモコンキーカバーと同様、成型時に樹脂の体積が目減りして引っ張られるような感じになるのでは、と思っています。

 裏側は見えませんが、固定した時に隙間が空いても素地の色が見えない様、裏まで周り込む様にして塗装しています。

 ネジが当たる個所はその圧力と捩じれから塗装が剥がれてしまう事は避けられませんが、間にプラスチック製のワッシャーを入れたり油を塗ったりする事でそれらは軽減出来ます。

ドライバーは実は色々種類があって、物によってはピッタリと嵌るようになる為、その選択を間違えなければ塗装は簡単に剥がれないで締められると思います(以前同じようにしてネジを塗装した物を取り付けた業者さんは、かなりのトルクで締めても塗装は剥がれなかったと御報告頂いております)。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!