アウディエンブレム&内装パーツ塗装 完成

先日本塗りを終えていた アウディクワトロのエアコン吹き出し口部品です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。元の通りに組付けを行います。

このような感じで今回塗装したリヤのエアコン吹き出し口をフロントのエアコン吹き出し口に合わせる事が出来ました。

そして大変お待たせしました!アウディクワトロのエンブレムとエアコン吹き出し口の部品塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な城代だった物に、

赤と黒の2トーンカラーで塗装を施しました。

クワトロのエンブレムは凸部を赤、凹み部を黒としています。

マスキングでの塗り分けでは無く、それぞれ2回に分けて塗る事で色を分けています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

エアコン吹き出し口のつまみはそのままだと塗れないので、分解した状態で塗装を行っています。

エアコン吹き出し口のパーツは細かいザラザラがあって、一度の塗装では艶が引けた仕上がりになってしまったので「2度塗り」で艶のある仕上がりにしています。

組付け後、つまみ部分が可動する事も確認もしています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

アウディエンブレム&内装パーツ塗装承ってます

先日到着しておりましたアウディクワトロのエンブレムと、エアコン吹き出し口の「つまみ」部のパーツ2点です。こちらのオーナー様は14年前に当店をご利用頂いておりまして、この度もご贔屓頂きありがとうございます!

こちらのクワトロエンブレムは少し前にも同じものをご依頼頂いておりまして、ただその時とは少し仕様が変わります。

判りやすいよう以前施工した時の画像を紹介します。

この時は文字と枠を黒、内側平面部を赤でしたが、今回はこれとは逆で、


「縁とquttroの文字を赤、文字背景の平らな部分を黒」


で承っています。

色については見本でお預かりしている物を参考に簡易的な色の作成(非調色・5分程度の作業)、艶あり仕上げ、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

そしてこちらは内装エアコン吹き出し口のつまみ部分のパーツとなります。

現状は未塗装、黒の樹脂素地状態ですが、

これをこちらの見本と同じような配色にします。つまみ部分を艶ありの黒、レール部分を艶ありの赤ですね。

そのままの状態では塗装が出来ないので、まずは分解を行います。

樹脂素地は比較的柔軟性と粘りがあるので割れ難く、恐らくはPP=ポリプロピレン樹脂と思われ、その特性のお陰で各部割れずに分解出来ましABS樹脂だったら爪固定部分は全部割れていたと思います)。

分解すると一固定の為の金具と板バネがあるので、それぞれ無くならないように保管しておきます。

こちらが艶あり黒で、

こちらが艶あり赤となります。可動部(左右両端の突起部)はマスキングをして塗らないようにしておきます。

念のためそれぞれ元通りに出来るよう印をつけておきました。また組付け時に間違えないよう分解前の画像もかなりの数を撮影してあります。

参考までに以前ご依頼頂いた時の画像も紹介させていただきます。

この時は2010年頃で今の工場に引っ越す前、川崎にある知人の工場に間借りしていた時です。その時のメール等の記録は残っていないのですが、画像はありました!。ヘルメットに取り付けるデジタル速度計ですね。

今だったら音叉マークはデカールでやっていると思いますが、この時はまだドライプリンターを持っていなかったので(存在すら知らなかったので)、マスキングシートを作って塗装で対応していたようです。なんて恐ろしい…(笑)。

当時は固定経費が少なく済んでいたので比較的安価で対応出来ていましたが、今はその時に比べると2倍~3倍くらいの塗装費になっていると思います。それでも「あの時の塗装が非常に美しかったので今回また依頼させていただこうと思い問い合わさせていただきました。」との事で、有難い限りです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

アウディクワトロエンブレム塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを完了していたアウディクワトロの純正エンブレム塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々は艶消しメッキ仕上げと思われる状態で、それ用の下地処理を行った後に、

一旦艶ありの黒で塗装を仕上げ、

その後赤い部分を塗ってもう一度全体にクリアーをコートしています。

赤は既存の内装部品の色に合わせ、トヨタスーパーレッド5(カラーコード:3P0)を採用しています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

黒い部分は「ベースコート黒+クリアー+クリアー」で、赤い部分は「ベースコート黒+クリアー+ベースコート赤+クリアー」といった感じになっています。

塗膜の強度(密着性・耐擦り傷性・耐候性)としては、自動車ボディの塗膜と同様と考えて頂いて大丈夫です。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

アウディクワトロエンブレム 本塗り

先日黒で下塗りを行っておいたアウディクワトロの純正エンブレムです。その後60分40分の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

そのまま塗っても塗装は密着しないので、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行います。

その後よく清掃し、再びマスキングをしてセットします。

既存の塗膜の表面に細かい傷が付く事で、この後塗る塗料が密着するようになります。自動車ボディの補修塗装でも同じ事を行いますが、中にはこれを行わず密着剤を塗ってそのまま上塗りを行う塗装屋(業者)さんも居たりして、最初の頃はよいのですが、それが劣化した数年後に何かのきっかけで塗膜がペリペリと剥がれだし、結果「一旦全部剥がさないとどうにもならない」という事態になってしまいます。不人気色を安く買って全塗装して高値で売る!というような販売前の中古車で良く見受けられました。

エアーブローをして埃を飛ばしたら、まずは枠の外側を適当な感じでマスキングし、

下塗りとして隠ぺい力の高い無機顔料の赤=STANDOX原色MIX567を塗ります。彩度低いですが染まりは早い赤(茶)ですね。

その後御指定のトヨタスーパーレッド5(カラーコード:3P0)を塗布します。鮮やかな赤は隠ぺい力が弱い為、黒の上にそのまま塗ると膜厚が大きくなってしまいますから、下塗りを塗って全体のコート数を抑えています。「タップリ塗る=強い塗膜」は間違いで、特にベースコートは出来るだけ薄くした方が良いです。

見本としてお借りしたエンブレムの鮮やかな赤に比べると、今回の赤はどす黒い感じの赤となります(画像はご指定頂いた赤の色見本なので塗った色と同じ赤です)。

3コート程塗ったらベースコートが完了です。

その後シンナーとウエスで上面の赤をある程度落とし、#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)で研磨して凸面に下塗りをした黒を露出させます。

タッククロスで埃をしっかり取り除いたら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アウディクワトロエンブレム 下塗り

先日お預かりしておりましたアウディクワトロの純正エンブレムです。

今までの例からしてこちらのエンブレムはメッキの上に艶消しクリアーが塗られた物と思われ、そのクリアー層を剥がさないようにナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理をしてみたのですが、どうやら今回の製品はクリアーが塗っていない、艶消しメッキ仕上げだったようです。テスターを当てて通電して確認したので間違いありません。

と言う訳で急遽メッキ素地用の下地処理に変更し、まずはプライマーを塗布します。

メッキ被膜と同様、プライマーは裏まで回り込むように塗って塗膜の切れ目を無いようにします。

通常であればここでサーフェサーを塗りますが、今回は黒と赤の2色で塗り分ける為の「下塗り」となりますので、そのままベースコートの黒を塗布します。

ウェットオンウェットの場合どうしても肌が荒れ気味になるので、そのまま上塗り仕上げとして行う事は無いのですが、今回のようにもう一度塗るのが確定するのであれば利用出来ます。

続けてトップコート=クリアーを塗布します。

この状態だと艶がありますが、硬化後には多少なり艶引けした仕上がりになっている筈で、例えばこれが自動車ボディの様に平面的な物で塗装後の磨き処理が確定しているのであればこの方法でも良いと思いますが(そもそも私もそうしていました)、今回のように磨き作業が難しい形状の場合は「塗りっぱなし」が基本の小物塗装の場合は間にサフェ研ぎを入れるようにしています。

この後は60℃40分程の熱を掛けて完全硬化させ、再び全体に足付け処理~次は凹み部を赤で塗装を行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!