ゼンハイザーMD445マイク塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたゼンハイザーMD445ダイナミックマイクの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物に、

オーナー様がご希望された色とデザインで塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

マイクのグリル部分は紫系のパールで、

マイク本体はブルーメタリックパールと紫パールの2色をレース生地を使った塗り分けの塗装を行っています。

ロゴはデカールで、シルバーメタリックの上にスモーク(インクリボン印刷)を5層重ねて黒メタリックを表現しています。

こちらはストロボを使った撮影となります。

裏側です。

各ロゴはオーナー様のオリジナルで、オフィシャルサイトもご案内いただいております→Girmm Noir

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ゼンハイザーMD445マイク 本塗り

先日2度目の本塗りを終えていたゼンハイザーMD445ダイナミックマイクです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させました。

通常であればこの後デカールの段差を#1500→#2000で研磨して均し、磨き処理(コンパウンド掛け)を行なえば完成なのですが、今回はデカールの範囲が大きいので、磨きでは無く、もう一度クリアー塗装を行う事にします。

デカールの段差を#800→#1500で均し、全体を#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)で足付け処理を行いました。

脱脂清掃ご、クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのスタンドックスK9600エクストリームプラスクリアーとなります。

少し前に導入した常温1時間程で硬化するタイプのクリアーで、クラス的にはクリスタルクリアーより上位になります(ただ溶剤ベースコート仕様だと使い勝手が悪いので、今回のようにクリアー単体の場合のみの使用が基本となります)。

エクストリームプラスクリアーは常温一時間で磨き処理も出来る程に反応速度の速いクリアーですが、一応そのまま恒温器(乾燥炉)の中に保管し、数日寝かしておくようにします。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーMD445マイク 本塗り

先日レース柄で1度目の本塗りを行っておいたゼンハイザーMD445ダイナミックマイクです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、凸凹していたクリアー表面を研磨して平滑に均しました。

よく脱脂清掃し、ベースクリアーを塗布します。色の着いていないベースコートですね。この後に貼るデカールをベースコートとクリアーの間に挟んでサンドイッチする方法となります。

ロゴは黒メタリックで承っていまして、今回は形状が細かいので塗装(マスキング)では対応が出来ませんからデカールでこれを行います。

色はいつもデカール印刷に使うシルバーの上に透過性の黒=象のロケットさんの特色ダークを重ねて表現します。画像はテスト用に印刷した物で、下段がメタリックシルバーそのまま、それに特色ダークを1回~5回まで重ね刷りした物となります。

見本を参考にし、今回は「ダークを3回重ね刷り」した物を採用する事にしました(ただし後ほど変更となります)。

ベースクリアーを塗ったマイクを工場二階に移し、デカール貼り付け作業開始です。

ただ最初にデカールを貼ったところ、ダーク3回刷りでは黒さが足りないと感じたので、その後改めてダークを重ねたデカールを作成し直しました。

ただ何回も重ね刷りをすると印刷時の摩擦によって部分的に剥がれが生じてしまい(インクリボンを重ねた際に先に印刷した部分がくっついて持って行かれてしまいます)、何とか5回擦りで良い状態の物を作る事が出来ました。上が「ダーク3回擦り」、下が「ダーク5回擦り」となります。下段「N」と「o」の部分でダークの一部が剥がれ下地のシルバーが露出しているのが判ると思います(なのでこれは失敗です)。

参考までに下段がシルバーのみで印刷した物となります。大分黒くなっているのが判るかと思います。

良い仕上がりに出来上がったデカールを所定の位置に貼り付けます。

場所を工場一階のブースに戻し、エアーブローとタッククロス(塗装用の粘着物質がついた不織布)で表面を軽く撫でて埃を除去します。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

ただデカールはそれ自体に厚みがあるので塗り終わった状態で段差が出来ていて、通常はこの後研磨して磨き処理を行いますが、今回はその範囲が大きいという事でもう一度クリアー塗装を行おうと思います(その方が下地を露出させてしまう等のリスクが少ないので)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーMD445マイク 本塗り

先日下準備を行っておいたゼンハイザーMD445ダイナミックマイクです。

マイク本体は元々つや消し黒が塗られていて、そのままでは塗料が密着しませんから、#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で研磨~足付け処理をしています。

グリルは同じく布状研磨副資材と、網の部分はその方法だと表面部分しか当たらないのでナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って細部まで足付け処理を行っています。

尚、リング部はプリントされたロゴを削った際に金属素地が露出してしまっているので、

プライマーを塗っておきます。

画像を参考にして作った色は、本塗り前に色板(テストピース)に塗って確認しておきます。

まずは紫パールを塗布します。

この後レース柄の塗装を行うのですが、

まずはその前にテストピースを使って2トーンカラー模様の確認をしておきます。

マイクと同じようにまずは紫パールを塗布し、

レース生地をズレないようにして貼り付け、

ブルーパールを塗布します。

まあまあ良い感じなのですが、青が予想していたより少し暗かったので、ここで粗めのブルーパールMIX845と光輝感の高いメタリックMIX892、さらに光輝感を強調して透かしを明るくしたかったのでメタリックアディティブMIX008を足しました。

次はさらに実際のマイクの形をしたテストピースで試し塗りを行います。ウレタンレジンで作った見本用の物ですね。

良い感じになったのでいよいよ本番です。

こちらがご依頼品のMD445本体です。新しいレース生地をズレないようクリップで固定し、

新たに調整したブルーパールメタリックを塗布します。

この状態で5分程度のセッティングタイム=乾燥時間を設けます。

ブルーメタリックパールが乾いたらレース生地を外します。イメージに近い感じに出来たと思います。

尚、今回はオリジナルのロゴ入れも承っていますが、今回はレース塗装でベースコートが凸凹していてそれの影響を受けてしまう為、

一旦ここでクリアーを塗って本塗り(下塗り)を完了させてしまいます。

表面がレース柄で凸凹しているのが判るかと思います。この後熱を入れて塗膜を完全硬化させたら表面を研いでこれを平滑にし、その後改めてロゴ入れ作業を行います。

グリルは紫単色となりますのでこちらで完了となります。

赤系やイエロー系の色はパールでは綺麗な色味を表現出来ませんが(それ故に3コートキャンディーカラーでの塗装が必要となります)、今回のような紫系の色は2コートパールでも深みがあって発色良い色味に出来るのが良い点ですね。

 色板には使った原色をメモしておき、今後同じような色を作る時の参考に出来るようにしておきます。

今年は年明け早々に大きなライブで使うマイクの塗装ご依頼が入っていて、ただ色の見本とするマイク(以前当店で塗装済み)は手元に無く、その時もこれらの色板があったお陰で何とかなりました。

↓この時ですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーMD445マイク 下準備

先日お預かりしておりましたゼンハイザーMD445ダイナミックマイクです。

今回はレース塗装で承っていますので、本番前に予めレース生地を当てて位置等を確認しておきます。

ロゴについてもまずは紙にプリントアウトし、

各位置やサイズの確認をしておきます。尚本番は紙では無くデカールで、色もガンメタ色で出力します。

マイク下部に入れるロゴについてですが、マイクの形状が円錐になっている為、そのままだと端が上向きに上がってしまって格好悪くなってしまうので、

データ自体を逆側にカーブ(円弧4%)するよう修正しておきます。

色は青と紫で、ご指定頂いた画像を参考にしてそれぞれ作成しました。紫の方はMIX855(バイオレット)+MIX821(アメジストパール)、青の方はMIX859(標準的な青)+MIX885(赤味の青)+MIX825(中目ブルーパール)の構成となっています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!