BMWパニアケース用カーボンプレート 下塗り

bmw25 先日一回目の下塗りを終えていたBMWのカーボンパニアケースに装着予定のプリプレグカーボンプレートです。最初の下塗りでは20個くらい巣穴が空いていましたから、念のためもう一度下塗りをしておきます。

最初の下塗りではタップリクリアーを塗っていますし、また筆指しもしているので当て板を使って平らに研いでおきます。

bmw26下塗りの為にクリアーを作るとなるとコストが上がってしまうので、手の空いた時に下地処理をしておき、別案件でクリアーを塗る時に一緒に塗らせて貰います。

bmw27 あれだけ空いていた巣穴も大分埋まってくれたようで、クリアーもタップリ塗らなくて済むので比較的綺麗に塗れました。が・・・

bmw28ちっ(いや、すいません。笑。でも今度こそはと思っていて本当にそんな感じでして・・・)。

でも今回はこの一個だけで済んだので次こそはこのまま本塗りに行けると思います。
ただこの穴、恐らく一回目に筆挿ししているところだと思いまして(そのフチのラインが少し膨らんでいるので)、となると底無し巣穴の可能性がありますから、今回は押し込むように筆指しをしておいたので多分次こそは大丈夫だとは思います。

来週からは本体のカーボンパニアケースも作業着手する予定ですのでどうぞもう少々お待ち下さいませ!

BMWパニアケース用カーボンエンブレム 下塗りクリアー

bmw16BMWのカーボンパニアケースの作業はまだ先になるのですが、それに取り付けるカーボンプレートはクリアーの下塗りが必要だったので、他の本塗り作業の序にクリアーだけ塗らせて貰う事にしました。表面と側面は#400→#600で足付け処理してあります。

bmw17 クリアーを塗ってみると、全体にピンホールが発生しているのが判ると思います。一見するとハジキに見えますが、これはカーボン繊維の折り目の所に出来ている巣穴です(そこに離型剤が詰まっていてハジくと言うこともありますが、今回のはそれと違う感じです)。

bmw182コート目のクリアーを塗る前に、穴が空いたところにクリアーを筆指ししておきます。

bmw19 ちなみにクリアーの筆指しには専用の物があって、今時本当の筆を使うような事はありません。

手前の2本がそれで、先端のポッチのサイズによって色が違っていたりします。以前は紫色のを使っていましたがそれだとちょっと大き過ぎるので、今は下から二番目の極小をメインに使っています。

上の2本の筆はこれでもかなり細い物ですが、クリアーを筆指すとなるとこれでは不向きなのです。

bmw20 その後クリアーを二回塗って都合3コート塗り重ねました。表面張力でフチが盛り上がってしまっていますが後で削るので問題ありません。

bmw21 先ほどの画像にあった上から二番目の筆で、私的にお気に入りなので纏めて在庫しています。

bmw22 先ほどの筆指し用のピックは、こんな感じでシンナーを入れた小瓶に挿した状態で保管してあります。溶剤に浸けっぱなしなのに剥がれないって言うのが凄いですよね。

bmw23 先ほどの小瓶にはこういった物も一緒に入っていて、これは「スピナール」と言う、塗装面に付いたゴミを取り除く為のツールです。

一見すると単なる針金みたいですが全然違うんですよ。

bmw24スピナールの先端はバッタの足みたいに小さなギザギザが付いていて、この先端に毛埃が触れとしっかり絡み付いて簡単に取れる!と言う算段です。ちょっとした物ですが実に凄い物で、これのお陰で塗り直しを免れた!と言う塗装屋さんは多いのでは無いでしょうか(と言うかこれが無いと無理ですよ)。

カーボンプレートは一応もう一度下塗りを行い、その間に本体のカーボンパニアケースの作業もスタートすると思います。と言ってももう少し先になりそうですが・・・(すいません)。
どうぞもう少々お待ち下さいませ!

BMWパニアケース用カーボンエンブレム

bmw4先日先に届いていた、BMWの社外品カーボンパニアケース蓋に取り付ける「カーボンプレート」です。
パニアケースの方はボディ同色と言うことでブルーメタリックへの塗装で承っていますが、こちらはカーボン地を活かした塗装で承っておりまして、しかも当店のロゴを入れさせて頂く事になっています。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

bmw5早速パニアケースに仮合わせをしてみまして、この状態だと同じカーボン同士なので全く目立ちませんが、本体の方がブルーになればカーボン柄のプレートが活きてくると思います。

ちなみにパニアケースの方は普通のFRPウェットカーボンですが(しかも出来がとてもひどい・・・)、プレートの方は本物のプリプレグから作ったドライカーボンです。仕上がりもとても良く非常に硬いです。

bmw6カーボンエンブレムの出来上がりイメージとしてはまさにこの極小エンブレムを大きくしたような感じで、比べてみると縦横比も悪く無いので本当に丁度良さそうです。よく見つけましたね・・・(恐)。

bmw8と言う事で早速試しにデカールを作成してみました。実は色々と懸念するところがあったので、これを先にやっておきたかったのです。使ったのはいつものALPSのドライプリンターです。

bmw9パッと見は綺麗なのですが、よく見るとプリントした部分に細い線状の「スジ」があるのが判ると思います。「R」の足の辺で、言われなければ判らないレベルなのですが、私的に最初からこれを懸念していたのでまずこれを確認したかったのです。

bmw10デカールの作成は昔ながらのドライプリンターを使用していて、これの弱点としては「インクリボンの幅」を超えるとそこで継ぎ目が生じてその部分に線が出てしまう事で、最初に購入した時に準メーカーさんにオーバーホールを御願いしていますが、構造上この辺はもう仕方ないみたいです。

bmw11と言う訳でジャジャーンと!(何だか社外記みたいなノリになってすいません・・・)。

ダースベイダーと四角い板は以前作成しておいた色見本で、これに塗っておいたSTANDOXの原色MIX818の色と質感がこのインクリボンのシルバー箔にそっくりなのです!

と言うか多分これはそうだろうと前から思っていたので、後は実際に今日テストプリントして答え合わせをしたかったと言うだけなんですよね。とにかく予想通りだったのでこれで一安心です。

bmw12と言う訳で、今回は大きい文字の「PRO_Fit」をシルバーの塗装で、小さい方の「Creative Paint Shop」と「®」の文字はデカールで行うと言う「ハイブリッド型」の方法で対応する事にしました。これは初めてですかね。

と言うのも、通常の色でこれをやろうとすると色合わせの作業が激しく大変で、そもそも印刷と塗装で色を合わせる事が出来るとも思っていませんから、お受付はしていないのです。
基本的にはデカールはデカールで、塗装は塗装で行う場合のみの対応としていますので、どうかこれに関してお問い合わせをされないよう御願い申し上げます。

bmw13そしてこんな感じでデカールとマスキングシートのそれぞれが準備出来ました。
実際の作業はまだ先になりますが、いざやろうとして出来ないとなるのが不安だったのでこれだけ先に確認しておきたかったんですよね。

ちなみにどうしても駄目なら顔料プリンターでデカールを作って貰うか、或いはUVプリンターを使って直接カーボンに印刷を依頼しようと考えていたのですが(どちらかと言うとその方が断然スマートでしょうし)、ただ自分のところのロゴを他人に任せるって言うのはどうかと思っていたので、何とかしてうちの工場の中だけで完結させたかったんですよね。一応先が見えて本当に一安心です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!