Ferrari 458 Remoto Key

フェラーリ458リモコンキー塗装 フェラーリ458の純正リモコンキーです。

 ご依頼内容はこちらをスペチアーレラインへの塗装と、キーリング取り付け部の傷防止の為、ステンレスパイプをフレアー加工した物を取り付けます。

 跳ね馬のエンブレムを取り外しました。基本的にご依頼時は被塗物単体の状態にして頂く必要がありますが、破損等の補償が無くても構わないと言う事でしたらこちらで代行する事も可能です。

 元々傷が付いていた箇所も含め、旧塗膜を削り落としました。

 さらにペーパーが入り込まないフチなどにはウォッシュコンパウンド(液体状の研磨材)とナイロンブラシを使って足付け処理を行います。

 ボタンが嵌る部分には膜厚をつけないようマスキングを行います。

 跳ね馬の凹み部分には熱可塑性樹脂を使ってマスキングを行いました。詳しくは以下ページで紹介しておりますので宜しければどうぞ。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/07/13/%E5%87%B9%E3%81%BF%E9%83%A8%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0/

 プラスチック用のプライマーを塗り、2液ウレタンサフェーサーを塗布しました。

 こちらはサフェーサーが固まる前に詰め込んだ樹脂を取り除き、

 見切り部分の段差を滑らかにする為、最後に薄くサフェーサーを塗布します。

 その後60℃40分程の熱を掛けてサフェーサーを完全硬化させました。

研ぐ前にはガイドコートとして黒をドライコートで塗っておきます。

 サフェーサーを#600→#800で研磨してラインを整えます。

 再びペーパーが入らない箇所にはウォッシュコンパウンドを使い足付け処理を行います。

スペチアーレラインについては前回のご依頼時にデザインデータを作製していたのでそちらを利用します。

それぞれの色については

・赤・・・ROSSOCORSA(カラーコード:322)

・白・・・Bianco Avus(カラーコード:100)

・青・・・Blu Nart MET(カラーコード:523)

で構成されます。

 鍵の金属部分とカバーの中心とでは少しズレが生じていた為、最初にレーザー墨出し器でセンターの確認をしていたりします。

カバーのキーリング取り付け部をセンターにして見ると、若干ですが金属シャフトがズレているのが判ると思います。

作成したデータを使い、マスキングシートを作成します。

 下地処理を終え、いよいよ本塗り開始です。

 まずは最も隠蔽力の弱い白=Bianco Avus(カラーコード:100)から塗装します。

 十分に乾燥させてテープフリーな状態になったらマスキングを行います。

 キーカバーのセンターにラインを貼り付け、中央のガイド用部分を剥がします。

 再び中央をマスキングし、

 両サイドと、ボタン側のカバーに赤=ROSSO CORSA(カラーコード:322)を塗布します。

 今度は両端をマスキングし、中央にブルーメタリック=Blu Nart MET(カラーコード:523)を塗布します。

 通常はここでベースコートの塗装は終わりですが、

 細部を良くみると、カーブした箇所でテープが浮いて色がはみ出ている部分がある貯め、

 そういった箇所を虱潰しに塗装修正していきます。

 跳ね馬の凹み部分は、エンブレムを取り付けた時にも壁の部分は見える為、そこも綺麗に仕上がるよう修正しておきます。

 どれも一度には出来ないので、一ヶ所ずつ塗ってはマスキングをし直してを繰り返します。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

その間にキーリング取り付け部の傷つき防止の為のステンレスリングを作製します。詳しくは以下ページで紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/07/19/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E7%94%A8%E5%82%B7%E9%98%B2%E6%AD%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E4%BD%9C%E6%88%90/

 塗膜が完全硬化し、ステンレスパイプをフレアー加工して作成した傷付き防止リングも出来上がりました。

リモコンキーは中に入れた電池を交換する際にカバーを取り外す為、ステンレスリングはそれぞれエポキシ接着剤でカバーに取り付けます。

接着剤が完全硬化し、完成です。

  フェラーリ458リモコンキー塗装

 こちらは先ほどの物とは違って最初にご依頼頂いた時のリモコンキーです。

   実際にキーリングを取り付けた状態です。

フェラーリ458リモコンキー塗装元々傷が付いていた箇所に直接キーリングが当たる事が無くなったので、これで塗装が欠けて傷になる事はありません。

フェラーリ鍵塗装 完成

 先日本塗りを終えていたフェラーリのリモコンキーカバーです。強制乾燥硬化後、数日寝かしたので本体に組み付けます。

今回は既に電池を新品に変えられているとの事なので、そのまま組み付けて完成となります。大変お待たせしました!

最初の状態の画像も紹介しますね。

元々塗装の剥がれなどは無かったのですが、塗装欠けや全体に小傷は多い状態でした。

 エンブレムプレートを外す際に開けた穴は裏側からはアルミテープ、表側はエンブレムを貼る両面テープで塞いでいます。

 色はフェラーリ純正色のロッソコルサ(カラーコード:300)で、ページ一番上で紹介している画像では今回塗っていない部分(ゴムボタンの個所)も見えますので、今回塗った色がほぼ同じなのが判ると思います。

勿論違う色での塗装も可能で、市販されている4輪自動車の車体色であれば配合データは塗料メーカーから配布されていますから、色名とカラーコードをお知らせ頂ければ実際の色を見なくても再現が可能です。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

フェラーリキーカバー 本塗り

 先日旧塗膜を研磨してサフェーサーを塗っておいたフェラーリのリモコンキーカバーです。

サフェーサー表面に軽く黒を塗り(ガイドコート)、当て板を使って#600でライン出し→#800でペーパー目を均し、フチや溝部分を布状の研磨副資材(アシレックス)で足付け処理を行います。

 マスキングを貼り直し、台にセットしてよく脱脂を行ったら本塗り開始です。

 色はフェラーリの赤「ロッソコルサ」(カラーコード:300)で、ベースコート+くリーアの2コートソリッドとなります。

 キーリングが通る穴の側面は表側からだと塗り難い為、主に裏側から塗っています。中央のゴムが嵌る部分の溝には1コートだけクリアーを塗っています(膜厚が付きすぎるとゴムが入らなくなってしまうので)。

こちら側も同様、最初に裏から塗って表面を塗っていて、中央の七宝エンブレムが嵌る部分の壁部分には極力クリアーの膜厚が付かないように塗っています(一番最初に塗った時はそれが嵌らなくて冷や汗が…)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

小物関係サフェ入れ

antena こちらも昨年よりお預かりしておりますビートソニック (Beat-Sonic) FM/AMドルフィンアンテナです。

今回は未塗装品で、まずはサフェーサーで下地を整えます。

antena1 真空成型時の歪が気持ち悪いので、硬い当て板と#120~#180を使ってラインの粗出しを行い、その後ダブルアクションサンダー#180で目消しをし、突起部分やフチなどは#240~#320で足付けを行います。

antena2 よく脱脂清掃し、まずはプラスチックプライマーを塗布します。

antena3続けてサフェーサーを塗布します。

ferrari3 そしてこちらは年初めにお預かりしたフェラーリのリモコンキーカバーです。

この型のタイプは塗膜の密着性は良いのですが(これの前のがとても悪いです)、成型時のラインが歪んでいるのでそちらを修正しておきます。

ferrari4 ダブルアクションダンサー#180で粗研ぎを行い、その後#180→#240の手研ぎで均します。フチやエンブレムの着く部分などは#320で足付け処理をしておきます。

ferrari5 しっかり脱脂清掃をし、プラスチックプライマーを塗布します。

尚、フチの中までサフェーサーを塗ると厚みでゴムボタンが入らなくなるので溝の内側はマスキングをしておきます。

ferrari6 続けてサフェーサーを5コート程塗布し、固まる前にフチに詰め込んだマスキングテープを剥がしておきます。

subaru1さらにこちらはスバルのフロントグリルエンブレムのメッキ枠部分となります。

こちらは素地が装飾クロムメッキの為、通常の作業方法だと十分な密着性が保持出来ない為、それ専用(と言っても私の独自の方法ですが)を行い、最後は他の部品と一緒にサフェーサーを塗っています。

この辺りの小物はそれぞれ単品で作業をするとコストが上がってしまうので、今回のようにある程度の個数を纏めて作業を行うようにしています。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェラーリキーカバー装承ってます

ferrari 先日到着しておりましたフェラーリ599の純正リモコンキーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ferrari1 パッと見は綺麗なのですが、端の方に塗装が欠けた個所がある事と、全体に細かい擦り傷、そしていつものように成型時の歪が見受けられますので、全体を研磨した後にサフェーサーでラインを整えます。

ferrari2と言う訳で早速分解しました。電池は既に新品が入れられているとの事ですので、ユニット部分は今回はそのままに致します(通常電池の交換はサービスで行っています)。

参考までに以前施工した画像も紹介致しますね。

ferrari135 今回の鍵と少しタイプが違うのですが、七宝焼きエンブレムは同じ物だと思います。

ferrari137この時は中央の黒い部分も同色の塗装でご依頼頂きました。

ferrari87 こちらはフェラーリ458のリモコンキーですね。キーリング取り付け部が傷付かないようにと、ステンレスパイプにフレアー加工ほ施して接着しました。

ferrari84 こちらは3コートホワイトパールの「BIANCO FUJI/ITALOA」(カラーコード:226027)」で塗っています。跳ね馬のレリーフ部分の窪みがサフェーサーで埋まらないよう粘土を使ってマスキングをしました。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!