キャリパー本体の色替えと、ロゴをbremboからFerrariへの変更でご依頼を承りました。
新品時の塗装は経年で剥がれてしまう為、その上から色を塗り重ねる事は避けるべき事となり、再塗装の際にはサンドブラストを行って旧塗膜を剥離してから行います。
サンドブラストやオーバーホールについては専門の方への委託で、詳しくはこちらの記事で紹介しておりますので宜しければご参照くださいませ。
その後全体の研磨~脱脂洗浄を行い、ブースにセットして本塗り準備完了です。
続けて膜厚を着けたくない箇所(クリアーを塗りたくない箇所)に、ベースコートの黒を塗布します。キャリパー固定ピンを挿し込む穴や、車体へのボルト固定部、ガスケット当たり面等です。
色はフェラーリ純正色の「AZZURRO DINO」(カラーコード:20-A-349)でご指定を頂きました。比較的古い色なのでベースコート用の配合データが存在しなく(STANDOX 2Kエナメル用のみ)、スタンドックスのユーザーサポートに問い合わせて配合データを送って頂きました。
フェラーリのロゴを黒で塗装しました。ここまでがベースコートとなります。
黒く塗ってマスキングをしておいた箇所は、二回目のクリアーを塗った直後に剥がしてフチを馴染ませます。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
その他の完成画像はこちらの記事に、またそこから遡って頂ければより詳しい作業内容をご覧頂けます。
ブレンボキャリパーを青く塗るのは珍しいと思っていましたが、なるほど赤いボディにこの青はよく目立ちます。
「ボディーカラーとの相性も良くかなり気に入っています。この色にして本当に良かったです。」とのお言葉を頂戴しました。
この度のご依頼、誠に有難うございました!