ポルシェテールランプ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたポルシェ用テールランプの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はクリアーカバータイプのレンズだった物に、

以前ご依頼頂いたアバルトのテールランプと同様、「極薄めと薄目の中間」の濃さでスモーク塗装を施しました。クリアーも前回と同じく高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

ポルシェのテールランプは置くと真横を向くようになってしまう為、配置によっては一番最初の画像のように真っ黒に見えてしまいます。

 また今回のテールランプは内部に反射板が殆ど無いタイプなので、ちょっとしたスモークでも黒くなりがちですから、その辺を考慮して濃さを調整しています。

  実際にはいつも塗っている「極薄めと薄目の中間」より薄いスモークにし、見た目をそれに合わせるようにしています。逆に内部全体がメッキになっているような構造のテールランプは、同じように塗ってもスモークが薄く見えてしまう為、より濃くして見た目を合わせるようにしています。この辺が通常の塗装と違ってデータ化出来ない理由です。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ポルシェテールランプ 本塗り

先日下準備を行っておりましたポルシェのテールランプです。

そのまま置くとレンズ下側が台に当たってしまうので、テールランプの裏側にガムテープを固定して浮いたような状態にしています。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗って本塗り開始です。

スモークの濃さは前回ご依頼を頂いたアバルトのテールランプを参考に、濃度を調整していきます。

反射板が無い部分はちょっとのスモークでも真っ黒になってしまいますから、濃くなり過ぎないよう含有量を減らしたベースコートを小刻みに重ねていきます。

丁度良さそうな濃度になったら、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

一部垂れ易そうなオーバーハングがありましたが、テールランプ自体を上に向ける事でクリアーが上手く流れるようにしました。

小物の塗装では出来るだけ肌目(ラウンド)を無くした塗り方にしていますが、そうする事でタレのリスクも増える為、その辺の調整に重きを置くようになりました。硬化剤・シンナーの選択、スプレーガンの使い方、被塗物の固定方法などですね。場合によっては塗り終わった後に吊るしてひっくり返した状態にする事もあります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ポルシェテールランプ塗装承ってます

先日到着しておりましたポルシェのテールランプです。こちらのオーナー様は以前アバルトのテールランプの塗装をご依頼頂いた方で、この度も当店をご贔屓頂き誠に有難うございます!

ご依頼内容はスモーク塗装ベタ塗りで、濃度は前回ご依頼頂いた時と同様「極薄めと薄目の中間」で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。

参考までに以前ご依頼頂いたアバルトテールランプの画像を紹介します。

この時の画像を参考にして濃度を調整しようと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ポルシェボクスターテールランプ塗装 完成

こちらも大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたポルシェ968ボクスターの純正テールランプスモーク塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は上下一直性で判れていたラインを、

このようなデザインへの変更で承りました。

フチは他の部分よりも赤黒くして、

 クリアーレンズ部の面積を小さくするようにして塗り分けを行い、

 さらに上下を別ける境界線を2~3ミリ程上に上げています。

 余りにも内容が複雑なので、今回は二回に分けて本塗りを行いました。

 クリアーレンズ部分は元々スモークが入っていましたが、今回さらに若干のスモークを足しています。

改めて、塗装前の状態です。

 赤いレンズ部は色味を合わせた上でスモークを塗っているので、違和感の無い、深味のある仕上りに出来ているかと思います。

今回はクリアーレンズ部分に元々スモークが入っていて、そこを既存の赤と色味を合わせる作業が非常に難儀でしたが、塗ったとは判らないくらい違和感無く仕上がっていると思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ポルシェボクスターテールランプ 本塗り

ポルシェボクスターテールランプ 本塗り(枠のみ)

先日、まず枠の部分を塗って全体にクリアーを塗っておいたポルシェ968ボクスターのテールランプです。

レンズ系 透過性塗装 下準備

その後熱を掛け、下塗りしたクリアーを研いで素地調整を行っていました。

 良く脱脂処理し、いよいよ本塗りの準備となります。

クリアーレンズ部の一部を透過性の赤=レッドキャンディーにする為、マスキングを行います。

塗り分けのラインは内部反射板の形状に沿って行う為、足付け処理をしたレンズ面に少量の中性洗剤を混ぜた水を塗り、内部を見やすくしてそれにそってマスキングテープを貼っていきます。

 まずは通常の和紙タイプのマスキングテープで大まかなライン(カクカクした部分)を描き、水を拭いたらそれに沿って3ミリ幅のラインテープを自然なラインになるよう貼っていきます。

 またクリアーレンズと赤レンズの境界線は、レンズ内部の粗が見えて綺麗では無いので、赤いレンズの範囲を2~3ミリくらい上にするよう承っています。簡単そうですが、この後の紹介でかなりの手間が掛かっているのが判るかと思います。

 先ほどまでの作業は前日までに行っておき、ここからが本塗り当日となります。

再び脱脂処理をし、エアーブロー&タッククロスでホコリを飛ばします。

 最初に塗る個所以外の部分をマスキングします。テープの「糊ハジキ」が起きるのが嫌なので被塗面には極力マスキングテープを貼らないよう養生紙を多用しています。

 まずは透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。下地は既にクリアーで覆われているのでプラスチックプライマーを塗る必要はありません。

 マスキングを剥がすと、既存の赤に比べて上の赤の方が黒いのが判ると思います。

最初の下塗り(枠部塗り)でもそうでしたが、今回のポルシェ純正テールランプはクリアーレンズ部に若干のスモークが掛かっている為、その上に透明な赤を塗るとこのようになるのです。

判っていた事ですので問題は無く、ここから上下それぞれの色味が合うよう調整していきます。

最初に塗った上部分をマスキングし、下側にスモークを塗っていきます。

 上側の色味と合わさなけれならない為、1コート毎にマスキングを剥がしてスモークの濃さを調整していきます。画像だと2コート塗った状態で、まだまだ足りないのが判るかと思います。

上下の色味が揃ったらマスキングを剥がします。上は「スモーク&レッド」で、下は「レッド&スモーク」といったところでしょうか。

 が、しかし、マスキングを剥がしてみると、塗り分けた曲線部分が余り美しくない(違和感がある)のが判り、修正する事にしました。内部の反射板にピッタリ合わせたのが逆に良く無かった模様です。

 一緒に塗るとコート数が多い方の赤が濃くなる恐れがあるので、最初に塗るのは塗り足りなかった個所のみを3コート、その後色味を合わせる為に赤を暈して塗ります。

 今度は自然な感じでカーブが繋がりました。

本塗り当日は出来るだけ時間に余裕を持って作業しているので、多少想定外の事が起きてもフォローが出来るようになっていますし、また他に待っている方も居ませんから、そういった点で工場設備を一人で好きに使えるのは良い環境だと思っています。

これでようやく塗り分けが完了です。

テールランプ全体がクリアーのレンズならここまで手間が掛からないのですが、元々赤いレンズ部があるテールランプのデザインを変えようとするのは非常に大変です。

そして最後にレンズ全体に薄くスモークを塗ります。

既に赤いレンズ部分にも薄くスモークは塗っていますから、最後に塗るスモークは残ったクリアーレンズ部を若干黒くする程度で、全体には控えめにしています。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。大変お待たせしました!

 それぞれの個所で赤を塗り分けた甲斐もあって、色の違和感は感じられない仕上りになっているかと思います。

縁を一段濃い赤とし、クリアーレンズ部も若干スモークを増やす事で全体のコントラストが増し、引き締まったように見えると思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。磨き処理を行い、さらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!