ニコンレンズフード塗装 完成

nikon7こちらもお待たせしました!って実際には発送出来るのはまだなのですが、日中に画像だけは撮っておきましたので先に紹介させて頂きます。「週末に是非受け取りたい」と言う方が結構いらっしゃいますので何とか今日中にと思っていましたが、うっかりしていたら日付が変わっていました・・・。

nikon9大きい方のレンズフードは艶有りの黒でしたが、今回はどちらも小さい方と同じ「半艶の黒」でご依頼頂きました。まさに半艶って感じですね。。

ちなみに今までご依頼頂いていたキャノンのレンズフードは「艶消し」でした。参考までに昨年に塗った時の画像を紹介しますね。canon12この時塗ったのも先端に付いているレンズフードのみで、奥のレンズと手前のレンズで色が違うのは所謂「色ぶれ」です。ただこれは色ぶれと言うレベルにはちょっと激しいですかね(苦笑)。なのでわざわざレンズ本体も一緒にお預かりして色合わせをしました。

nikon8ニコンのレンズフードも最近の物は艶消しですから、このレンズフードはちょっと特殊なレンズの物なんですかね。何にしても拘っているお気に入りのレンズの物なのだと思います(傷自体はそんなにひどくありませんでしたし・・・)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠にありがとう御座いました!

ニコンのレンズフード 本塗り

nikon4 こちらもお待たせしました! ニコンのレンズフード×2個は無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

このレンズフードは一般的なレンズ別体のタイプとは違い、元々レンズに付いた状態でそこからは取れないタイプの物らしいです。今回はわざわざカメラ屋さん?で、レンズ本体からこのフードを外して頂いてのご依頼となります。

nikon5 上の画像はベースコートの黒が塗り終わった状態で、この時点でフチにマスキングテープを追加して貼っておきます。色(黒)はフチまでしっかりと塗っておく必要がありますが、クリアーは植毛部分に溜まらないようにバックテープを貼って壁を作っておきます。

nikon6そしてクリアーを塗布して本塗り完了です。クリアーは半艶仕様のものなので、この後時間が経つと徐々に艶が消えて丁度いい半艶具合になる筈です(なりました)。

こちらも既に強制乾燥まで完了していますので週末には完成~発送出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!

ニコンレンズフード 下準備

nikon2 こちらもお待たせしております。先日サフェーサーを塗っておいたNIKONのアルミ製レンズフード二点です。

サフェーサーを研ぎ付け、全体に足付け処理をしたら綺麗に清掃してマスキングを行います。

nikon3レンズ内側には植毛(タイプの粘着シート?)が施してあるのでマスキングテープの付きはイマイチですからテンションを掛けないように気をつけて貼ります。

画像では内側に貼ったマスキングテープがフチから飛び出ないようになっていますが、クリアーを塗る時にはさらにフチ付近にテープを貼り付け、5ミリから10ミリくらい食み出た感じにマスキングをして塗ります。何故そうするかと言うと、植毛の毛がかなりキワまで出て来ているので内側のマスキングがピッタリ貼れないからです。画像ではちゃんと張られているように見えますが植毛の毛の長さ分(0.2ミリくらい?)浮き上がって貼られていて、横から見るとその断面が見えてしまうような状態なのです。

塗装を始めてからは何だかこういった細かい箇所が気になって仕方なくなってしまい、日々の作業はそれの対応策に追われているといった感じです。

「今日の仕事は上手くいった!」なんて事は年に1回あるか無いかで、「何とか今回も無事に終わった」と言うくらいでかなり良い方です。殆どの場合は「ああやればもっと良くなったんじゃ・・・」って感じで反省点ばかりですかね。もっと精進して行きたいと思います。

それではタイミングが来ましたら本塗りとなりますので、作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

カングーのミラーカバーなど サフェ入れ

kangoo1 カングーのミラーカバーは順番的にまだ先になるのですが(大物のベンツのカバーがありますので・・・)、他にサフェーサーを入れる作業があるのでこういった物は一緒に作業してしまいます。小物塗装だけで仕事が成立たせるには効率良く動かないと、ですね。

傷の具合としては、そこだけ綺麗に塗膜が削れているような状態で、もしかして普通の方が見たらパテで埋め込みたくなるのかも知れませんがそんな事をする塗装屋は居ませんかね。樹脂(プラスチック)パーツでパテを使うケースと言うのは実はそんなに無いんですよ。

kangoo2 樹脂パーツに限らず、傷は埋めるものでは無く「削り落とすもの」が一般的な修理方法です。よく自動車のボディにイタズラで線状の傷を付けられたりしていますが、あれも同じくパテなんて使う事はありません。私的な見解ですが、そんな直し方している所はちょっとマズイですよ・・・。

という事で、傷の部分は#180で削り落としながらラインを整え、#240→#320→#400と均します。サフェーサーを塗るだけなら#240で終わりで構わないのですが、サフェを部分的に塗る場合には「足付け」の為と上塗りに影響が無い番手までにしておく必要があるのです。

kangoo3で、待ち構えていた他の部品と一緒にサフェーサーを塗る準備をします。

左の二個はSUBARU BRZの内装部品で、真ん中の黒いのはNIKONのカメラフードです。そして一番右がミラーカバーですね。

レンズフードは素材はアルミなのでプライマーは他の樹脂パーツとは違います。改めて説明しますと、プライマーは素材によって変えますが、サフェーサーは「塗膜厚の充填」がその役目ですから大事なのは「プライマー」の方なのです。よく自家塗装の説明などで、サフェーサーの使用用途に「密着性の為に」と紹介されていたりしますが厳密にはそれは間違いです。例えば塗装済みのミラーカバーで、傷が無く下地の旧塗膜に問題が無ければ足付け処理だけで塗装は可能です。サフェーサーは塗らなくても剥がれてきたりはしません。大事なのは「プライマー」の方で、これは素材によって色々と種類があるので用途によって使い分ければOKです。

kangoo4 BRZの内装部品は梨地の平滑化とラインの修正ですので結構タップリ塗ります。どの道後で殆ど削り落としてしまいますしね。

kangoo5NIKONのレンズフードとカングーのミラーカバーは旧塗膜の膜圧分+αで良いのでそんなにタップリぬる必要はありません。そもそもサフェーサーはコート毎の膜厚は上塗り塗料に比べて固形分が多いので4コート程度で十分な膜厚になります。ただしこちらも半分程度は研ぎ落としてしまいますかね。

サフェーサーは「シール性」や「充填性」が重要視されますが、作業者にとっては「研ぐ」もセットで考えなくてはならないので「切削性」も製品選びの要になってきます。以前は良いサフェーサーが無いのでエポキシ系を使っていた時期もありましたが、今使っているSTANDOXのシステムフィラーはそれらが全て満たされているのでかなり満足しています。下地塗料は上塗りと揃えなければならない訳では無いので、エッジマッピングなどで困っている塗装屋さんにはお勧めですかね。ただしお値段は国産に比べるとやはり高いかも知れませんが・・・。

NIKONのレンズフード 下地処理

nikon1ちょっと手が空いたので気になっていたNIKONレンズフードの傷を処理してみました。

で判ったのですが、てっきりプラスチック製かと思っていたこのレンズフードは実はアルミ製でした。何か違和感はあったのですが削るまで本当に気が付かなかったのです。

艶のある黒もプラスチック樹脂そのものかと思っていたら塗装でしたから、まんまと見た目に騙されてしまっていたようですね。ただ作業には特に問題はありませんので御安心下さい。

この後はプライマーを塗りますがこれ単体だとちょっと効率が悪いので他の案件と一緒に塗るように致します。もう少々お待ち下さいね。