Logicoolキーボード ロゴ作成

先日お預かりしておりましたロジクールのG PRO Xキーボードです。

その後分解も行っておきました。

キーボードの上にはインジケーターランプがあって、その下には「CAPS LOCK」「SCROLL LOCK」の文字も復元するよう承っていますので、こちらのロゴデータを作成します。

 似たようなフォントを見つけ、それを基に既存のロゴに形を合わせていきます。

文字の高さはおよそ1.6mmで、ここまでのサイズとなるとノギスで測っても誤差が出てしまうので、実際にプリントしてサイズを確認します。

これでデータが出来たので、後日デカールを作成します。

ロゴの色はピンクで、枠はティファニーグリーン、キートップは黒になるので、イメージとしては以下の画像のマイクみたいな感じになるかと思います。

そして今回一緒にご依頼頂いているLogicoolG G PRO wirelessのマウスです。

 こちらも先日分解を終えています。二回目なので精神的にかなり楽でした。

 塗装するのは前回と同じくこちらの11点となります。

ただ今回はこれにロゴを入れるよう承っておりまして、これが相当難しいのです。

と言うのも、

クリックボタンは内部機器に固定される構造の為、カバーだけの状態だと適正な位置が出せません。車の塗装で側面にピンストライプなどを入れる時、ヒンジもロックも着けない状態で入れろ!というくらい無理な内容です。

と言う訳で今回は適正な状態が判るよう、もう一個(!)同じマウスをお預かりしました。前回ご依頼頂いた分を含めると同じマウスを3個お持ちという事です。これ一個でも私では買えない金額ですから、ちょっと意味が判りません・・・(恐)。

実際にロゴを入れる時には一旦仮組みをして行うかも知れませんが、とにかく見本があるのは助かりますから、これで懸念していたロゴ入れも問題無いかと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Logicoolキーボード&マウス塗装承ってます

 先日到着しておりましたLogicoolG G PRO wirelessのマウスと、同社G PRO Xキーボードです。こちらのオーナー様は以前も同型のワイヤレスマウスの塗装をご依頼頂いた方でして、この度も当店をご贔屓頂き誠に有難うございます!

 キーホードは枠のみの塗装で、後日分解して取り外します。

 色はこちらのブガッティに採用されていたティファニーグリーン(カラーコード:V603)の艶あり仕上げ、クリスタルクリアーの仕様で承っています。少し前に色見本用マイクなどを塗装していた色ですね。

またインジケーターランプ部には「CAPS LOCK」「SCROLL LOCK」の文字が印刷されているので、こちらをデカールで同じように再現をするよう承っております。色は先ほどのリンク先ページにあったマイクにあるSHUREロゴの「ピンク」でご指定を頂いております。

 そしてワイヤレスマウスです。

前回は蛍光ピンクの艶消し仕上げでご依頼を頂きましたが、

 今回は3コートホワイトパールの艶あり仕上げで承りました。色はトヨタのクールホワイトパールクリスタルシャイン(カラーコード:0751)で、クリアーはクリスタルクリアーの仕様となります。

 また今回はオーナー様からロゴデータを入稿して頂いておりまして、こちらを上記画像のように配置するよう承っております。

ロゴの色はこちらのフェラーリ ロッソコルサ(カラーコード:300)で承っています。

参考までに以前ご依頼頂いて施工したマウスの画像も紹介をさせて頂きます。

いつものようにサイズの縮小以外に画像の編集加工はしておらず、蛍光顔料とキャンディーカラーでこの色を表現しています(通常の顔料でこの色は出せません)。

作業工程は以下のページで紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

LogicoolG Pro wireless mouse

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

LogicoolG Pro wireless mouse

 ロジクール社のゲーミングマウス、Logicool G  ワイヤレス G-PPD-002WL ブラック LIGHTです。

元々の状態としては、艶消し黒の塗装が施されています。

 両サイドに着いているボタンは磁石で固定されているだけなので簡単に着脱可能で、

予備用の物と交換する事で機能を増やしたり、制限したりする事が可能となっています。

分解については当店では対応しておりませんが、出来そうな物であれば個人的に引き受ける事も可能です。ただしその際に生じる破損や不具合などには保証も補償も出来ませんのでご了承下さいませ。

分解作業については以下の社外記の記事で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

ワイヤレスマウスLogicoolG Pro wireless 分解

 塗装するのはこちらの11部品となります。

色はこちらの画像を参考にと承りました。

また「G」の部分と、インジケーターランプ3カ所は元のように光るようにとご指定頂きました。

 下地処理を行い、まずは段差(継ぎ目)を平滑にする為に下塗りのクリアーを塗ります。

 クリアー塗装後、60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

 クリアーを塗った状態です。

 継ぎ目に段差が出ているのが判るかと思います。

 インジケーターランプ部も溝が出来ています。

 マスキング用のデータを作ります。

 細部を修正したら実際にカットし、

 マスキングする場所に貼ってさらに修正を繰り返します。

元のラインより0.2mm程内側にオフセットしたマスキングシートを作成しました。

 砥石を使って段差を平滑に研ぎます。

 全体を足付け処理し、マスキングします。

 インジケーターランプ部は、市販のマスキングテープ(直径1.0mm)を使用しました。

 本塗り(下塗り)準備完了です。

 色を作ります。

 通常の原色でここまで彩度のある色は出せないので、蛍光ピンクとキャンディーマゼンタを使って色を作りました。

 下色に当店規定のピンクカモフラ②を塗り、

 その上に蛍光ピンクキャンディーマゼンタを塗り重ねます。

ご依頼頂いているのは艶消し仕上げですが、マスキングした箇所に段差が出ているので、まずは通常のクリアー(艶あり)で下塗りとします。

この後再び熱を掛けて塗膜を硬化させます。

後日再び下地処理を行い、艶消しクリアーを塗ります。

画面右の艶のある方が艶消しクリアーを塗った直後で、そこから時間が経つと左側のように艶が消えます。

 そして後日塗膜が硬化したら組み付けを行って完成となります。

 画像だと少々色が濁って見えますが、実物はもっと派手なピンクです。

塗膜の耐久性は、自動車ボディの塗装と同様とお考えいただいて大丈夫です。使用している材料(塗料)が自動車用というだけでは無く、作業内容や使用設備(エアーフィルアーやエアードライヤー等)も自動車補修塗装向けの物となっています。こちらのページが判り易いかと思いますので宜しければご参照くださいませ。

 「G」の部分は段差や下色などの色も見えなく、マスキング際もシャープに美しく仕上がっているかと思います。

 インジケーターランプ部も光ります。

 箱の上に乗せてみました。右上にあるのは交換用のボタンです。

後日オーナー様からコメントを頂きました。


本日無事午前中にマウスが届きました。やはり実物で見ると全然違い、嬉しさのあまり感動してしまいました。正に自分の求めた色になっています。マウス記事で「塗装に完璧な仕事はない」と記事に書かれていましたが、私個人としては完璧な仕事だと思います。

添付している画像はグーグルの画像で出回っているpink色の PRO Wirelessです。

(ここでは掲載していませんが、メールにピンク色マウスの画像を添付して頂きました。)

やはり蛍光キャンディーマゼンタピンクには敵いません。世界でただ一つの自分だけのマウスなりそうです。ご依頼受けて頂き本当にありがとうございました。

とのお言葉を頂戴しました。

この度のご依頼誠に有難う御座いました!

ロジクール ワイヤレスマウス塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたロジクール社のワイヤレスマウス、LogicoolG Pro wirelessの塗装、本日完成となります。

尚、組み付け作業はこちらの社外記のページで紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

最初の状態も紹介しますね。

元々は艶消しの黒に塗装されていたのですが、オーナー様に参考画像をご用意頂き、そちらと同じような仕様にと作業を承りました。

 ちなみに蛍光灯で見ると余り色がハッキリとしないので、今回はストロボを使った撮影を多くしています。ただ色の比較としては判り易いと思いますので、それぞれ違う環境で撮影した画像を掲載しています。

 サイドボタンはマグネットで簡単に着脱式となっていて、今回は予備の4個も含め、全部で8個を塗装しました。

 こちらは自然光で撮影した画像です。

 「G」の部分と、その上のインジケーターランプ×3箇所は、マスキングで透明なままにしているので、ちゃんと光ります。

 こちらはストロボを使った撮影ですが、この状態だと色がパッとしません。

 先ほどと全く同じカメラの設定で、背景だけを変えてみました。なぜここまで色味が変わって見えるのか不思議です。

(そう言えば知り合いの塗装屋さんから、ブラックライトを当てると良いと聞いていたのをすっかり忘れていました・・・)。

 各画像はサイズの縮小以外は編集加工をしておらず、撮ったそのままとなります。

当初はここまで大変な作業になるとは思っていなかったのですが、この系の色相は通常の顔料(STANDOXなどの自補修用塗料) では全然近くもならなかったので、その結果蛍光顔料を使う事となり、またマスキングの段差も気になってしまったので、それの処理に思った以上に手間と時間が掛かってしまいました。

既に同じようなお問い合わせが何件ありますが、そもそも結構な費用になっていますので、御依頼に至るケースは稀だと思います(是非どこか別の塗装屋さんがチャレンジして頂く事を期待しています)。

 隠蔽性の弱い色なのでどうしても膜厚は付きやすく、その結果マスキング際はどうしてもガタガタになって醜くなりがちですが、サイズを変えた(小さくした)マスキングシートに張り替えて塗ったり、また一旦普通のクリアー(艶あり)で仕上げてから平滑に削って改めて艶消しクリアーで仕上げるなどにより、近くに寄ってよく見ても、これを手作業で塗ったとは判らないような仕上りに出来ているかと思います。

 直径が1ミリのインジケーターランプもピッタリ元の通りにクリアー抜きに出来ているかと思います。カッティングプロッターでここまで小さい円は綺麗に切れないので(楕円になってしまいます)、今回はハイキューパーツさんのカット済みマスキングシートを使いました。今度同じことをするならPP(ポリプロピレン製)の物を探してみたいと思います(ってそんな需要殆ど無いですか・・・)。

 参考までに左が艶ありクリアー仕上げ、右が艶消しクリアー仕上げとなっていて、色自体(ベースコート)はどちらも同じ物ですが、艶が違うと色(色相・彩度・明度)が違って見えるのが判るかと思います。艶消しクリアー塗装仕上げは本当に奥が深いです(恐らくですが、クリアー中にシリカ粒子が入っているせいで濁りや光の屈折&反射が変わって違うように見えてしまうのだと思われます)。

まるでカタログのようですが、こちらも加工編集無しで、サイズの縮小のみです。

塗膜の強度については、自動車ボディのそれと同じ物と考えて頂いて大丈夫です。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!