Z32インマニカバー塗装 完成

z3242 そして大変お待たせしました!日産フェアレディZ32の純正インマニカバー、今回はキャンディーレッドの塗装で完成となります。

ちなみに奥のカバーは6年前くらいにご依頼頂いた同じ純正インマニカバーで、あちらは「NISSAN」の凸文字を削り落とし、新たにアルミフィンやプレートを貼り付けて結晶塗装を施しています。車体自体はそのままですが、今回エンジンルームのリニューアル?と言う事で、新たに用意して頂いたカバーを艶々のキャンディーレッドでご依頼承りました。

最初の状態も紹介しますね。

z3226 純正はこんな感じで、表面がザラザラとした梨地になっています。

z3243 中央に貼ってあったシールは剥がし、今回は新たにカーボンプレートで作りなおしています。

z3244 元々あったロゴをデータ化し、カーボン板を同じサイズにカットし、各ロゴを白で塗って最後にクリアーでコートしています。その前にも下塗りとして一度クリアーを塗っていたりもします。

z3246自然光で見るとこんな感じで、実物はさらにキャンディーカラー特有の色変化と深みを感じられると思います。結晶塗装の無骨な感じもよかったと思いますが、こういう派手なのも面白いのではないでしょうか。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度も当店をご利用頂き有難う御座いました!

Z32インマニカバー塗装 組み付け

z3240先日本塗りを終えていたフェアレディZ32のインマニカバーです。塗膜が完全硬化したのでカーボンプレートを取り付けました。

z3241カーボンプレートは両端をボルトナットで固定するのですが、一応裏側に両面テープも貼っておきます。ちなみに最初は0.8mmを貼ってみたのですが、少し厚みが出過ぎて見えるので薄手の物に変えました。実際のところは隙間無くピッタリなので、多分両面テープは無くても大丈夫なのですが、一応ビビリ防止みたいな感じで貼っておきます。

z3247ステンレス製のトルクスボルトは良い感じでアクセントになっていると思います。後ほど完成画像も紹介しますね。もう少々お待ち下さいませ!

フェアレディZ32インマニカバー&カーボンプレート 本塗り

z3232 先日下地処理を終えていたフェアレディZ32のインテークマニホールドカバーです。無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ!

素材はプラスチックで、素地はザラザラだった為に「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を平滑に仕上げています。
ただし”NISSAN”の凸文字付近はサフェ研ぎが困難な為、そこは元々あったパーティングライン(成型時の継ぎ目)に沿ってマスキングして残してあります。

z3233 元々貼ってあったシール(モール)は剥がし、新たにカーボンプレートを作ります。

z3234 インマニカバーの方は「キャンディーレッド」で承っていますので、まずは下地にシルバーを塗ります。最初に下塗りとしてMIX811を塗り、その上に粗めのメタリックMIX598を塗ります。いずれもSTANDOXの原色シルバーです。

その後はいつものテールランプと同様、ベースコートのキャンディーレッドを塗り重ねていきます。コート数は5コートくらいになるので、コート毎のフラッシュオフタイム(乾燥時間)を長く取りながら時間を掛けて塗っていきます。

z3235その間にカーボンプレートのロゴ入れ塗装を行います。

上にある赤いシールが元々貼ってあった物で、予めそれと同じ様なデザインで作成しておいたマスキングシート を同じ位置に貼り付けます。

z3236 ベースコートの白を塗装し、マスキングを剥がします。白はVW社のクールホワイトを使いました。

ちなみにカーボンプレートには予めベースクリアーも塗ってあります。DUPONTだとXB165、STANDOXだとベースコートカラレスと呼ばれる物で、予めこれを塗っておくとロゴ入れの塗装が馴染むのでマスキングを剥がした時に一緒に白が剥がれたりしません。

z3237全体にしっかりキャンディーレッドが塗れたら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

z3238画像だと普通のレッドメタリックに見えますが、実際は凄いですのでご安心下さいませ。後日完成時の画像でもっと綺麗に表現出来ると思います(ブースの中だとキャンディーカラーは余り綺麗に写らないんですよ)。

z3239ロゴを入れたカーボンプレートもクリアーを塗って本塗り完了です。良い感じに仕上がっていると思います。

それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

フェアレディZ32インマニカバー 下準備

z3217先日サフェーサーを塗り終わっていたフェアレディZ32のインマニカバーです。サフェーサーが完全硬化したので全体を研いで平滑に仕上げます。

z3218 最初は空研ぎで#320→#400、その後水研ぎ#600→#800で全体を平滑にして均します。”NISSAN”の凸文字周りはサフェーサーの研ぎが出来ないので、そこは傷付けないようマスキングしてあります。黄色いマスキングテープに黒いブツブツが着いているのはガイドコートで、サフェーサーを研ぐ前は全体がこんな感じで黒い斑模様でした。

z3219 サフェーサーを研ぎ終わったらNISSAN凸文字周りのマスキングを剥がし、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理をします。

z3279先日下塗りのクリアーを塗っておいたカーボンプレートも表面を#800→#1200で研ぎつけ、これで本塗りの準備はOKです。

色については現在オーナー様がご検討中ですので、それが決まり次第作業進行させて頂きますね。どうぞ宜しくお願い致します!

フェアレディZ32インマニカバー カーボンプレート作製

z3233インマニカバーの下地処理と平行して、カーボンプレートの製作も行っています。今回は(と言うか普通は)、予め板状になっているを加工して作ります。

z3220 サイズは元々貼ってあったシール(シート)を参考に、同じ様にカットします。カーボンは切断面がバキバキになり易いので通常はディスクサンダーを使うみたいですが(知り合いのFRP屋さんはそうしてました)、刃が一方向にしか行かないバンドソーなら綺麗にカット出来ます。

z3222 カットした物に、きっちり寸法を出して機械でカットしたマスキングシートを貼り付け、ピッタリになるよう形を整えます。ノギスを使ったりするより余程この方が楽で正確に削れるんですよね。

z3223 と言う訳でまずはカーボンプレートの土台が完成です。ここに純正と同じ様にロゴを塗装で入れます。以前紹介したイメージイラストがあるので紹介しますね。

z3232実は本体の色も現在再検討頂いておりまして、それによってカーボンプレートに入れる文字の色もどうなるかが決まってきます。色は悩みだすとキリが無いですが、そういった時間も是非楽しんで頂ければと思います。

z3224ちなみにインマニカバーはかなり湾曲しているので、カーボンプレートの端は後で浮かないようにボルトで固定するよう承っています。ここでリサイクルした空き瓶が活きてくる訳ですね(これ見よがしにと。笑)。

z3231プレートが金属ならば皿ネジがセオリーですが、素材がFRPでしかもこの厚み(2.2ミリ)だと抜けてしまいますので、今回はナベネジを使います。 画像はステンレス製のスリワリ(マイナス)ネジです。

z3225 先ほどのでも悪くは無かったのですが、以前ロータスのエンジンカバーで使ったトルクスのネジがあったので、今回もこれを使おうと思います。素材は同じくステンレスです。

z3226 端から9ミリの位置に5ミリの穴を開けました。ネジ自体はM4です。

z3228 本体のインマニカバーにも穴を開け、仮止めしてこんな感じになります。現状でもかなりしっかりしていますが、一応プレートの裏には最後に全面両面テープを貼って固定します。

z3229 3枚前の画像を見て頂くと判り易いのですが、カーボンプレートは表面に繊維目が出てしまっていますので、一旦表面を研いで平滑にし、まず下塗りのクリアーを塗っておきます。

カーボン素材はいつもそうなのですが、繊維の折り目で目に見えないようなピンホールがあったりするので、綺麗に見えても保険の為に一旦クリアーを塗っておくのが望ましいです。文字を入れたところに、あ、穴が・・・なんて嫌過ぎますからね。

z3230と言う訳で下塗りクリアー完了です。完全硬化した後に改めて表面を研ぎつけ、各ロゴを塗装で入れたら全体にクリアーを塗って本体に組み付けます。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!