インマニカバーの下地処理と平行して、カーボンプレートの製作も行っています。今回は(と言うか普通は)、予め板状になっているを加工して作ります。
サイズは元々貼ってあったシール(シート)を参考に、同じ様にカットします。カーボンは切断面がバキバキになり易いので通常はディスクサンダーを使うみたいですが(知り合いのFRP屋さんはそうしてました)、刃が一方向にしか行かないバンドソーなら綺麗にカット出来ます。
カットした物に、きっちり寸法を出して機械でカットしたマスキングシートを貼り付け、ピッタリになるよう形を整えます。ノギスを使ったりするより余程この方が楽で正確に削れるんですよね。
と言う訳でまずはカーボンプレートの土台が完成です。ここに純正と同じ様にロゴを塗装で入れます。以前紹介したイメージイラストがあるので紹介しますね。
実は本体の色も現在再検討頂いておりまして、それによってカーボンプレートに入れる文字の色もどうなるかが決まってきます。色は悩みだすとキリが無いですが、そういった時間も是非楽しんで頂ければと思います。
ちなみにインマニカバーはかなり湾曲しているので、カーボンプレートの端は後で浮かないようにボルトで固定するよう承っています。ここでリサイクルした空き瓶が活きてくる訳ですね(これ見よがしにと。笑)。
プレートが金属ならば皿ネジがセオリーですが、素材がFRPでしかもこの厚み(2.2ミリ)だと抜けてしまいますので、今回はナベネジを使います。 画像はステンレス製のスリワリ(マイナス)ネジです。
先ほどのでも悪くは無かったのですが、以前ロータスのエンジンカバーで使ったトルクスのネジがあったので、今回もこれを使おうと思います。素材は同じくステンレスです。
端から9ミリの位置に5ミリの穴を開けました。ネジ自体はM4です。
本体のインマニカバーにも穴を開け、仮止めしてこんな感じになります。現状でもかなりしっかりしていますが、一応プレートの裏には最後に全面両面テープを貼って固定します。
3枚前の画像を見て頂くと判り易いのですが、カーボンプレートは表面に繊維目が出てしまっていますので、一旦表面を研いで平滑にし、まず下塗りのクリアーを塗っておきます。
カーボン素材はいつもそうなのですが、繊維の折り目で目に見えないようなピンホールがあったりするので、綺麗に見えても保険の為に一旦クリアーを塗っておくのが望ましいです。文字を入れたところに、あ、穴が・・・なんて嫌過ぎますからね。
と言う訳で下塗りクリアー完了です。完全硬化した後に改めて表面を研ぎつけ、各ロゴを塗装で入れたら全体にクリアーを塗って本体に組み付けます。
どうぞもう少々お待ちくださいませ!