思い立ったらハンティングトロフィー④

deer 先日耳の取り付けを行った自家製ハンティングトロフィーですが、やはりと言うか耳の根元部分にクラックが入っていました。まあ発泡スチロールがベースでそれに割り箸3本の固定じゃちょっと力弱かったのかも知れませんね。

deer1 という事でヒビが入っていた箇所はカッターでV字に切り込みを入れ、さらにドリルで穴を数箇所開けておきます。この辺は仕事でいつもやっている事なので悩んだりする前に手が動きますが、それより大変だったのは左右の形を対象に整える作業です。先日仕事で行ったマルボロカラーの塗装も大変でしたが、これが仕事だったらと思うと確実に寿命が縮まっていたと思います。

deer2という事でヒビの入った耳の根元はエポキシ接着剤で固定します。

今回作業していて判った事としては、どうやら紙粘土に「強度」は殆どありません(苦)。まあその分不飽和ポリエステルやウレタン樹脂の硬化剤のような毒成分はありませし、これ以上コスト安な材料もありませんからその辺は了解済みなんですけどね。そもそも遊びですし。

ちなみに接着剤など既存の材料を入れなければ今回の制作費は¥1,500程で出来ています。紙粘土は1キロなんと¥150ですしね(恐)。

deer3 それにしても難しかったのはエポキシ接着材の塗布で、削った部分は予め雑巾で拭いて乾かしておきましたが、もう単なる粉の塊というか塗り込んでも接着剤が全然付いてくれないのです。例えて言うと、これ以上パン粉付かないよ!って言うコロッケに、さらに何かを盛ってやろうとする感じです(判りませんか・・・)。

deer4 で考え付いたのが木工用ボンドと紙粘土を混ぜてしまえば粘土内の紙成分?が架橋繊維みたいになってくれるのでは?という事です。どちらも水溶性ですから多分大丈夫だと思うのですが、さすがにこれはちょっと抵抗がありました。

が、このまま全体に紙粘土を盛ってもまたヒビが割れてしまう箇所が出来てしまうと思うので、今後の事も考えてちょっと試しにやってみました。

deer6結果としては多分良好で、手や体がちょっと大変な事になりましたが中々良さそうな食いつき感はあったと思います。実際本日になって見てみましたが良い感じに固まっていました。

ちなみに今回は最初から作業着で挑んだのでむしろ思い切り作業出来て非常に楽しく、いい歳になると汚れ仕事みたいなのを避ける傾向にありますからたまにはこういうのがあっても良いと思いました。ちょっと癖になりそうですね。

deer5 割れた耳の根元も含め全体に粘土を盛って形を整え、一応これにて造形作業は完了となります。あとはいよいよ塗装ですね。うーん、楽しみです。

ちなみにシカの周りにあるハートマークは本作とは全く関係無く、実はこれの「型」もちょっと前に作っていましてただそちらはまだ紹介していません。ちなみにハートに見えますが本当は桜の花びらです。

多分壁にこのシカ一つ飾っても余りインパクトは無いと思いますので、出来れば同じような物を何個か並べるか、または塗装屋らしく発泡ウレタン(これは溶剤で大丈夫です)をベースにFRPで造形し、「ありえ得ない程艶々なシカ」か、またはメッキ調に塗装した「金属的なシカ」を作ろうかと考えています。ただ仕事っぽい作業になるとどうしても長丁場は不可能なので(最近気付きました・・・)、まずやるとしたら多分前者でしょうし、それにしても二個目はモティベーションが下がりますから、だったら先ずは壁に同じピンクで桜吹雪を・・・という事で型を作っておいたのです。余った紙粘土はそのままだと固まって使い物にならなくなってしましますから、ダースベイダーのシリコン型よろしくこれで要らなくなった紙粘土を再利用しよう!、という事です。画像だけ見るとなんか競馬のトロフィーみたいで嫌になっちゃうんですけどね(笑)。

次はいよいよ色の作成で、工場二階の壁塗りに使った水性艶消し白に、プラモデル用の同じく水性の赤を混ぜてピンクを作る予定です。どちらもエマルジョン(水性系)なので多分混ぜても大丈夫だとは思いますが、上手くいかなければゲル化してしまうかもです。ただこれが上手くいけば今後はパステルカラーがどんな色でも作れますから、ピンクの他に淡いグリーンのゾウやムラサキのバッファロー何かも可能になるんですよね。色々楽しみです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)