STANDOX MIX859色見本 完成

 先日より作成していたPRO_Fit色見本(仮)のSTANDOX MIX859仕様です。艶有りのクリアーと艶消しのクリアーも塗り終わっていました。

 MIX859は原色の中で最もニュートラルな青で、スタンドックスの原色特性表によると、

正面・・・鮮やかな青味

スカシ・・・青味(深みあり)

特性・・・スカシの赤味の少ないブルー

と言う事です。いや、普通これじゃ全然判りませんって…(苦笑)。ただこういった説明は他の青と使い分ける時に確認する事項なので、塗装屋ならこれでも結構十分なのです。

他に青の原色は5種類くらいあって、途中何色かは廃盤になったので、以前に比べると大分少なくなりました。ちなみにDUPONTだとAM27に該当すると思います。

と言う訳でクリップから外して並べてみました。

一番左の薄い方が「青1%に対して白(MIX570)が99%」で、その逆の一番右の濃い方は「青80%に対して白20%」となっています。もっと濃い色は普通に車体色の色見本が存在しそうなのでわざわざ私が作る必要が無いと思い、むしろ薄い色をメインにしています。

 STANDOXのようなオートリフィニッシュ=自動車補修用塗料は、機能的には他分野の塗料に比べると非常に優れた物なのですが(しかし値段も同様に…)、ただし塗装対象が「車体」になる為、既存の色見本にはこういったパステルカラー的な色は殆どありません。理由は、この色の車を買ってくれる人が少ないからです・・・。

さらに「艶消し」となると色見本の数はかなり限定的になり、一部内装色などはありますが、やはり暗い色(落ち着いた色)が多いのでこういった明るい色は殆どありません。

と言う訳で今回作ったのがこういった同色艶消し艶あり色見本で、多分世界中探しても自補修用塗料でこういった色見本は無いと思います。と言うかSTANDOXはもう作らないらしいので今後の期待も出来ませんし・・・。

ちなみに今までにもアクリル板の塗装はしていたのですが、このサイズだと色を読み取る機械(アクワイヤー)では対応出来ないという事で今回新たにサイズを拡大しました。いずれベースコートが水性化になった時、多角型分光測色機で読み取って同じ色が見つかってくれればゴミにならずに済みますし。

また立体物に関しても元々は市販のダースベイダー型を使っていたのですが、やはりと言うかオリジナル性に欠けるのでその後は型も自前で作る事にしました。本当はダースベイダーの方が巣穴とかが目立たなくて良かったんですけどね。

と言う訳でようやく一色が完成です。今回の原色一色だけで28枚の色見本が必要となる訳ですが、手間的には今まで作って来た色見本より断然楽です。

こちらは以前の画像ですが、今まで作って来た色見本はどれも「配合データを残したい」という事もあって、それぞれに貼ってある紙はどれも違う内容となっています。これがとても時間が掛かる作業だったので「何でも採っておこう!」と言う訳にはいかなかったんですよね。

一応裏側にもマグネットは埋め込んであるのですが、出来ればそれも省こうという事で今回は穴を開けてフックに掛けられるようにしています。

尚、白を入れる配合は今後も統一していくので、色を作る作業自体はかなり楽が出来ると思います。以前やったみたいにPANTONEの色見本帳一つ一つに色を合わせていくなんて事はもうしません。今思い出してもさすがにあれは無謀でした・・・(疲)。

次の色はバイオレット系で、その次はマゼンタかグリーンで迷ってます。オレンジは余り使いませんが、ここに並んだらきっと華やかになるでしょうね。

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