AlfaRomeo凸文字 切削(簡易フライス)

先日鋳造で作成した金属製の「AlfaRomeo」の文字です。

これを、塗装の仕事でご依頼を頂いているアルファロメオのヘッドカバー上面に取り付ける為、余分を削り落として平らにしておきます。

 加工に使うのはボール盤(卓上のドリル)にクロスバイスを取り付けた簡易フライスで、

これを使えば余分な金属も比較的簡単に平らに削れるという寸法です。

尚、これについては以前紹介しました以下の記事が判り易いかと思います。

鋳造凸文字 簡易フライス加工

 通常のボール盤は固定した物に穴を開けるだけですが、この「クロスバイス」なる可動式の固定台を取り付けると、ハンドルを回す事で縦横に対象物を動かす事が可能となります。

ちなみにこのボール盤は工場を借りた時にそのままあった残物で、当初は汚れが酷く、配線は切れ掛かっているし軸はブレているしと、かなりどうしようもない物でしたが、今となっては非常に重宝して役に立ってくれています。

 ドリルには専用の刃(エンドミル)を装着し、削りたい個所に刃を当てながら少しずつ対象物を動かしていきます。欲を出して一気に削ろうとすると凄い振動が出て、さらに無理をすると多分刃が欠けたり物が飛んでいってしまったりするのだと思います(幸いにしてまだそういった経験はありません)。

 文字が出てくる瞬間が一番楽しくて、まるで化石を発掘しているよう(笑)。

 表側は湯道の為に溝を掘ってあった為にガタガタの状態ですが、

こちらも表面を削ってあげれば綺麗に平滑になってくれます。湯道のお陰かどうかは判りませんが、細部までしっかり金属が行き渡ってくれているようです(しかしこの後ドリルの操作を誤って駄目にしてしまうという事態に・・・)。

次は型から取り出す作業で、いよいよ完成系も紹介出来ると思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

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