仕事のマイクの塗装案件で、一部に「ピンクゴールド」といった色でご指定を頂いていたので夜な夜なその作業に勤しんでおりました。
実際に色見本に塗装する事にしました(何気にかなり時間を掛けています)。
尚、先ほどの色板の下色はイエローの原色で、その他「白」など下色に塗った物を用意しています。
そしてその上に、角度によって色の見え方が変わる「クロマフレア」風系の顔料(No.4)を重ねています。下色を「黒」で行った場合は既に検証していますが、今回は明度の高い色を試してみよう!と言う作戦です。
普通の顔料では出せないような綺麗なピンクの色味は出てくれたのですが、
如何せん透かしのゴールド(オレンジ)が強過ぎる!と言う事で、これらはボツにする事にしました。
とは言ってもこれはこれで良い色なので、今後マイクの色見本も作製して施工例を増やしていこうと思います。普通のパールでこんなピンクは出せませんからね。
と言う訳で改めて一から色を作り直しました。今度は間違いがない感じで、私は一体何をやっていたんだか・・・(苦)。
色の造り方については事前に知り合いの塗装屋さんと色々と話していて、これしかないでしょう!と言う方法は最初から判ってはいたのですが、うっかり簡単に出来てしまうと逆に不安に感じてしまう気がして、「もしかしたら他にもっと良い色が出せたのでは・・・」みたいな事を考えたら大分遠回りをしてしまいました。馬車馬のように働いているのに会社のお金が全く増えないのは、きっとこの辺に理由があるのではと・・・。
と言う訳で、概ねこんな感じで色が出来ました。予想通りで間違いありませんでした(笑)。
ちなみに他には着色オレンジメタリック系も試していたりして(ゴールドに見えますが着色オレンジメタリックです)、
いや、最近頂いたお問い合わせで妙にエグイ金色の塗装があったので、調色作業をした序でに「王様ご用達」みたいな色見本も作っておきたいと思ってしまいまして・・・。
一応本物らしく薄いピンクと、もう少し色味が判り易いよう少し濃い色とで2種類作っておきました。
こちらが薄いピンクで、色味の淡さ加減が良い感じだと思います。
今回知り合いの塗装屋さんに言われて気が付いたのですが、実はコーラル系ピンク=「ピンクゴールド」は表現するのが難しい色!と言う事で、ただもう仕事を請けてしまったので先にこれを終わらせておきたかったのです。
と言う訳で色々良い色が出来たので、今度色見本用のマイクも作っておこうと思います。
言葉で表現することの難しさと感じますね
いつもそうです(笑)。
ただ車の補修塗装ではまだフィルムカメラの時代も知っているので、それに比べると撮り放題のデジカメがある今は凄く楽です。