マイク レース塗装 完成~ストロボ撮影実践

少し前から色々と改造していた撮影デスクを使って、先日行ったレース塗装の色見本用マイクを撮影してみました。

 撮りたい物をテーブルの上に置き、ストロボ用のリモコンをカメラに挿したら、後はシャッターを押すだけです。無加工・無修正で、そのままでも構わないのですが、開くのが重たくなるので画像サイズだけ縮小しています。

カメラはいつものNIKON D200にマクロレンズの40mmを装着した物となります。どちらも大層な物ではありません(特にカメラ本体はコンパクトカメラを買うより安いです)。

カメラの設定としては、ISO100、シャッタースピード1/125、露出はF16、画像はJPEGで、元のサイズが2896×1944のところを半分くらいに縮小しています。

ストロボによって光量は十分にあるので手ブレの心配が無く、また絞り値もF16と大きいので、ピントを合わせる位置も気にしなくて大丈夫です。要はカメラが傾かないようにだけを気を付けて、後はシャッターを押すだけの「誰でも簡単に撮れる仕様」となりました。

背景にはグラデーションペーパーを使用していますが、先日コメントを頂いた方から紹介して頂いた「光を吸収する布」も入手しましたので、背景を真っ黒にする事も可能です。ただ入れ替えるのが少し面倒なので、今後はこの辺を整備していこうと思います。

少し前に知り合いの方から「塗装したフィギアの撮影をさせて貰いたい」といったお願いをされたのですが、その時は仕事が忙しくて対応が出来ず(現場が終わった後はデスクワークがあるので夜間でもダメだったのです・・・)、ただ今回この設備(?)が出来ましたので、私は仕事をしていますから、カメラさえ持って来て頂ければ勝手にどうぞ(笑)と言う事が可能になりました。

私自身も撮影の作業は非常に嫌いで(凄く嫌なのです・・・)、これで今までよりも大分ストレスが軽減できるのでは、と思っています。多分、ですが(笑)。

 

あ、ちょっとここで知り合いの塗装屋さんからリクエストがあったので、もう2枚画像を紹介します。同じ様な画だったのでカットしようと思っていたのですが、追加しました。

先日行ったレース塗装の際の、「クリップしてる付近の塗装ってどうなりました?」と言う事ですが、マイク裏側の中心(上の画像だと真ん中)でクリップ止めしています。

絵柄はかなり自然な感じになっていますが、これは二度~三度とレースを当てて塗り重ねているからで、そもそも今回のような柄物であればそこは気にしなくても大丈夫だと思います。

序に言うと、上から2枚目、三枚目の画像ではマイク本体(溝の部分)に幾つか巣穴があるのが判ると思います。これは注型したレジンに直接(サフェ無しで)塗ったからで、レンズの絞りがF16だと全体にピントが合うのでそういう粗も全て見えてしまいます。今回は柄物なので目立ちませんが、この辺では誤魔化しが効かない撮影方法となりますので、次からちゃんと下地にサフェを塗ろうと思います。

念の為ですが、本物のマイクに巣穴は存在しませんのでどうぞご安心下さいませ(ただ以前安物のマイクで熱を入れたら全面ブリスター発生で大変な事態になった事が・・・)。

マイク レース塗装

マイクの塗装で「マーブル塗装」(ラップ塗装)についてのお問い合わせが多いのですが、如何せん手間が掛かるのでその分コストも掛かり、どうにかもう少し手軽にそれらしい塗装が出来ないかと色々考えていました(と言うのが一年くらい前の事なのですが・・・)。

と言う訳で、我々大田区民の誇り(?)でもある蒲田ユザワヤで材料を買って来ました(と言うのが去年の秋くらいだったのですが・・・)。

ちなみに昔のユザワヤの店員さんはかなりの塩対応で、子供ながらに「ここは卸問屋か!」と思う程でしたが、最近は随分と親切になっています(笑)。

 購入したのはスカートの裾?などに着けるレース生地で、

 マイクに使うので細かい模様の物を、

 また伸びるタイプやそうで無い物など、色々な種類を選んでみました。

 かなりの種類がありましたが、やはりと言うか花柄模様が多かったです。

 「レース塗装」は元々自動車やバイクのカスタムペイントに使われている技法で、昔からそう言うのがあるのは知っていましたが、私が行っていたのは元の状態に戻す「補修塗装」(板金塗装)だった為、こういった塗装には今まで全く興味がありませんでした。周りにやっている塗装屋さんも居ませんでしたし、実際に見るのもやるのも今回が初めてです。

 塗るのはいつもの色見本用に作ったレジン製のマイクで、下色に粗めのシルバーを塗って、十分に乾いたら先ほどのレースを巻いてクリップで固定します。

 その上から黒を塗り、レースを剥がすとこんな感じになります。和柄っぽくてマイクに良く似合いますよね。

 左は黒の面積を多めに、右はシルバーを多めにしてみました。

今回は先にシルバーを塗ってから黒を塗り重ねましたが、逆のパターンでも良いのかも知れません(この辺はいつもの通り前情報は無しで何も調べずに試しています。間違っていてもどうか気になさらないようにと)。

 ちなみに今回はどれも仕事の序で、この度ようやくキャンディーブルーの御依頼が入ったので一緒に試してみようと思った次第です。このまま何も無ければ今回のレース生地はあと数年は放置されていたかも知れません。忙しいのは有難いのですが、いつもとは違う事を試す為の時間がもう少し欲しいところです(まあこれはやる気の問題でもあると思いますが)。

 仕上げにSHUREのデカールも貼り、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。こちら側はゴールドのロゴですね。

 やはりと言うかキャンディーレッドと黒の組み合わせは鉄板で、パンクやヘヴィーメタル、ロックや演歌などにも似合いそうです。

SHUREのロゴはゴールドとシルバーを使いましたが、ただシルバーがちょっと目立ち過ぎたので、今度は赤メタリックのロゴを作ってみようと思います。青メタリックは上手くいったので、多分そちらも行けるのではと(その節はご教授有難う御座いました!)。

使ったレース生地は同じですが、こちらは何回か重ねて黒を多めに塗っています。柄が重なっても違和感は無いので、工夫次第で色々出来そうですね。

 今回は花柄のレース生地でしたが、鳥や虫、竜などの動物柄などがあれば面白いかもですね。服飾関係の仕事に従事している従兄弟ならきっとその辺について詳しい筈なので、今度色々教えて貰おうと思います(靴関係なので全然違うと思いますが、取り敢えずプレッシャーだけ掛けておこうと思いまして。笑)。

もう少し回数を重ねて、問題無さそうなら(安定して出来るようになったら)正規にお受付も出来るようにしたいと思います。いやー、楽しいですね(笑)。