色見本プレート作成

一時期に比べると色見本を作る機会は大分減りましたが、それでも新しい色を作った時には後でそれが再現できるよう、極力サンプルを残すようにしています。

この時はマイク塗装のご依頼で、サンプルとしてご提示頂いたパンプスの画像に合わせ、薄いピンクのメタリック(キャンディーカラー)を作成しました。

もっと粗いメタリック(ラメ)もあるのですが、それを埋める為にクリアーを厚塗りするとホルダーに挿したマイクが抜けなくなる(または塗膜がズレる!)という事態になる恐れがある為、当店では基本的にSTANDOX原色の使用に留めています。

こちらはつい最近仕入れた顔料等です。左下はスバルSTIのエンブレムバッジを参考に作ったチェリーレッドですね。

こちらはオレンジとピンクに変化する顔料で、パウダータイプの物を海外から取り寄せ、スタンドックスの樹脂に混ぜて使っています。

先ほどのピンクですが、角度が変わるとこのようにゴールド(オレンジ)になります。

こちらは一見するとただの黒に見えますが、

見る角度によってはマルーン系の色に変化します。少し前に紹介した、知り合いの塗装屋さん(GUNさん。笑)が使っていた物と同じような顔料だと思います。

こちらも同じように見えますが、先ほどより少し青味があります。

同じマルーンでも青味が強くなった感じですね。

派手さは無いのですが、パールの粒子が細かく、上品な感じです。

今までは自分の仕事の為に色見本を作成していましたが、

意外と「この塗料を売って欲しい!」という方が多く、また最近ウェブショップで自作した製品の販売が好調な為、今後はそういった事や、さらには樹脂を変えてプラモデルに使える塗料(1液型アクリル樹脂塗料)なども販売していこうと考えています。

STANDOXから配布されている配合データは著作権があるので出せませんが、ご希望があればそれで作った塗料の販売などもしていこうと思います。

副業色々

  現在運営しているウェブショップは商売というよりは趣味的な感じで、それ自体ではどうやっても採算は合わないのですが、本業への誘導(集客)による宣伝営業的な事と、将来へ向けての種まき的な事と考えてやっています。

と言う訳で、元々は知り合いの塗装屋さん(GUNさん。笑)向けに作成した色相環12色の塗料ですが、先日こちらの希釈済みVer.のセットをご購入頂きました!

さらにクリスタルクリアーのセットも一緒にご購入頂いています。

他にはそれを使って塗装したキーホルダーの販売なども行っていますが、

艶消し黒のアクリル板が無くなってしまった為、

新たに購入しました!

毎回ちょこちょこ買っていても送料が馬鹿にならないので、今回は色々纏めて購入しています。

こちらは壁時計用の背板です。纏めて買ったMDF板を、レーザーでカットして作成しています。

フチはバリがあるのでペーパーで研磨して均しています。

今回は白と黒だけにしました。

      ちなみにMDFをレーザーでカットすると、成型に使われている樹脂成分(接着剤)がヤニのように溶けだし、それが塗装時のブリード(ニジミ)を発生します。黒だと判りませんが明るい色だとそれが見えてしまうので、白を塗った後にフチと裏を黒で塗るという、結構面倒な事をやっています。

という感じで、今は採算が合わない事だとしても、いずれ引退したら自宅の作業場か、または郊外に買うか借りる物件で(出来れば海の傍で!)小規模な環境で小さな仕事をしようと思っているので、こういった事でも極僅かな国民年金の足しに出来ればと考えています。塗装に関わる事ならやっていてとても楽しいので、死ぬ前日に最後の納品を終え、そのまま逝けるのが理想です(笑)。

BOSE101MM改 Bluetooth⑧

先日に引き続き、BOSE101MMのスピーカーをワイヤレス化=Bluetoothアンプ&バッテリーを内蔵している作業となります。

筐体の裏側は操作パネルを入れる為にカットし、フチをパテで整形したままだったので、

 取りあえず艶消し黒で下塗りをしておきました。

ちなみに通常であれば「ベースコート黒+艶消しクリアー」の2コートで塗りますが、

 以前パッケージで購入していた2Kエナメルの艶消し黒があったのでそちらを使う事にしました。

オペルのドアピラー(サッシュ)を塗る為に作られたパッケージカラーのようで、これに直接ハードナーを50%入れて塗ると丁度良い艶消し黒になると言う優れものです。

この後何かのついでに60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきます。

そしてバッテリーです。中から配線を引きたかったのでアルミケースをバンドソーでカットしました。

そこから配線を挿し込み、基盤のUSBソケット部から5V電源を引っ張ります。

配線の結線はとりあえず端子台を使う事にしました。手探りでの作業なので思い付きで抜いたり挿したり出来るのがとても便利です。

それぞれをケースの中に組み込んでいきます。これは楽しい・・・(惚)。

とりあえずアンプの電源だけを繋いでみると、おおおお~!入りました!(当たり前ですが。笑)。

そして新たに入手していた秘密兵器のオーディオスペクトラムインジケーターランプVFD=Vacuum fluorescent displayですが、

早速繋げて鳴らしてみました!これは素晴らしい・・・!(惚)。

サイズ的に丁度BOSE101MMの中に入るので、これは良い買い物をしました。

BOSEのロゴの背面でこれが躍るとか、想像しただけでヤバイです(笑)。

小分けクリスタルクリアーセット 発送

  当ウェブサイトで販売しているクリスタルクリアーの小分けセットで、時々ご注文を頂いています。

以前一度ハードナー(硬化剤)が固まってしまった!と言うご報告を頂いたので、もしそうなった場合半年以内であれば追加で50ccを送るという特典を付けています。

少し前、Twitterで知り合ったプロの塗装屋さんから「いつも写真のツヤがとてもキレイで気になっているのですが乾燥後もあの艶なのでしょうか。」とのご質問を頂いたのですが、勿論乾燥硬化後の状態ですし、基本的には磨きもしないので、恐らくは「塗りっぱなしであの艶なのですか?」という事だと思います。

例えば先日完成したS20のヘッドカバーですが、

塗装屋さんなら判ると思いますが、この形状でまともな磨き処理は出来ませんから、基本的に塗りっぱなしなのが判ると思います。ただこの時は一か所だけ目立つゴミが着いたのでそこだけ磨いています。

他にはこちらのL型ヘッドカバー等も。

車体の塗装だと完全硬化後に磨き処理(ポリッシュ)はセットなので艶よりも「塗り肌」=新車肌の再現に重きを置きますが、小物塗装の場合は「艶」の方を優先しているので、昔とは塗り方も変わっています。技術的な事もそうですが、材料や考え方自体も違いますかね。どちらが難しいと言えば車体補修の塗装の方が難しい筈で、新車肌の再現こそが絶対的な事になると、ゴミが一つ着いた時点で試合終了ですから(磨きが出来ません。笑)、そもそも物理的に不可能なのです。100%出来ない事を判っていて敢えてそれに挑む訳ですから、なんて辛い仕事なのかと(笑)。

艶消しなんてゴミが着いたらお終いですから(塗り直すしか方法がありません)、これで車体のオールペなんて地獄の作業としか思えません(笑)。そもそも塗り直したら隣接パネルとの艶具合が違って見えてしまう筈なので、そこに終わりはあるのでしょうか・・・(ちなみに以前勤めていた会社でそういった仕事が入った時、途中で退社する事になったので後の塗装屋さんが引き継ぎましたが、ボンネット一枚だけで10回くらいの塗り直しになったみたいです)。

ただ今の小物の塗装も完成時に撮影をしなければならないので(しかも編集加工はしないと決めているので)、実はそれもかなりのプレッシャーです。

まあでもそうでないとみるみる自分のレベルは落ちていくでしょうから、ある意味これが良い傾向になっているのだと思います。人は他人に見られていると感じると向上すると言われていますから、今のスタイルが丁度良いのかも知れませゴボハッ!(吐血した感じで。笑)。

あと20年とか働けるのでしょうか・・・。