ガラスフレーク 色見本作成

 先日導入したSTANDOX(CROMAX)の新色PP304ですが、既存のガラスフレークとの違いを確認したかったので、新たに色見本を作ることにしました。

PP304(パウダーパール304 コースガラスフレーク )は、顔料の表面が酸化チタンで覆われている為か、既存のガラスフレークのように黒くは無く、これのお陰で白の上にも塗れる!という特徴があります。今までのガラスフレークだったらゴマ粒のように汚い仕上がりになってしまうので淡い色には使えませんでした。

ガラスフレークはこのようにスポットライトに当たると光が反射し、メタリックよりギラツキ感のある輝きを出すのが特徴となります。画像の白い色見本は作っていたのですが、黒は(遊びでベアブリックしか)作っていなかったんですよね。

 と言う訳で、こちらが今まで使っていたガラスフレークです。一応車両の純正色に使われている物ですが、殆ど使う事が無いので全く減りません(笑)。

 見ての通り黒いので、淡い色に使うと大変な事になります(まさに砂が混入したかのように)。

 それぞれは使い易いよう樹脂(ベースコートバインダー)に混ぜておいています。見るからに違うのが判りますね。

下色に黒を塗り、その上にそれぞれのガラスフレークを塗りました。

 こちらはDUPONTのD815です。色味は黄色寄りで粒子が不均一ですが、蛍光灯下で見る輝きは強いです。

 こちらはPP304で、D815に比べると輝きは大人しく、この状態では言われなければガラスフレークだとは分からないくらいです。

 こちらはDUPONTのD815です。黄色味があります。

そしてこちらはPP304です。よく見ると青・グリーン・バイオレットの色味を感じられ、 まさにパールといった感じです。

こちらは実際にマイクに同じ仕様でPP304を塗った状態で(この時点ではまだベースコートのみ)、デカールを貼りに工場二階に持ってきたのですが、この浮いたような質感はパール特有のものです(ガラスグレーくではなくホワイトパールを黒の上に塗ってもこのような感じになります)。

その後熱を入れて塗膜を硬化させ、スポットライトでガラスフレークの輝きを確認しました。左の青い方がPP304で、右の黄色い方がD815です。

蛍光灯で見ると右のD815の方がフレーク感が強かったのですが、スポットライト下では左のPP304の方がギラツキ感が高かったです。これは面白い発見でした。

さらにPP304の方は「青・緑・紫」の色味を確認出来て、まるで宇宙を見ているかのようです。

後日いつものようにプレート化して、壁に飾れるようにしておこうと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)